TOKION EDITORIAL TEAM リアル/デジタルなファッションデザインを実践してきた「ハトラ（HATRA）」のデザイナー・長見佳祐が衣服の制作に特化した3DCG ソフトウェア”CLO”の使用方法を解説する書籍『CLO: DIGITAL MODELISM 3DCGではじめる新しい ファッションデザイン』が出版社BNNから刊行される。
近年「ハトラ」をはじめとした、3DCGを用いた衣服制作が注目を集めている。中でも、”CLO”のようなファッションデザイン向け3DCADを扱える技術者はまだまだ少ない。
“CLO”の醍醐味は、 2Dの型紙（パターン）編集と3Dのモデリングを行き来しながら衣服を形作る「クロスシミュレーション」である。同書は、そんな優れた機能を持つ “CLO”を用いて、シャツやワンピース、ミリタリーコートを制作/演出する方法をチュートリアル形式で解説している。丁寧な解説を読むことで、3DCGやCADが未経験の人や、服飾の専門知識がない人でも、ファッション表現に踏み出すことができる。
技法解説に加え、ニューヨークのデザインスタジオ・「Neuro Studio」のクレメント・バラヴォワーヌ、フリーで活躍するパタンナー・ちゃま、バーチャルヒューマンのSayaを生み出したTELYUKAへのインタビュー、美学者の難波優輝のエッセイ等、これからのファッションや表現を考えるうえでの豊かなヒントとなるテキストも多数収録されている。今までにない、手法と思考の両面から読者をデジタルなファッション表現へと導く画期的な1冊となっている。
