アレック・ソス Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/アレック・ソス/ Fri, 15 Jul 2022 01:30:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png アレック・ソス Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/アレック・ソス/ 32 32 写真家のアレック・ソスの来日イベントが7月15日に開催 「代官山 蔦屋書店」と「SKWAT/twelvebooks」で https://tokion.jp/2022/07/11/alec-soth-tokyo-gathering/ Mon, 11 Jul 2022 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=134650 アレック・ソスの最新作品集『GATHERED LEAVES ANNOTATED』刊行イベント。

The post 写真家のアレック・ソスの来日イベントが7月15日に開催 「代官山 蔦屋書店」と「SKWAT/twelvebooks」で appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

国際的写真家集団「マグナム・フォト」正会員を務めるアメリカ人フォトグラファー、アレック・ソス(Alec Soth)の、日本で初となる個展「アレック・ソス Gathered Leaves」が神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。それに合わせて、本人の来日が決定。加えて、最新作品集『GATHERED LEAVES ANNOTATED』(MACK, 2022年)の刊行記念イベント「ALEC SOTH – TOKYO GATHERING」を7月15日に、「代官山 蔦屋書店」と「SKWAT/twelvebooks」の2ヵ所で開催する。

「代官山 蔦屋書店」では14時〜15時半にサイン会を開催。「SKWAT/twelvebooks」では、作者の作品集を用いたブックインスタレーションやサイン会、作家との交流会を17時から行う。

作品集『GATHERED LEAVES ANNOTATED』は、今回の展覧会での展開内容が元となっており、アメリカをテーマとしたソスの5つの代表的作品集(※)が1冊にまとめられている。「ANNOTATED(注釈付)」の文字通り、メモやノート、テキストの抜粋、写真などが加えられた編集となる。今回、JAPANESE EDITION は、通常の英語版の本書内に収録されているテキストの一部を日本語に訳したシート(作者の直筆サイン入り)が封入され、また日本流通分限定のポスターが付属する。(数量限定、無くなり次第付属終了)。

※『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』(2004年初版刊行 / 2017年再版) /『NIAGARA』(2006年初版刊行 / 2018年再版)/ 『BROKEN MANUAL』(2010年刊行)/『SONGBOOK』(2015年刊行)/『A POUND OF PICTURES』(2022年刊行)

アレック・ソスは、1969年、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス生まれ。写真家。同じくミネアポリスを拠点に活動。『Sleeping by the Mississippi』(2004年)をはじめ、『NIAGARA』(2006年)、『Broken Manual』(2010年)、『Songbook』(2015年)、『I Know How Furiously Your Heart is Beating』(2019年)、『A Pound of Pictures』(2022年)など、25冊以上の写真集を刊行している。ジュ・ド・ポーム美術館(パリ / 2008年)、ウォーカー・アート・センター(ミネソタ / 2010年)、メディア・スペース(ロンドン / 2015年)など、過去に50以上の個展や展覧会を開催。2013年のグッゲンハイム・フェローなど、多くの受賞も重ねる。また、ビジュアル・ストーリーテリングに重きを置いた自身によるレーベル事業「Little Brown Mushroom」を2008年より主宰する。2004年に国際写真家集団マグナム・フォトに参加、2008年より正会員となる。

■アレック・ソス新刊『GATHERED LEAVES ANNOTATED』刊行記念 MACKフェア&サイン会 at 代官山 蔦屋書店
[サイン会]
日程:2022年7月15日
会場:代官山 蔦屋書店 2号館 1階 アートフロア
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5
時間:14:00〜15:30
参加方法:MACKより刊行のアレック・ソス写真集(7タイトルいずれか)の購入で参加可能
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/art/27399-1623050623.html

■MACK/SKWAT/twelvebooks at SKWAT/twelvebooks [ブックインスタレーション + サイン会 + ギャザリング]
日程:2022年7月15日
場所:SKWAT/twelvebooks
住所:東京都港区南青山5-3-2 2F
時間:17:00〜20:00

■GATHERED LEAVES ANNOTATED  [JAPANESE EDITION]
作家名:アレック・ソス(Alec Soth)
価格:¥9,900
仕様:ソフトカバー / 720ページ / 364 × 515 mm / カラー&モノクロ
出版社:MACK / 2022年刊行 
JAPANESE EDITION は1,000部限定発行 
サイン入り / ポスター付き
※JAPANESE EDITIONは、本書に収録されているテキストの一部を日本語に訳した1枚のシートが挿入されている仕。書籍自体は英語版となる。作家による直筆サインは翻訳シートに記入されている。
※ポスターは数に限りあり。オンラインストアに掲載があっても、枚数に達し次第、配布を終了している場合もある。
https://twelve-books.com/products/gathered-leaves-annotated-by-alec-soth

The post 写真家のアレック・ソスの来日イベントが7月15日に開催 「代官山 蔦屋書店」と「SKWAT/twelvebooks」で appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「リステア」とマグナム・フォトがコラボ 写真家・アレック・ソスの“Cry Baby”をTシャツに https://tokion.jp/2022/03/29/restir-alecsoth-magnumphotos/ Tue, 29 Mar 2022 05:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=106228 「リステア」は国際的な写真家集団、マグナム・フォトとのコラボTシャツ“Cry Baby by Alec Soth Tee”を4月1日に発売する。

The post 「リステア」とマグナム・フォトがコラボ 写真家・アレック・ソスの“Cry Baby”をTシャツに appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

「リステア(Restir)」は国際的な写真家集団、マグナム・フォト(Magnum Photos)とのコラボTシャツ“Cry Baby by Alec Soth Tee”を4月1日に発売する。同プロジェクトは、T シャツを媒体と捉え、マグナム・フォトの写真を通して社会問題を考える”Medeia 1.0”によるもの。これまで“レイシズム(Racism)”や“ノーボーダー(No Border)”“ノーネイション(No Nation)”等のテーマで発表を行ってきた。

「リステア」はその理念に共感し、マグナム・フォトに所属する写真家のアレック・ソス(Alec Soth)の作品にフィーチャーし“愛すること”をテーマに限定でTシャツ“Cry Baby”を制作した。“Cry Baby”はアレック・ソスの代表作、「Niagara」に収録された作品。ナイアガラの滝を主題に選び、雄大さや驚異より、むしろ欲求や願望といった人間の内面を色濃く写し出されている。2年間にわたりナイアガラの滝のアメリカ側とカナダ側双方からエイトバイテン(8×10)の大判カメラで撮影した。新婚夫婦や全裸の恋人、モーテルの駐車場、質屋で売られている結婚指輪が収められており、どれも緻密に組み立てられ細かなディテールまでを写している。

今回は特定の場所だけではなく、地球上の自然や人間、動物、愛すべきものが姿を変えざるを得ない状況において、もう一度“愛すること”を思い出すという思いを込めて この作品にフォーカスした。

“Cry Baby by Alec Soth Tee”は、4月1日の11:00から「リステア」と「ル・シエル ブルー(Le Ciel Bleu)の店舗で、21:00から「RESTIR.COM」とアプリ「RESTIR STYLISTS APP」で限定販売する。

The post 「リステア」とマグナム・フォトがコラボ 写真家・アレック・ソスの“Cry Baby”をTシャツに appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
写真連載「言葉なき対話」Vol.2 アレック・ソスは物語ることをやめた。オランダで開催中の最新個展レビュー https://tokion.jp/2020/11/14/photo-series-wordless-dialogues-vol2/ Sat, 14 Nov 2020 06:00:33 +0000 https://tokion.jp/?p=11372 オランダはアムステルダム在住のアート・プロデューサー、トモ・コスガが世界のアートフォトの現在を探求する連載コラム。第2回では世界的に注目を浴びる写真家アレック・ソスに訪れた変化を読み解く。

The post 写真連載「言葉なき対話」Vol.2 アレック・ソスは物語ることをやめた。オランダで開催中の最新個展レビュー appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
アメリカ出身の写真家、アレック・ソスの最新個展『I Know How Furiously Your Heart Is Beating』が、オランダはアムステルダムの写真美術館「Foam」にて開催されている。

2004年に発表された『Sleeping by the Mississippi』以降、アメリカを代表する現代写真家の1人として世界から注目を浴び続けるソスは、これまで写真集の形式による作品発表を中心とした作家活動で知られてきた。2015年発表の前作『Songbook』以来の新作となった本作は、2019年にロンドンの出版社・MACKから写真集として刊行。その収録作品を展覧会の形式で世界に先駆けて見せたのが、「Foam」での本展である。

オランダはアムステルダムの写真美術館・Foamにて開催中のアレック・ソス展の様子。大きく引き伸ばされた20点ほどの写真作品が展示されている

ストーリーテラーから一転
物語ることをやめたソス

1969年にミネソタ州ミネアポリスで生まれたソスは、これまでロードトリップの写真作品を数多く手掛けてきた。旅先で出会った人々のポートレートや風景を中心に構成された彼の作品からはアメリカの伝統的なワンダーラストの精神が窺えた。

中でも高く評価されてきた代表作が『Sleeping by the Mississippi』と『NIAGARA』(2006年)だ。その2作品が近年、MACKから立て続けに再版された衝撃は今なお記憶に新しいが、それらの特徴として挙げられるのが、地名をタイトルに含めていることだろう。ソスの場合、そうした地名は、単に撮影地の記録というラベリングの役割を意味するというより、写真を跨ぐメタファーとして理解できた。写真それぞれを点に喩えるなら、それらを連結させることで浮かび上がる地理学的なヴィジョン、すなわちアメリカという国そのものを想像させるメタファーとして「Mississippi」や「NIAGARA」という地名が機能してきたというわけだ。

適切なタイトルをつけることで作品は概念化され、また文脈が与えられることを熟知する一方で、写真に言葉を添えるあまり文脈が特定されすぎてしまうことを自戒してきたソスのこれまでの仕事に、私達は写真を用いたストーリーテラーの現在形を見ることができる。

本展では、沈黙の内にある人々が秘めた感情を印象的に見せるポートレートが立ち並んだ

ドイツ生まれの写真家、アウグスト・ザンダーはかつて『People of the 20th Century』と題し、市井の人々を撮った写真を職業別に振り分けることで20世紀の人々の原型を浮き彫りにさせようと試みた。ソスのこれまでの作品群では、そうしたザンダーのヴィジョンに近い意識が確かめられた。『Sleeping by the Mississippi』や『NIAGARA』(2006)では特定の地域で、さらに『Broken Manual』(2010)や『Songbook』(2015)では文字通りアメリカ全土を俯瞰する形で、ソスは21世紀のアメリカ人の原型を見せてくれたとも言えるだろう。

それだけに、本作においても、彼が写真を通じていかなる世界を見せてくれるのかとつい期待しがちだが、今回に限っては、それでは出鼻をくじかれるかもしれない。というのも、本作はこれまでのような、特定の場所やコミュニティにまつわる物語を広げたものにはなっていないからだ。

鏡と窓

本作のタイトル『I Know How Furiously Your Heart Is Beating』とは、アメリカの詩人ウォレス・スティーヴンズによる短詩「The Gray Room」(灰色の部屋、1917年)からの引用である。たとえ世界が灰色に感じられるほど塞ぎ込んだ気分に私達が陥ったとしても、身の回りのものや自然の色鮮やかな世界に意識を傾ければ気分は高揚するもので、ひいては私たちの胸奥で休むことなく激しく脈打つ心臓の存在に気づくことだろう―。MACKから刊行された写真集同様に、この詩の最後の一節を冠した本展では、沈黙の内にある人々が秘めた感情を印象的に見せるポートレートが立ち並んだ。

これまでの作品に見たソスのワンダーラストは、どうやらそのベクトルをがらりと変え、私的な内深界を目指したようだ。本作の写真群が全て、被写体を務めた人々のプライベートな場所で撮影されたことがそれを証拠づけているが、それ以上に決定的なのは、写真の随所から感じ取れる〝鏡と窓〟だ。直接的な媒介物としてそれらが使われた写真もあれば、潜像としてそう感じさせるものもある。

中でも最も象徴的な写真を挙げたい。2017年の撮影当時97歳のダンサー、アンナ・ハルプリンを撮った1枚である。

撮影当時97歳のダンサー、アンナ・ハルプリンを撮影した1枚。本作最大の特徴とも言える〝鏡と窓〟の概念が見てとれる

この写真をよく見ると、室内で座するハルプリンを窓越しに写したものだと気づく。その窓は、光を通過させると同時に、光を反射させてもいる。カメラは、ハルプリンを見据えた室内を望むと同時に、カメラの背後の外景も望んでいる。被写体の人物を写しながらも、あたかも撮影者であるソス自身を重ねるかのようだ。これを見て考えずにはいられなくなるのは、かつてジョン・シャーカフスキーが提唱した、写真における〝鏡と窓の役割〟である。

1978年、ニューヨーク近代美術館にて『Mirrors and Windows』という写真企画展が開かれた。この展示を手掛けたキュレーターのジョン・シャーカフスキーが提示したのは、写真には〝鏡としての自己内省的機能〟と〝窓としての外的観察機能〟があり、現代の写真からはそのどちらかを性質として導き出すことができるのではないかという問いだった。そうして彼が試みたのが、当時の写真家100名200点余りの作品をそれぞれ鏡派と窓派に分類することだった。それは画期的な視点であるとして当時高く評価されただけでなく、半世紀近くが経った今なお、現代の写真鑑賞におけるひとつの指標として語り継がれている。

ソスは本作で、被写体との親密さを築き上げた先で撮れるポートレートを目指した。それは〝主客未分〟としての写真の在り方と言えるかもしれない

では、ソスが理想とする写真の在り方としては、そのどちらに分類されるだろうか? 筆者は昨冬、故・深瀬昌久にまつわる往復書簡をソスと交わす機会があり、その際に鏡と窓の話題をそれとなく切り出したことがある。その時の彼の返事はこういうものだった。「一見、外を向いているようで、内面を見つめている作品に、私は最も惹かれます。それらはまるで夜に窓の外を眺めるのと同じくらい、窓に反射する自分の姿を見るようなものです」。

この返答を頼りにしながら、ハルプリンを撮った1枚を改めて見てみると、彼が語ってくれた〝夜の窓〟の概念が実際に試されていることが見てとれる。どうやら彼は、鏡でも窓でもある写真の在り方を探求したようだ。主体である彼自身と客体である被写体を、区分することなく写真の中で融合させようとした意味では〝主客未分〟の境地とも言えるかもしれない。

被写体との親密さを求めて
ザンダーからヒュージャーへ

本作のポートレートから特定の場所やコミュニティを掬い上げることはもはや不可能で、かつてのソスの作品のように、点としての写真が磁力を帯びて互いに連結することはない。ここで物語は立ち上がらないのだ。その代わりに私達が見るのは、被写体とソスがともにした私的な時間共有の結果であり、言い換えるなら、彼らが紡いだであろう親密さである。

ソスには、2015年の『Songbook』発表後しばらくのあいだ写真を撮らない時期があった。撮り手のシャッタータイミングや写真の見せ方によってイメージが大きく左右されてしまうことに疑問を抱き、ポートレートを作品として取り扱うことに倫理的問題を感じたのだという。しかしその一方で、作品を通じて伝えたいことを形にするにはやはりポートレートが必要なのではないかという葛藤もあり、彼は悩まされていた。

写真を撮らなくなって1年が過ぎた2017年、先ほど触れたアンナ・ハルプリンを撮影する機会を得たソスは、ダンサーとして名高いハルプリンのプライベートな空間で多くの時間をともにした。これまでとは打って変わって、長い時間をかけたその撮影は、彼を突き動かす新たな動機となったのだろう。その撮影を境に、ソスは再びポートレートを撮り始める。それは、プロジェクトや写真集といった最終形態を目指して始められるものではなく、あくまでも個々の人々と豊かな時間を共にすることに、ずっと意識が向けられたものだった。

各写真のタイトルには、被写体を務めた人物たちの名前が含められているが、そのどれも苗字を省略していることからも、ソスと被写体の親密さが伝わってくる。

ソファやベッドに横たわった人々のポートレートは、ピーター・ヒュージャーがかつて撮ったポートレートを強く連想させる

ポートレートを通じた被写体との親密さを考えたとき、筆者が真っ先に思い出すのは、ピーター・ヒュージャーだ。70年代から80年代にかけてニューヨークのダウンタウン・カルチャーシーンの最前線で数多くのポートレートを手掛け、1987年にエイズでこの世を去ったアメリカ出身の写真家である。

ソスが本作で見せる、ソファやベッドに横たわった人々のポートレートは、飼い主にだけ脱力した姿を見せる猫を連想させる他に、ヒュージャーによるポートレートを強く連想させる。ソスがヒュージャーの名をこれまでに幾度となくインタビューの中で挙げてきたことはよく知られた事実であるし、本作に至っては、かつてヒュージャーのモデルを務めたことで知られる写真評論家のビンス・アレッティが被写体として登場しているほどだから、本作を通じてソスがヒュージャーの影を探求していたと想像することもできるだろう。

ヒュージャーは、単体としても連作としても、写真をそれ以上のものとして物語ることはなかった。その沈黙は結果として、撮影者と被写体の親密さを、彼の写真に遺した。声や雑音を排除したポートレートを通して気付かされることこそ、まさしく〝I know how furiously your heart is beating〟と言えるのではないか。そしてそれこそがおそらく、写真で物語ることをやめたソスが本作を通じて探し求めたものなのではないか。

現在のソスには〝ザンダーからヒュージャーへ〟という決定的な変化を見ることができる。本作がこれまでのソスの作品群から大きくかけ離れたものとして仕上がったのも、これまでのザンダースタイルで行き詰まってしまったのを、新たにヒュージャーを拠り所にすることによって突破口を開いたからではないかと考えずにはいられない。

本作の写真群はどれも室内で撮影された。パンデミック前に撮影されたにもかかわらず、まるでポストパンデミックの人々の暮らしを暗示するかのようでもある

パンデミックがもたらした、新たな解釈

本展の会場となったFoamの2階は、大小含めて計5つの空間で構成されたそれなりに広いスペースだが、本展では20点あまりの作品が充分な距離を持って飾られていたこともあって、作品そのものが窓であるかのようにも感じられた。観客は会場に居ながらにして、ソスがさまざまな国を巡って訪れた人々のプライベートな空間を、距離的あるいは時間的な制限なくして窺い知ることができる。

この窓の概念は期せずして、今年起きたパンデミックによってがらりと変わった。COVID-19の蔓延によって世界中の人々が離れ離れの状況に置かれている今、人と人をつなげる役割を担っているのはデジタルディスプレイだ。それを〝窓〟とするなら、その窓越しに、相手に触れることなく眺めること。ひいては、相手の鼓動の激しさを確かめること。それらが実現可能か否かは、今や世界の誰もがその身でよく体感していることだろう。

■Alec Soth「I Know How Furiously Your Heart Is Beating」
会期:2020年9月11日〜12月6日
場所:Foam Fotografiemuseum Amsterdam(オランダ)

Photography Tomo Kosuga

The post 写真連載「言葉なき対話」Vol.2 アレック・ソスは物語ることをやめた。オランダで開催中の最新個展レビュー appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>