ボブ・マーリーやセックス・ピストルズを撮った写真家デニス・モリスの写真集発売を記念したトーク&サイン会が開催

イギリス出身の写真家デニス・モリス(Dennis Morris)は1960〜1970年代のアフリカ系イギリス人のリアルを捉えた写真集『Colored Black』の出版を記念し、4月22日に「ブックマーク(BOOKMARC)」でトーク&サイン会を開催する。写真集は、4月15日12:00から店頭と電話での事前予約を受け付ける。

9 歳より写真を撮りはじめたモリスは、13 歳にしてボブ・マーリー(Bob Marley)にその才能を認められて以降、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)やパティ・スミス(Patti Smith)等名だたるアーティストのアイコニックなポートレイト写真を手掛けてきた。また、イギリス・サウスオールにあるシーク教徒のコミュニティの本質をとらえたモリスの作品群は、イングリッシュ・ヘリテッジのコレクションとなっている。

同書はキャリアの最初期である10代前半で撮った写真を中心に構成される。モリスが育ったロンドンのブラック・コミュニティーの日常風景や、1枚のシーツと借り物の照明で自作した簡易スタジオでのポートレイト、サウンドシステムや黒人解放運動の現場等、コミュニティが持つ貧困や困難、強さやプライド、スタイルのクールさをありのままに写し出している。

写真集についてモリスは「カラード(有色人種)と呼ばれた後に、私はブラック(黒人)と呼ばれるようになった。いつの日か、分け隔てなく誰もが人間と呼ばれる日が来るのだろう」とコメントしている。モノクロの写真をあらたに彩色したカラー作品には、デニスの「色に惑わされないで」というメッセージが込められている。同書は、俳優・アーティストの浅野忠信による寄稿も収録している。

4月22日の17:00からは参加フリーのトークイベントが開催され、モリスと「1977 レコーズ(RECORDS)」「アート・ヴァイナル・トーキョー(ART VINYL.TOKYO)」を主宰するLODIOが写真集の背景等について語り合う。トーク終了後にサイン会も行う。

■デニス・モリス『Colored Black』トーク&サイン会
日にち:4月22日
会場:ブックマーク
住所 : 東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間 : 17:00〜

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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