アーティスト・ニシクボサユリと「トムとジェリー」がコラボ かわいくってどこか皮肉なアイテム全9点

全世界で愛され続けているアニメ「トムとジェリー」と、モノクロをベースとしたアートワークが若者を中心に支持を得ているアーティストのニシクボサユリとのコラボアイテムが発売。アイテムは7月16日から「セブン ネットショッピング」で予約開始となる。

今回のアイテムはビッグシルエットTシャツ(黒、白、各¥4,400)、ロングスリーブTシャツ(¥4,950)、iPhoneケース&ステッカーセット(¥2,970)、ジッパーバック「Pake」(¥2,200)、クッション(黒、白、各¥4,400)、グラス(¥1,100)、フィギュア(¥27,500)の全9点。ニシクボは全アイテムのアートワークとディレクション、デザインを担当した。
「ただでさえ物が溢れかえって取捨選択ができる世の中なのに、コラボアイテムの際に、チープな印象になってしまうものが多く、そのようなものは作りたくないと思い、細部にわたりこだわりました。また、フィギュアはあえてきれいに仕上げず、手で作ったような手作り感を残すなど、コラボグッズは制約が厳しいケースが多いものの、今回は自由に作らせていただきましたので、 ぜひみなさまの各々の”思考の余地”で自由に使ってみてください」とニシクボはコメントする。

今回はコラボでは”ファニーアート”がテーマとなっており、トムとジェリーの顔を隠す手法や、地面に突き刺さったトムや後ろ向きのジェリーにしたりなど”あえて見せない”というニシクボならではの世界観になっている。
「奥行きのあるシュールな表現が好きで、近年では隠す手法を作品に落とし込むことが多いです。見えない部分を見たいと思うことは人間の本能であり、ロマンであるとも感じます。そのため、今回そのような、ぱっと見攻めているアートワーク にはなりましたが、トムとジェリーもくすっと笑える皮肉な要素が多いのも相まり、提案した案が採用された時にはよく本家でグッズ化できたなぁと思いました(笑)。SNSなどをはじめ日常に溢れている情報がぱっと見で感覚的に捉えるものが多く、考える機会が減っているように感じます。今回のアイテムでトムとジェリーの隠れている部分がどうなっているか、各々の想像を膨らませ、楽しんでもらえると嬉しいです」(ニシクボ)。

ニシクボサユリは、1988年三重県生まれ。看護師として勤務しながら独学でグラフィックデザインを学び、2017年に独立。漫画から影響を受け線画による作品制作に取り組み、現在ではイラストレーションだけでなく、身の回りにある題材をモチーフにアクリルガッシュを用いたモノクロの作品制作をおこなっている。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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