東京とソウルを拠点に活動するアーティストの大河原健太郎が個展「BE THE ONE TOKYO」を6月19〜25日に「ブックマーク」で開催する。

同展は、東京の出版社「タンデン(TANG DENG)」が発行する、絵本シリーズ『POO POO BOOKS』の10作目であり最終巻となる『わらしべちょうじゃ』の出版を記念したもの。『POO POO BOOKS』は、日本の古典的な絵本作品を現代のアーティストが親しみやすいポップアートとして蘇らせる絵本シリーズで、これまでに累計15,000部を発行している。

会場では、新作の『わらしべちょうじゃ』(¥1,650)と『POO POO BOOKS』シリーズ全巻収納のハード・ボックス入り10冊セット(¥15,000)を販売。また電話とメールによる書籍、展示作品の販売も受け付けている。6月16日にはオープニング・レセプションとサイン会を開催する。

大河原は、絵画や彫刻、書籍をはじめ、ストリートウェアとのコラボレーション等さまざまな媒体で活動するアーティスト。作品を通して、「芸術を作ることは愛の表現であり、互いにつながる手段である」という信念を追求している。初となる水彩での描画は、大河原の作品の特徴である極彩色が幻想的な世界観を作り出している。


作品にはシュールでありながら親しみやすいキャラクターが登場し、人間、生き物、キャラクターの相互作用によって、誰もが愛着を持てる世界を作り出す。大河原は、鮮やかな色彩と様式化されたモチーフの中で、顔を合わせて直接コミュニケーションをとることの重要性を訴えている。インターネット上で考えや感情の交換が行われるデジタル時代に、考えることや互いの違いを認め合うこと、私たちが本来持っているはずの”人間性”を取り戻すことの大切さを鑑賞者に訴えかける。


■大河原健太郎 個展『BE THE ONE TOKYO』
会期: 6月16〜25日
場所:BOOKMARC
住所 : 東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間 : 12:00〜20:00
TEL : 03-5412-0351