TEPPEI Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/teppei/ Mon, 06 Sep 2021 09:27:27 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png TEPPEI Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/teppei/ 32 32 スタイリストのTEPPEIが選んだ古着100点が登場 「ラグタグ」渋谷店でポップアップを開催 https://tokion.jp/2021/09/06/ragtag-teppei/ Mon, 06 Sep 2021 08:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=58684 会期は9月17〜26日。1990〜2000年代前半を中心にした国内外のブランドや、2010年代から最近にかけてTEPPEIが注目しているブランドから選んだアイテムを用意する。

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デザイナーズブランドのユーズド・セレクトショップ「ラグタグ」は、スタイリストのTEPPEIが選んだ古着100点を展開するポップアップイベントを渋谷店で開催する。会期は9月17〜26日で、21日からは公式オンラインストアでも一部商品を販売する。

同ポップアップは、「ラグタグ」がストックする約30万点の古着の中からクリエイターが厳選した100点を販売するイベント「RAGTAG100 POP UP SELECTED BY…」の第2弾。今回は、TEPPEIが膨大な量の服を購入、着用してきた自身の経験を反映した“自分が愛したブランドたち”をテーマに、1990〜2000年代前半の国内外のブランドや、2010年代から最近にかけてTEPPEIが注目しているブランドから独自の目線で選んだアイテムを用意する。

ポップアップに先駆けて、「ラグタグ」の店舗で配布しているフリーペーパー「CLOSET」とウェブサイトにおいて、TEPPEIのインタビューを公開している。

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weber主宰者・池田仁インタビュー 古着への飽くなき愛と「大Tシャツ展」への思い https://tokion.jp/2021/06/16/interview-with-hitoshi-ikeda-from-weber/ Wed, 16 Jun 2021 03:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=37892 6月17〜30日に「TOKION」で「大Tシャツ展」を開催するweber主宰者に、これまでの活動や今回の意気込みなどを語ってもらった。後半にはweberと親交があり、古着好きの著名人のコメントも掲載。

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店舗形態をとらず、都内の商業施設内を中心にポップアップストアを展開する“ノマドな古着屋”weber。年に1〜2回程度行うイベントの中でも特に注目を集めるのが、古着Tシャツに特化したポップアップストア「大Tシャツ展」だ。本イベントでは映画、音楽、アートなどのジャンルを中心に、数百枚から千枚近くの古着Tシャツを販売。中には数十万円のレアなTシャツもあるが、その枚数や他店では見ることができないラインアップで、買うだけでなく、見るだけでも楽しむことができる内容となっている。

6月17〜30日に渋谷・MIYASHITA PARK内の「TOKiON the STORE」と、「TOKION」オンラインストア(実店舗の営業時間外である21:00〜翌11:00のみオープン)で「大Tシャツ展」を開催するにあたり、weber主宰の池田仁にこれまでの活動を振り返るとともに、今回の意気込みなどを語ってもらった。

――そもそも池田さんが古着と出合ったのはいつ頃だったのでしょうか?

池田仁(以下、池田):高校生の時です。当時は古着ブームで、僕もまんまとその流れに乗っていました。学生だしお金もなかったので、シカゴみたいな良心的な価格のお店に通っていました。

――その時からTシャツへの思い入れが強かったんですか?

池田:いや、僕は北海道出身なので、Tシャツにあまりなじみがなかったんですよ。ハマったのは沖縄の大学に通い始めた後です。今はもうないんですけど、国際通りにすごく良い古着屋があって、そこに通いつめてスケートブランドのものやロックTなんかを買いあさっていました。Tシャツは店員さんとも話していくうちに理解を深めて、より好きになっていくアイテムですよね。

――Tシャツのどこに魅力を感じたのでしょうか?

池田:グラフィックものが好きだったんですが、単純に見た目が良くて、着れば1枚でさまになるのは大きかったです。これを着ていたらOKみたいな。ある種のブランド力みたいなものがあるかもしれませんね。

――weberの店名は写真家のブルース・ウェーバーが由来だそうですね。ブルース・ウェーバー関連の古着Tシャツは以前から高い値段がついていますが、出合ったきっかけはなんでしょうか?

池田:社会人になった時に通っていた美容室の担当の人が古着好きで、ブルース・ウェーバーの『サマー・ダイアリー』という作品のTシャツを着ていたんです。「なんだこれ、めちゃくちゃかっこいいな」と思って、どんどん好きになっていきました。

――weberのInstagramの投稿でも、ブルース・ウェーバー本人からいいねをもらったとか。

池田:2018年にweberを始める時に、目標を立てたんです。1年目で人気店になるぞ! 3年目でブルース・ウェーバーと一緒に仕事するぞ! みたいな。まだその目標はかなってないですけど、認識してくれているのかもと思うと嬉しいですね。

長年の古着愛を原動力に始めたweber

――weberを始めたのはどのような経緯だったのでしょうか?

池田:そもそも僕は古着と出合ってから1回も浮気していないというか、ずっと好きなままなんです。それは社会人になってからも変わらなくて。2001年に新卒で東京勤務の仕事を始めたんですが、そこからもっと古着屋に通いつめるようになったんです。

――Tシャツをめがけて?

池田:そうです。毎週のように高円寺や原宿に行っていました。2011年にZOZOに転職してからも変わらず好きで、買ったり売ったりをしながら、いつか自分で古着屋をやりたいという思いがずっとあったんです。そして会社が2018年に副業を解禁したタイミングで、今も一緒にweberをやっている上司に相談したら、「やったほうがいいよ」と言われてどんどん話が進んでいったんです。

――副業解禁後、すぐにweberを始めたんですね。

池田:最初にweberを開いたのが2018年4月1日です。本当はブルース・ウェーバーの誕生日である3月29日にやりたかったんですけど、結局会場がおさえられませんでした。1日限定で、基本的に僕が仕入れたものと、あとは仲間が委託してくれたものを展開していましたね。300枚くらいあって、ラインアップも今と大きな差はありません。

――その後も不定期でポップアップストアを展開していますが、どのように活動が広がっていったんですか?

池田:商品自体にパワーがあったからか初回から並びが出たのですが、縁にもとても恵まれたと思っています。当時、weberのInstagramフォロワーはまだ100人台程度だったのですが、知り合いのoffshoreの的場(良平)さんがストーリーズにあげてくれて、それを見たスタイリストの二村毅さんが来てくださったんです。二村さんはちょうど開業したばかりのヒビヤセントラルマーケットのアドバイザーをしていたんですが、フロアの一角でイベントをやらないかと誘ってくれました。その約2ヵ月後に第2回を開催した頃からメディアで記事にしていただいたり、セントラルマーケットでもたまにイベントをやらせてもらったりしているうちに広がっていったんです。

映画Tシャツを豊富にそろえた今回の「大Tシャツ展」

――約1年ぶりの開催となる「大Tシャツ展」ですが、今回のラインアップをご説明いただけますか?

池田:1000枚近く用意しましたが、中でも映画Tシャツはとにかくたくさん集めました。おこがましいですけど、これだけの量が一度に集まるのは世界的に見てもそんなにないと思います。

――今回、特に気に入っているTシャツはなんでしょうか?

池田:たくさんありますが、『アメリカン・ヒストリーX』や『メメント』は気に入っています。『レインマン』のTシャツは、長年映画Tシャツを探してきた中でも初めて見たので、かなりテンションが上がりましたね。もう一度探せと言われても見つからないアイテムもたくさんあるので、そういうのは売れなくてもいいと思っています。

――好きな映画作品で言えばどうでしょうか?

池田:学生時代にたまたま観た『カッコーの巣の上で』ですね。当時、沖縄のテレビは放送局が3つくらいしかなかったんですけど、深夜にたまたま流れていて、ついつい最後まで観ちゃったんですよね。すごく思い出に残っています。今回、『カッコーの巣の上で』は2枚あるんですけど、両方ともこれ以外見たことありません。正直、これも売りたくないです(笑)。

――2000年代以降の映画もありますよね。

池田:そうですね。例えば『犬ヶ島』は2018年の作品ですけど、自分達が良いと思ったものは年代問わず、セレクトすることを心掛けています。

――Tシャツって、単純に好きなモチーフだから着るというだけでなく、グラフィックに引かれて調べていくうちに、元ネタの作品が好きになるということもありますよね。

池田:新しい作品に出合うきっかけにもなればいいなと思います。最近は家にいることも多いですし。

――映画以外のラインアップはどうしょうか?

池田:ブルース・ウェーバーのTシャツもたくさんそろえました。あとは音楽やアート、企業ものなどもあります。でも、例えば音楽でいったら“ザ・ロックT”みたいなものは、あんまりないかもしれません。値段的に買いやすいものもたくさんありますし、人とはかぶらないだろうデザインのTシャツも用意してあります。そういう古着特有の“オンリー・ワン”の魅力や、たくさんの中から自分にぴったりのものを“掘る(Dig)”楽しみみたいなものも体感してもらえればと思っています。

“他のお店がやらないことをやる”ことと、“好きなものを扱う”こと

――古着でも高騰したり、例えばバンドTでもあるジャンルが突然人気になったりすることがあります。池田さんはそのようなトレンドをどのように感じ取っていますか?

池田:正直、あまり考えたことがありません。映画Tシャツも、まとめて置いている店があんまりなかったけど、自分は昔からずっと好きなのでどんどん買っていたら集まったという感じです。weberはイベントごとにコンセプトを設けて、過去には文字やタイポグラフィーにフォーカスしたり、アート系に絞ったアイテムを展開したりしましたけど、結局はトレンドではなく、自分達が“おもしろい”と思うものを置いているんです。

――“他のお店がやらないことをやる”ことと、“好きなものを扱う”ということに帰結するんですね。

池田:映画Tシャツもなんでもかんでも買っているわけではなくて、“好きなもの”という軸はブレていません。ホラー系の映画はあんまり好きじゃないから集めていないですし、海外だと人気がある『プレデター』とかも正直あんまりピンときませんでした。それにヴィンテージだと「このタグが良い」とか「こういう縫い方が良い」というような判断基準があると思いますが、僕等は単純に“好きかどうか”“おもしろいかどうか”を優先して選んでいます。年代が新しくて価値が確立されていないものでも、カッコよかったらいいかなと。weberは半分趣味、半分商売でやっているので、別に売れなくても自分達で着ればいいかなって感じでやっています(笑)。そういうパーソナルな部分も大きい分、weberの活動を応援していただけたり、皆さんが喜んでくれたり、共感してくれることが本当に嬉しいんですよね。

――自分で着ればいいやという精神なんですね。

池田:僕等がこれだけのアイテムを集められるのは、経済的な面で言えば、店舗の維持費や人件費がほとんどかからない分、自分達が欲しい! と思ったものにお金をかけられるからなんです。損をせず、500ドルで買って550ドルくらいで売れたらいいやくらいの感じでやっていたりもします(笑)。

――最後に、改めて今回の「大Tシャツ展」の意気込みをお願いします。

池田:こういう情勢なのでおおっぴらには言いにくいですけど、ウェブでも店舗でも、おのおの楽しんでほしいというのが一番です。見るだけでも楽しいと思いますし、新しい発見があったり、Tシャツを通してのめり込めるものに出合ったりすることもあるんじゃないかと思います。

weber
“好き”を追求して、好きなヒトと好きな場所で好きな時に好きなモノを集めた“ノマドな古着屋”。ヴィンテージTシャツをアーカイブし、不定期開催でポップアップを開催。アーカイブした古着をベースに新品も製作しており、昨年の映画『mid90s』に続き、今年7月には同じくA24製作の映画『THE LIGHT HOUSE』とのコラボTシャツも発売予定。
Instagram: @weber71_

■大Tシャツ展
会期:6月17〜30日
会場:TOKiON the STORE
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK 2階
時間:11:00〜20:00(「TOKiON the STORE」) / 21:00〜11:00(「TOKION」オンラインストア)
※緊急事態宣言などの影響により、日時が変更になる場合がある。

*

ヴィンテージ好きに、古着Tシャツとの出合いを振り返った上で、今回の「大Tシャツ展」で気になるアイテムを選んだもらった。

岡本大陸(「ダイリク」デザイナー)

古着が好きになった高校生の頃、大阪にあるアメ村の古着屋に行き、最初はなんとなくヴィンテージのTシャツを買って着ていました。本格的に集め始めたのは上京してからのことなんですが、僕自身、映画好きということもあって古着屋さんに行って最初に掘るのは、Tシャツがあるゾーンから。そして好きな映画Tを発掘すると、財布のひもが緩んでしまいます(笑)。リアルに着るのもありますし、サイズが小さくて着られないけど好きな映画だからどうしても欲しくて、保管しているのもあります。その日の気分に合わせて身に着けることで、その映画を背負った気分(主人公の気分)になれるのが映画Tの良さだなと思います。映画Tとの出会いは、映画の発見にもつながるので僕にとっては“宝物”です。

源馬大輔

中学の時に「チャンピオン」のダブルフェイスを買ったのが最初だったと思います。

佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)

小学生の頃にダンスを始め、音楽と出合いました。ダンスを始めた頃、なんとか買えるものが古着くらいしかありませんでした。 地元が中野なので、お小遣いをもらったらそこから自転車で高円寺に行ってスポーツ系の古着を入り口に、好きなヒップホップ・アーティストの T シャツを集めていきました。また、バンドをやっていた父からヨーロッパのバンド T シャツももらっていました。

そこから、好きな映画や写真家や企業ものなど、自分の好きな物を身につけるようになりました。主に日本の古着屋、海外に行った時はそこの古着屋、インターネット等も駆使して購入しています。海外のディーラーの友達から「レオこれ持ってないだろ?」とメールでオファーをもらうこともよくありますが、 古着市場の価格高騰が激しくて頭を抱えています(笑)。weberさんには「どこからこんなに集めているのだろう?」というようなビックリするラインアップでいつも楽しませていただいています。これからもさまざまなアイテムとの出合いを楽しみにしています!!

TEPPEI(スタイリスト)

スタイリストになる以前に在籍していたヴィンテージショップにて手に入れた、デヴィッド・ボウイの半袖スウェットTシャツ。生まれ年の1983年の作品であったのもあり、手に入れました。スウェットTシャツ、というところがひねくれてますね……。

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スタイリスト・TEPPEIが『#Dayssnap #デイズスナップ』に込めた想い https://tokion.jp/2020/10/29/teppei-dayssnap/ Thu, 29 Oct 2020 06:00:15 +0000 https://tokion.jp/?p=8556 コロナ禍に投稿したスナップ写真を書籍化した『#Dayssnap #デイズスナップ』。1冊に込めた想いと、スタイリスト・TEPPEIが考える服や自身のスタイリングとは。

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スタイリストのTEPPEIが、書籍『#Dayssnap #デイズスナップ』を自主制作した。本書は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言による自粛期間中の4月7日から5月25日の間に、Instagramに投稿していた80枚のスナップ写真を1冊にまとめたもので、フォロワーに応募形式で無料配布するという。なぜスナップ写真を撮り始め、1冊にまとめたのか。さらに本書を手掛かりに、服に対する想いや自身のスタイリングについて語ってもらった。

「自分は服に生かされてきた人間なんだ」ということを再認識

――自主制作された書籍『#Dayssnap #デイズスナップ』は、自粛期間中にInstagramに投稿していたスナップ写真を1冊にまとめたものですが、そもそもなぜスナップ写真の投稿を始めたのですか?

TEPPEI:当時を振り返ると、コロナの影響は3月の下旬頃から徐々に出だしていて、依頼を受けていた撮影のキャンセルが相次ぐ状況でした。また緊急事態宣言が出るのか、出ないのかといったデマも流れたりと、社会が混沌としている雰囲気でもありました。そのような状況下で、4月7日に緊急事態宣言が発令され、その日自宅にいた僕は、着ていた服を妻に頼んで撮ってもらったのが投稿の始まりだったんですよね。

――では当初からスナップ写真の投稿を続けることや書籍化することは決めていたのですか?

TEPPEI:いえ、決めていませんでした。投稿を毎日やっていこうとも考えていなかった。本当に意識せずに撮り始めたんです。その時はコロナに対する生命の危機を感じたり、経験をしたことがないような不安な感情を抱いたりと、大変な状況でした。さらに自分の身近にあった服、そしてファッションとは一体なんだろうとすらも考えました。今ではこうして1冊にまとめたことで、当時の行為や心境を言葉で説明できるようになったというか。僕にとってスナップの写真を撮るために着飾るという行為は、自問自答でした。言ってしまえば、これまで僕が服と向き合ってきたことの答えを見つけるための反射的行為だったんだと思います。このことは書籍の冒頭でステートメントとして書いています。

――自問自答する中でどんなことに気付きましたか?

TEPPEI:「自分は服に生かされてきた人間なんだ」ということを再認識しましたね。服って、ある人にとってはただの着るものでしかないんですけど、僕にとっては大切な存在。それこそスタイリストとして駆け出しの頃は、仕事がまだなくて、自分に自信を持てる状況ではなかったんです。自己嫌悪に陥って、友人にも会えないほど悩んで自宅にこもっていた時期。そんな時に展示会でオーダーした「アンリアレイジ」の服が届いたんですよ。こんな素晴らしくてかっこいい服があるなら、これを着て外出してみようと思えたんです。それで原宿に出掛けてみたらスナップ写真を撮られることになって、さらにそのスナップがきっかけで仕事をもらえたんですよね。この出来事のように僕のターニングポイントには、必ず服の存在がある。まるで僕の人生を後押ししてくれたようなことが、人生の局面で何度もありました。今こうやって生活ができていて、この人生を歩んでいるのも、服と一緒に生きてきたからだと感じています。

――ちなみに撮影はどのようにしていたのですか?

TEPPEI:投稿時にフォロワーからも質問がありましたが、写真は僕のiPhoneですべて妻に撮ってもらいました。

――スナップの写真ではほぼ椅子に座っていますが、これはなぜですか?

TEPPEI:“ステイホーム”につなげた僕なりの表現方法が座るという行為でした。そこでスタイルに合わせて椅子を変えながら、自粛期間中ということで自宅の周辺に運んで撮影をしていました。最後の投稿写真では椅子がないのですが、これは自粛期間が終わり、前に進みたい気持ちを表現したかったので椅子を外したんですよね。

ファッション業界に対して少しでも恩返しになれば嬉しい

――ではいつ頃、書籍にしたいと考えたのですか?

TEPPEI:パンデミック以降、不要不急の外出を避けるため、着飾る行為が淘汰されてきた印象がありますが、僕は服を着ることで、自分の気持ちが安らいで穏やかになっていくことに気付いたんですよね。それはスナップ写真を投稿していく中でどんどん実感に変わってきて。それはある人にとって、映画を観ることや音楽を聴くこと、本を読むことだったりと、不要と言われているようなものかもしれない。でも不要なものでも救われる人がいるんだってポジティブに考えられるようになった。そう、服を着飾るってことは「気を飾る」と言ってもいい。どこに行く、誰に会うという目的ではなく、家にただいるだけでも服を着飾ることで気持ちは変わるってことを、僕をフォローしてくれてる人達に提示し共有したくなりました。そのためには書籍としてパッケージにするのがベストだと考え、形にすることを決めました。

――デザインは誰が手掛けているんですか? 

TEPPEI:いざ形にしようと思った時、自分ですべてに責任をもってやりとげたいと考え、自主制作することにしました。でも自主制作では、1人だけではできない部分もありました。それこそ制作費には限りがあるので、お金ではなく、僕の想いに共感してくれて、一緒にやりたいといってくれる人じゃないとできない。その時に真っ先に顔が浮かんだのが、YOSHIROTTENでした。彼は僕がやってきたことや想いを言わずしてもわかってくれるほど付き合いが長いので、相談したところ、2つ返事でOKをしてくれてアドバイスもくれました。さらに彼のチーム、YARのスタッフ達も手伝ってくれて、とても感謝しています。ちなみに中面のデザインは、スナップ雑誌の『TUNE』『FRUiTS』にオマージュをささげていて。特に『TUNE』は、僕のスナップを表紙に使ってくれたりして、今の僕をスタイリストとしてスタートラインに立たせてくれた欠かせない雑誌。ただ服が好きなだけの自分、それしかなかった自分を肯定してくれた、友達よりも最初の味方だったんですよね。その感謝の気持ちも込めています。

――自主制作とのことですが、販売はどうされるのですか?

TEPPEI:今回の新型コロナウイルスの影響は、アパレル業界にも大きな打撃を与えています。そこで制作した書籍は、無料で僕のInstagramのフォロワーと関係者の方に配ることにしました。無料配布することで、これまで僕を救ってくれた服、そしてファッション業界に対して少しでも恩返しになれば嬉しいです。

――どのようにしてフォロワーの人に配布するのですか?

TEPPEI:詳しい応募方法は、僕のインスタで投稿する予定ですが、贈る方には僕の名前とその方の名前を書きます。直筆のサインを入れることで、自分の熱がより込められますし、贈る方とのコミュニケーションにもなりますからね。

――ではTEPPEIさんのスタイリングについてお話を聞かせてください。モードにストリート、メンズにレディース、ルーズからタイト、モノトーンからカラフルと、本当に自由にスタイリングされています。それは一見、ルールがないように見えますが、しっかり統一されている。服を選ぶ時は、どんな基準がありますか?

TEPPEI:ちょっとしたロジックはありますけど、ただ感覚に頼って着ているだけというか。この感覚というのは、僕のルーツである2000年代に、原宿や渋谷を歩いていた時に培われたものです。2000年代の東京って、それまでの80sや90sに流行ってきたスタイルに、モードやストリートといったさまざまなカルチャーが1つに混じり出した時期だと思うんですよね。その時代をリアルタイムで生きてきたので、今でも当時と同じようにシームレスに服を選んでいるんだと思います。だから僕のセルフスタイリングは、さまざまなカルチャーやジャンルをミックスしていて、最後に自分らしい匂いを足しています。

――その匂いはどのセルフスタイリングを見ても、実にTEPPEIさんらしく感じられますが、ルールはありますか?

TEPPEI:大げさかもしれないですけど、セルフスタイリングを一種の表現方法とするならば、音楽家が音を奏でる、画家が絵を描く、料理家が料理を作るといった表現と変わりません。ある料理人はいろいろな料理を作る、ある音楽家はいろいろな音を奏でる、いろいろ生み出したとしてもそれはきっとその人の作品でしかないのだと思います。それと同じで僕のセルフスタイリングは、何をやっても僕にしかならない。皮肉を言うならば、みなさんが僕を知ってくれているからかもしれません。僕はずっとこの匂い付けをやり続けていて、みなさんがそれを見てきてくれたから、僕らしいと感じているのかもしれませんね。

ファッションの未来は明るくなると信じたい

――最後に今後のファッションシーンはどうなっていくと思いますか?

TEPPEI:短絡的に考えてしまうと、パンデミックの影響で社会全体のムードが悪くなって、おもしろくないピースが埋まっていくかもしれないと思っていました。しかし、ファッションというのは多角的なものなので、守りに回ってしまうブランドがあれば、そうではなくこんな時だからこそ強いアイテムを作るブランドもあると、最近、街を見ていて感じました。
このコロナ禍で、みなさんの大半が生命の危機を感じたのは間違いないと思います。人に刃物を向けられたわけではないですけど、何か目には見えないものに脅かされるのを世界同時に感じたわけで。その不穏な環境にすらも順応してきてしまった感覚がありますが、一度きりの人生、命ある自分という観念を、多くの人が痛感したと思う。そんな価値観に基づいて服を楽しむことについて考えた時に、服に回帰してくる人の多くは、どうせ服を着るのだったら強い服やおもしろい服を着ようと自分を彩るはず。それはどっちが100でどっちが0という話ではないですけど、そういう人は今後、増えてくるだろうと感じています。だからファッションの未来は暗いだけではなくて、明るくもなるはず。むしろ明るくなると信じたい。そして明るさを求める人は多くなくても、僕はその方達のそばに寄り添いたいです。

TEPPEI
1983年生まれ、滋賀県出身。スタイリスト。上京後の2000年代初頭に『FRUiTS』『TUNE』といったスナップ雑誌に掲載され、その個性的なスタイルは国内外でカルト的な支持を集める。その後、スタイリストとして本格的な活動を開始。現在は、「アンリアレイジ」の2021パリコレクションや2020年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームのヴィジュアルディレクションの他、数々のアーティストイメージやブランドヴィジュアルのディレクションを手掛けている。
Instagram:@stylist_teppei

Photography Shinpo Kimura

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