写真家・蓮井元彦の展覧会「Midtone」が開催

名古屋・大須の BD Gallery で写真家・蓮井元彦の展覧会「Midtone(ミッドトーン)」を開催している。会期は7月5日まで。

同展について、蓮井は「“ミッドトーン”は色調の中間域で、白から黑までの間にある微妙なグラデーションを指す言葉。僕はつねづねそれを意識しながら写真を制作している。多くの事象について単純に白と黑ないしは明と暗、どちらかに分類することは難しい。さまざまな色彩や濃淡がより複雑に絡み合う中間のグラデーションの中にこそ僕はより人間的な何かを見出したいと考える。それは時にあまりに些細であいまいな感情であるがゆえに、声にはならないかもしれない。しかし僕は、それでも尚、自分の心の中に耳を傾ける」と語る。

蓮井は1983年生まれで東京都出身。2003年に渡英し、セントラル・セント・マーチンズでファウンデーションコースを履修した後、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションで写真を専攻。卒業後の2007年に帰国して以降、東京を拠点に活動する。2013年に4年間の日常生活を記録したスナップからなる写真集『Personal Matters』をイギリスの出版社Bemojakeから出版する。その後、数冊の私家版小冊子を発表し2019年、続編の『Personal Matters Volume II』(Bemojake)を出版。2020年にモノクロのスナップ写真をまとめた『for tomorrow』(LibroArte)、2021年にコロナ禍の都市を題材にした写真集『写真はこころ』(Printed Union) を出版した。その他、雑誌や広告、吉岡里帆写真集『so long』等を手掛けた。

■Midtone
会期:7月5日まで
会場:BD Gallery
住所:愛知県名古屋市中区大須3-23-24
時間:13:00〜20:00
入場料:無料

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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