wackwack Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/wackwack/ Wed, 06 Apr 2022 02:40:10 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png wackwack Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/wackwack/ 32 32 イルでハッピーな切り絵ワールドwackwack「Circle of friends」インタビュー ―後編― 大いに遊んで作品作り https://tokion.jp/2021/12/03/ill-and-happy-world-of-wackwack-part2/ Fri, 03 Dec 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=78720 切り絵で独自の世界を表現するアーティストのwackwackが創り出す、イル(ILL)でスウィートなハッピーワールド。インタビュー後編。

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前編に続き、切り絵アーティストとして活動をするwackwack(ワクワク)のインタビュー後編。
原宿にあるブック&ギャラリースペース「ブックマーク」で開催された個展「Circle of friends」の話を聞いている(詳しくは前編で)と、この1~2年のコロナ禍の中、個展に向け手と頭をとにかくフルに動かし作品を作り続けてきたことがわかる。またそれぞれの作品には、これまでに交わしてきた仲間との交流や、夜な夜な遊んできた経験から得たアイデアが託されているようだ。リアルライフで思い描いたwackwack物語を、切り絵を通じて夢のような世界へと変換する。後半もその魅力をお届けしたい。

外せないのは、1990年代レイヴ&ヒップホップカルチャー

ーーちなみに最初に作ったキャラクターはなんでしたか?

wackwack(以下、WACK):クマと男の子ですね。なんか海外の絵本の中の端っこのほうに、ああいうキャラクターがいて。それがなんかかわいいキャラだなと思って、それをちょっとサンプリングしたというか、テイストはまったく違いますがそんな感じで作ったんです。クマのキャラクターってどこにでもいるけど、男女ともにウケがいいのでずっと作っています。ちなみに独眼竜ベアと言います。男の子のキャラクターはマイボーイっていうんですけど、実は絵を描き始めた頃からああいったキャラを描いているんです。どちらかといえば、自分は女の子っぽいテイストのものが好きなのかもしれないですね。今回の展示を観に来てくださったお客さんの中で、僕のことを知らない人は「女性のアーティストだと思っていました」という人が何人かいて、実際に僕に会って「すいません、おじさんです」みたいな(笑)。

ーー色のセレクトしかり、ちょっぴりサイケデリックな部分もありますね。

WACK:そうですね、そこはもうレイヴカルチャーが好きなので。宇宙人の作品なんかは、1990年代のレイヴのイメージで作っています。アシッド感というか。

ーー気になったのですが、作ってる時に音楽を聴いて制作はしていますか?

WACK:自分はラジオをよく聴いています。ラジオって聴きながらでも、作業に没頭できるんですよね。音楽をシャッフルとかで聴いていると、たまに聴きたくないなっていうのも入ってくるじゃないですか。ラジオはそのままかけっぱなしでも気にならないし、しかも自分の好きな曲とかが不意打ちでかかったりすると思わず気分が上がってしまったり、昔の曲とかを聴くと当時のことを思い出したり。だから高木完さんのラジオ番組(J WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」)なんかは、僕の好きな時代の人達がゲストに呼ばれてトークが繰り広げられるので、その話を聞きながら作業をして、「あの時のあれ、格好よかったな」とか思い出したりしてます。

ーー今回の展覧会では、フライヤーやアートブックの表紙にもなっている独眼竜ベアの作品を冒頭に、そこから始まる作品の展示の流れも素晴らしいなと感じました。

WACK:みんなで遊んでる感じですね。ばかになって、遊びにドツボでハマっちゃって。流れとしては、こいつら(クマ)はそれぞれの家に帰ったのに、いきなりこんなビヨンビヨンになっちゃって。甘いものいっぱい食べてお休みしちゃったとか、ブーちゃん(=ROCKASENのISSAC)ぽくてかわいいんですよね。もう本当、そんなラフな発想です(笑)。

ーー目についてなのですが、なんだか以前よりも進化して、遂に丸い点になってしまったような感じがしています。

WACK:確かに点になりました。シンプルな丸が、一番いいってことに落ち着いたので、最新の作品はすべて目が点になっています。やっぱり目は一番重要だから、僕は目だけを何個も描くんです。絵を描く時に目のところだけを抜いといて、目だけをどんどん描いていくんですけど、最終的に気付いたことが、普通の点が一番かわいいみたいな。しっくりくるっていうか。昔のシリアルのパッケージやアメコミとかを見ると点の目だったりするので、結局、余計なことはしないほうがいいなってことになったんです。

ストリートであることと、夜遊びから得た感覚を作品に託す

ーー切り絵で影響を受けている作家さんはいますか?

WACK:インスタで海外の人の切り絵をチェックしていますけど、ゴスっぽいものだったり僕とはテイストが違うんですよね。だから特に影響を受けている人はいないんですけど、それが逆に自分には良かったのかもしれません。技術的には自分よりも上の人達はいるだろうけど、僕みたいにストリート的な解釈で切り絵をやっている人はあまりいなかったから。

ーー今“ストリート”という言葉が出ましたが、やはりご自身はストリート出だと思いますか?

WACK:なんだろうな。遊び好きな人はストリートだと思ってるし、自分自身もずっとそういったところで育ってきたし、夜遊びも大好きだし。ここ最近はコロナ禍もあって家にいることが多いですけど、ずっと家にいるのも好きじゃないし、やっぱり遊びありきの発想からの自分の作品だと思ってるんで。実際に僕の周りにいる人達もそういう人ばかりですしね。自分はその環境の中で、トップを目指していけたらなって思っています。

ーー遊びから得た、イル(ILL=イケテル、やばいといった意味)なエッセンスが入ってくるのもwackwackさんの魅力かなとも。

WACK:僕の周りにはもっとイルな人達がいっぱいいすぎて、自分はまだまだ。だからそういう人に早く追いつきたくてやっているようなもんです。“アーティスト”って言われること自体がまだこっ恥ずかしいし、本にサインとか言われても、「サイン? そんなのない!」みたいな(笑)。僕自身まだ夢物語の途中だし、道端でゴロゴロしてストリートで酒飲んでぶっ壊れてるぐらいでいいのかなって。ビッグになんてまだ程遠い。だけどコロナ禍でなかなかストリートに行けなくなってしまって、うっかりインドアになってしまってますけど、それがあったから今回の作品を作れたというのはあります。

ーーコロナ禍を経て、この先の作風に何かしら変化が出てくると思いますか?

WACK:徐々に自分も落ち着いてきた感があるので、もしかしたら作風が変わるかもしれないです。花とか自然とか、またはもっと変なものになるかもしれない。というのも先日、友達が箱根で経営している「箱根翠泉」という旅館から観た箱根連峰の風景を描いたんです。実際に旅館に行って、風景写真を撮ってそれを見ながら作ったんですけど、初めてキャラクターがいないものを描いてみて、風景も悪くないなと感じて。それに風景画はもしかしたら、部屋とかに飾りやすいのかななんて。キャラがいるとそれに特化して持ってかれちゃうんで。なんで、風景画は今後チャレンジしてみたいなと思いました。

いい作品を作ると、気分が晴れる

ーー風景画もいいです。作っていても気持ちよさそうですね。

WACK:作っていてなんか気持ちが浄化されましたね。だけど最初はどういうふうにでき上がるのか不安だったんです。やっぱりキャラがあるのが自分の作品のイメージだし、キャラがいないものを作ることに対して大丈夫なのかなって。だけど作ってみてなかなか良かったので、これからは自然とかのナチュラルなものも作ってみたいなと。

ーー普段も作品を作っていて、浄化されていますか?

WACK:すごく浄化されてます。ストレス発散じゃないですけど、自分の思いが入っているから、でき上がった時は嬉しいというか、「やべえのできたな」って毎回思えているんで気分が晴れますよね。特に今回は本当に満足しているし、いい作品ができ上がるってやっぱり気持ちいいもんです。デトックスです。で、いいのができ上がった日は銭湯にでも行って、ビールでも飲んじゃおう! みたいな(笑)。

ーー今回は作品集の他に、お香立てやお皿なども制作されましたが、今も手に入りますか?

WACK:個展が終わってからも、「ブックマーク」と「スタックス」、あとは自分のウェブショップでも販売しています。木のお香立てとお皿は「WORK STUDIO KIDUKI」さんに作っていただいたんですけど、お香立ては横から見るとwackwackのWWになってるんです。お香以外にも小物置きにも使えるし、アートピースとしても飾ることができるので自分でもすごく気に入っています。

ーー欲しいものがたくさんありすぎて……(笑)。

WACK:着払いであれもこれも送っちゃいますよ(笑)。今日、選んでもらったお気に入りの作品とか、あのでかい作品も一緒に返品不可で!
とにかく今回の展覧会のために、このコロナ禍の1年をかけて作った作品です。そのタイミングも含め、今の時期に「Circle of friends」をやれたことは、自分にとって本当にいいターニングポイントになったと思います。

wackwack
1977年生まれ。千葉県出身。2009年から、wackwackとしてアート活動を開始。アートジンの制作、ROCKASEN、BUSHMINDなど盟友達のアルバムジャケットワーク、フライヤー、Tシャツデザインなど、多くの作品を提供。2017年からは切り絵へと作品作りをシフトし、2018年に原宿にあった「ヘンリーハウズ」にて「PLAY EVERYDAY」、2021年に「ブックマーク」で「Circle of friends」と題して個展を開催。近年は、GYAO!×TOKYO FMの「木村さ~~ん!」番組オフィシャルグッズや、ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “Quarter-Century”のオフシャルグッズデザインを手掛けるなど、幅広いジャンルで活躍中。
Instagram:@wackwackpress02

Photography Yoshiteru Aimono

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イルでハッピーな切り絵ワールドwackwack「Circle of friends」インタビュー ―前編― 止まらぬワクワク感と広がる輪 https://tokion.jp/2021/11/29/ill-and-happy-world-of-wackwack-part1/ Mon, 29 Nov 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=78696 切り絵で独自の世界を表現するアーティストのwackwackが創り出す、イル(ILL)でスウィートなハッピーワールド。

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切り絵アーティストとしての活動を本格的にスタートさせた、wackwack(ワクワク)の記念すべき個展「Circle of friends」が、原宿のブック&ギャラリースペース「ブックマーク」で開催された。幼少の頃に影響を受けた日本の漫画やアメリカの映画、そして物心ついてから夢中になった1990年代のストリートカルチャー、さらにはレイヴ、ヒップホップといった音楽ともリンクして創り出されるwackwackワールド。

ちょっぴり毒気がありながら、思わず笑みがこぼれる愛おしいキャラクター達。サイケ調な色合わせとストーリー性のある作品群など、オンリーワンな切り絵アートを生み出しては多くの反響を得ている。観るほどに惹かれてしまうその魅力とは。

今回は大成功に終わった個展「Circle of friends」に加え、アーティストとして活動を始めたきっかけなど、前編・後編の2回にわたり、wackwackのプライベートインタビューをお届けする。

願うことは、友達の輪を広げること

ーー「Circle of friends」、とてもいいタイトルでいらっしゃいますね。

wackwack(以下、WACK):はい、友達の輪ですね。まさに、僕の。「Circle of friends」は、作品を作っているうちにいい響きのタイトルだなと思い始めたんですけど、この展覧会がみんなの出会いの場になってくれたり、来てくれた人達に新しい友達が増えていってくれたらいいなと思ってつけたんです。実際に展示が始まってからは、これまで自分が知り合わなかったようなタイプの方もいっぱい来られて、どんどん輪が広がっているのを感じているし、この機会にいろいろまた広げられたらなっていう意味も込められていますね。

ーーwackwackさんがグラフィックや切り絵を始めたきっかけは、その友達の輪が広がった中からスタートしたというイメージがあるので、すごくいいタイトルだなと思いました。

WACK:僕は友達に恵まれていますね。もともと友達に「絵を描いてみれば?」って言ってもらったのがきっかけでアートも始めたので、このタイトルにした意味が大きいです。

ーー絵を描くことは、子どもの頃から好きでしたか?

WACK:好きでしたね。『キン肉マン』や『ドラゴンボール』『Dr.スランプ アラレちゃん』といった、僕達がリアルタイムで観ていた日本のアニメがすごく好きで、それをまねして描いたり、アメリカのコミックも好きだったので、フィリックスやミッキーとかを小学生の頃から描いたり、その時は意識してなかったんですけど、そういった作品に自然と影響を受けて絵を描いていました。親父にアメリカの映画や海外の映画をいろいろ観せてもらっていたので、その影響もちょっとはあるのかなって思います。

よく遊び、そこで得た感覚を作品へ託す

ーーでは、仕事として絵やグラフィックを始めたきっかけと、切り絵を始めたのはなぜですか?

WACK:絵は、10年前に友達のCDジャケットやフライヤーだったりを頼まれて描くようになったんです。最初に頼んできた友達はラップグループ、ROCKASEN(ロッカセン)のTONANなんですけど、絵ぐらいだったらと描いてみたら、「なかなか上手いじゃん」ってなって、それからなんですよね。それからDJ NOBUさんが主催している「FUTURE TERROR」の10周年記念のTシャツや、BUSHMINDのアルバムジャケットなどのデザインを描いたりして、人目につくようなことが多くなりました。他には、中村穣二さん達にTシャツの刷り方を教えてもらったり、ZINEを作った時に、当時の「タワーブックス(タワーレコード渋谷)」に持っていって、そこで持田さん(持田剛:現「ブックマーク」マネージャー)と村田さん(村田泰行:現「マークジェイコブス渋谷パルコ店」ストアマネージャー/「ブックマーク」アンバサダー)に出会って、店にZINEを置かせてもらったり。その流れで今回、村田さんが声をかけてくれて「ブックマーク」での展覧会が実現したんです。

ーーご縁で広がりをみせていった感じですね。

WACK:まさにそうですよね。自分の周りにおもしろい人が多かったというのもあるし、友達が多かったんで、遊びにいった時に紹介された人との出会いがどんどん広がっていつの間にか。

ーーどんなカルチャーで遊んでいたことが多いですか?

WACK:千葉の先輩達のテクノパーティや、ROCKASENが近くにいたからヒップホップのパーティに行ったり。音楽があるところが自分は大好きで、もちろんお酒を飲むのも大好きだし……。だから本当にそこで遊ぶためのお小遣い稼ぎのために、絵を始めたようなもんです。だけどクラブに行ったら、1杯800円の酒にガンガン使っちゃうじゃないですか。だから最初の頃は絵が売れても、本当に全部飲み代にお金が飛んでいきました(笑)。

ーーそして朝方には酔いの姿になられていくわけですね(笑)。

WACK:そうそう、泥酔の(笑)。でも出かけるといろいろな出会いもあるし、こういうのを描いたら格好よさそうだなとか、この雰囲気いいみたいなとか、いろいろなインスピレーションを受けますから。酒にお金払ってでも身になることがいつもあったんで。今はコロナ禍もあってなかなか出かけられないけど、遊ぶことはすごく大事だなといつも思っています。

ーー作品を拝見しますと、遊びを通して見てきた世界が詰まっているのかなと。

WACK:そうですね。だけど仕事を辞めてアート1本になったんで、もう遊びじゃなくなったっていう(笑)。ネクストのレベルに行かないと。

ーー切り絵をやるようになったきっかけはなんだったのですか?

WACK:Struggle For Pride(ストラグル フォー プライド)のアルバム『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』のジャケットからですね。こんな感じにしてほしいという元ネタが切り絵で、見よう見まねでやってみたんです。その機会がなければ、今も切り絵はやっていなかったですね。それまで切り絵はまったく知らなかったから見たままやってみたんですけど、1発目からきれいにできちゃって「これはいけるかも!」みたいな。それで切り絵を始めたんですけど、続けてみようかなと思ったのは、絵が上手い人はいっぱいいるじゃないですか。だから1回目の展示会では絵を中心に展示をしたんですけど、絵では自分は勝負できないかなと感じたんで、2回目の展示会から切り絵にしたんです。

ーーちなみにwackwackは複数いるんですか!? それともソロ?

WACK:2人+1人。最初の頃はクルーだったんです。僕はパソコンが苦手なんで絵を描く担当、もう1人は企業の広告やクラブのフライヤーなんかを作っていた、同級生でパソコン担当のマンブくん、+1は僕の中ではwackwackのイメージボーイを担ってもらっているスケーターのウガジンくん。最初はその3人で動いていたんですけど、今はどちらかというと僕1人で、何かあるとヤマモトくんというグラフィックデザイナーがサポートしてくれて動いている感じです。

「やるしかねえか」とアーティストとして本格的に活動開始

ーーアート1本でやっていこうと決められた理由はなんだったのですか?

WACK:コロナ禍の自粛で休んでいたら、仕事に行きたくなくなりました(笑)。それで仕事を辞めたんですけど、そうしたらこの展覧会の話がちょうど舞い込んできたんです。1年ちょい前ですかね。そこから立て続けに木村拓哉さんの番組(GYAO!×TOKYO FM「木村さ〜〜ん!」)のお仕事なんかもいろいろ入り始めて、「もしかして、これはいけるんじゃないか」と。今、44歳なんですけど、最後の夢を追いたいっていう時期だったのかもしれないし、自分の周りにいろんなビッグな人達がいっぱいいて、彼らに憧れてた部分もあったので、これはもう「やるしかねえか」と。お金も会社で働いてたから貯めてたのもあるし、駄目だったらまた働こうかなって気持ちで、ちょっとしたチャレンジ精神ですね。

ーー格好いいですよね。

WACK:本当ですか! 嬉しいです。いや、みんな「ばかじゃねえの」っていう話だったんです。

ーーそう言いながら、周りの方々は期待が高かったのではないでしょうか……「やってくれるんじゃねえか」って。

WACK:そうだと嬉しいですよね。本当、気合いとノリだけでいっちゃいましたから。結果的には今回、思ったよりもいろんな人が来てくれて、久しぶりの再会もたくさんあったし、さらには自分が憧れてた人達も来てくれたりして。こうやって自分の作品が観てもらえただけで、すごく嬉しいです。

ーー人気だった作品など、展示を観にきた方々はどういう反応でしたか?

WACK:やっぱり、ぐにゃったクマが一番人気でした。あれはみんないいって。自分の中では切る手数が少ないし、そんなに難しくないんですけど、キャッチーみたいですね。それと先日、「フリークスストア 渋谷」で「ファーストダウン」のグループ展(「“stacks JUNE 2021” EXHIBITION Supported by FIRST DOWN BOOK LAUNCH & ART SHOW 」)をやった時に、一緒に出展していたアーティストの人達の作品が、抽象的な柄や模様で、そのスタイルに影響を受けたのもあって、グループ展が終わってから宇宙人やロケットの作品を作ったんですが、抽象的なものに挑戦したのは今回が初めてだったんです。それまではストーリーをある程度考えてから作品を作っていて、そこに強い言葉とかも入れていたんですけど、それが意外と飾りづらいこともあるということに気がついて。抽象的な作風であれば、もしかしたらどこでもハマるのかもと思って作ってみたら、やっぱり皆さんの反応がよかった。だから手数が多い=格好いいじゃなくて、どれだけキャッチーで印象的で、そこに自分のキャラも入れられるかが重要だというところに行き着きましたね。

ーー抽象的な作品は、今回が初の試みだったのですね。

WACK:初ですね。あまりパーツや物語を入れずくどくどさせないで、でもわけがわからない感じに。なので、宇宙人とロケットの作品に関しては、とりあえず「宇宙人とかロケットを作りてえ」っていう思いの中で、余計な情報は入れないで、どんどんパーツを足して埋めていった感じです。あとはこれをここに置いてみようとか、ロケットの煙でこうやったらいいかなとか、どうしてコンセントにしたのか全然わかんないんだけど、なんかウニュウニュしたものを作りたいなって感じで(笑)。特にテーマを決めずにフリーに。コラージュ的な作り方に近いかもしれないですね。
(後編へ続く)

wackwack
1977年生まれ。千葉県出身。2009年から、wackwackとしてアート活動を開始。アートジンの制作、ROCKASEN、BUSHMINDなど盟友達のアルバムジャケットワーク、フライヤー、Tシャツデザインなど、多くの作品を提供。2017年からは切り絵へと作品作りをシフトし、2018年に原宿にあった「ヘンリーハウズ」にて「PLAY EVERYDAY」、2021年に「ブックマーク」で「Circle of friends」と題して個展を開催。近年は、GYAO!×TOKYO FMの「木村さ~~ん!」番組オフィシャルグッズや、ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “Quarter-Century”のオフシャルグッズデザインを手掛けるなど、幅広いジャンルで活躍中。
Instagram:@wackwackpress02

Photography Yoshiteru Aimono

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