写真家・青木柊野の個展「cejitos (M1135)」がLAID BUGで開催

写真家の青木柊野の個展「cejitos (M1135)」が10月14日からLAID BUGで開催する。同展は、約60点の写真作品で構成され、近年、青木が挑戦してきたさまざまなアプローチを鑑賞することができる他、什器を用いたインスタレーションといった新たな試みも展示する。タイトルの「cejitos」は青木がキーボードに向かい、偶然タイピングした文字列をそのまま採用したもので直接的な意味はないが、検索すると1匹のメキシカンウルフにつけられた名前と重なったという。この偶然をそのままタイトルに採用する行為が、青木の作品制作における態度を端的に表現している。

近年のパーソナルワークでは、写真の1つの側面である「記録」「具象」という特性の対極にある、独特な質感を持った美しい抽象写真が目を引く。そのアプローチは多岐にわたり、薬剤を用いたエフェクティブなフィルム写真表現をはじめ、「luminous body’s」(2018)では、古いPCのストレージ容量に負荷をかけることによって生じるバグをキャプチャする手法で制作を行った。「autonomy」(2019)では、撮りためた無数の写真から、AIを用いて新たな図像を生成する等、制作を通じて写真表現を拡張する試みを続けてきた。

■「cejitos (M1135)」
会期:10月14〜23日
会場:LAID BUG
住所:東京都渋谷区代官山町2-3 BF
時間:13:00〜20:00
公式サイト:laidbug.com

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

この記事を共有