ソーシャルフルネス Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/ソーシャルフルネス/ Fri, 30 Jun 2023 12:35:43 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png ソーシャルフルネス Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/ソーシャルフルネス/ 32 32 連載「ジャパンブランドのトリビア」Vol.4 セラピストRYOKO HORIが長い海外生活で改めて感じる日本のモノや人の魅力 https://tokion.jp/2021/12/05/japans-brand-trivia-vol-4/ Sun, 05 Dec 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=79939 メイド・イン・ジャパンのブランドやアイテムの魅力をクリエイターに問う本企画。第4回は、ベルリンで RYOKO senses salon を営むセラピストの堀涼子が登場。

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デザインや機能性、トレンドやスタンダードという軸があるように、“メイド・イン・ジャパンであること”も、モノ選びの基準の1つになっている。連載「ジャパンブランドのトリビア」では、最先端であり、ソーシャルフルネスというステートメントに沿ったメイド・イン・ジャパンのものを、さまざまなクリエイターが紹介。今回は、ベルリンを拠点にセラピストとして活動する堀涼子。服飾専門学校卒業後、渡仏。その後帰国し3年ほど、ファッション業界で働いたのち、シドニーを経てベルリンへ移住。ベルリンでの生活は、もうすぐ10年になるという。海外生活が長いからこそ、改めて感じる彼女のメイド・イン・ジャパンの価値観とは。

−−パリ、シドニー、ベルリンと長年海外生活を送る中で、改めて感じるメイド・イン・ジャパンのモノの価値や魅力はどのようなところにあると思いますか?

堀涼子(以下、堀):メイドインジャパンのモノは、世界的に見ても“高いクオリティ”の代名詞だと思います。比べものにはならないクオリティがありますから。私が住んでいるベルリンでもコロナ禍の少し前くらいから日本ブーム。日本旅行を楽しむ友人も多く、私がなかなか帰れない分、彼らから日本各地のホットスポットの情報を聞いたりして。友人達も皆、そのクオリティの良さに信頼を置いています。だからこそ、日本のものを選びたいという思考の人も増えている。また、海外で生活をしていると改めて、日本人は人としてもすべてにおいて完璧だなと感じます。作っているものの完璧さはもちろんのこと、人としても、仕事も、時間もきちんと守りますし、とにかく“きちんとしている”のが日本人らしいなと思います。

−−モノづくりにおいて海外と日本の違い、またそのおもしろさはどんなところにあると思いますか?

堀:海外の人はトライが早いと思います。興味を持ったらやってみる人が多い。だから実験的に作ってみたら、おもしろいものや新しいアイディアが生まれたり、そういうおもしろさがありますよね。日本の器やクラフトが好きで、いろいろ集めているのですが、ものを見ていると、長年受け継がれてきた技術力が本当に素晴らしいと感じます。伝統的であるだけでなく、モダンさもある。しっかりとしたベースがあるからアレンジができる。いろんな作家さんとお仕事をするので、日本人が作ったか、外国の作家さんが作ったか、器などをみているとすぐにわかります。ベルリンは移住者が多く、いろんな国の人がクリエイティブな仕事をしていておもしろい。だからこそ、違いもわかりやすいんです。

日本のクオリティをベルリンで具現化する陶芸家による「Studio Cuze」

陶芸家久世さんの作品です。彼もベルリン在住で、スタジオを持って活動をしています。ちょうど私がベルリンに移り住んだのと同じ頃、彼も引っ越してきていて、友人を介して知り合いました。私はアルコールベースの香水を調香しているだけでなく、樹脂や香木などを焚くお香も取り扱っていて、香水のボトルやスマッジホルダー、香炉(香木や樹脂などの香を焚く器)をメイドインジャパンのクオリティで、作ってもらっています。日本にも、もちろん好きな作家さんや一緒にお仕事してみたい方はたくさんいるんですが、やはり距離があるので気軽には難しく。近くにいて、クオリティも素晴らしい。私の考えを具体的に形にしてくれる久世さんの存在はありがたいですね。

時代を超えて受け継がれる日本の古道具

日本に帰ると必ず骨董市を訪れて、昔からある街の古道具屋を巡ります。そこで江戸時代のものなんかを見つけるとお宝を見つけたような気分になります。古道具や骨董品を見て作り方や当時の用途をあれこれ想像しては、もちろんその時代のものはすべて手作りのはずですから、その技術力に圧倒されてしまいます。大切にしているモノの中でも、100年以上前の櫛は、細く均等に作られていて、その繊細さに惚れ惚れしますし、キャンドル立ては、今でいう懐中電灯のようなものだったのでしょう、常に蝋燭がまっすぐ上に立つような仕組みになっていて、きちんと考えられた機能性が素晴らしい。ヨーロッパのアンティークももちろん好きなのですが、ヨーロッパのものは、機能というよりも視覚的に楽しめるようなデザインが印象的。日本のものは機能を重視していて、デザインは削ぎ落とされている。そのシンプルさは古臭さが全くなくモダン。時代を超えて受け継がれる日本独特の機能性と技術力は本当に素晴らしいですよね。

ベルリンで一番おいしいお寿司が食べられる「Sasaya」

前回帰国したのは3、4年前。日本食が恋しくなる日々の中で、ベルリンできちんとおいしい日本食がいただけるお店があります。それが『Sasaya』。東京は、おいしいお店もたくさんあって、値段が高ければもちろんですが、安くてもハズレってめったにないですよね。ほとんど魚が食べられないベルリンで、生魚が食べられて、しかもおいしいお店は貴重。なので、頻繁に食べに行っています。「Sasaya」は、ベルリンの日本料理屋さんの中でも一番おいしいと言われているほどの人気店。日本人の大将が握ってくれるサーモンのあぶり寿司の、あのとろける感じは、食べるといつも日本を思い出します。大将は寡黙だけど、お店の中の様子は、すべて見えている。その感じも日本料理屋さんならではという感じがして、行くとほっとできる場所です。

堀涼子
1980年生まれ、大阪府出身。パリ、ロンドン、東京、シドニーを経て、現在ベルリン在住。「RYOKO senses salon」を主宰し、リメディアルマッサージ&ビューティーセラピスト、調香師、ショップオーナーとして活動している。

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連載「ジャパンブランドのトリビア」Vol.3 日本の魅力を生かしたスキンケアブランド「ダムダム」創設者ジゼル・ゴーとフィリップ・テリアンのセンスに迫る https://tokion.jp/2021/10/24/japans-brand-trivia-vol3/ Sun, 24 Oct 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=65777 メイド・イン・ジャパンのブランドやアイテムの魅力をクリエイターに問う本企画。第3回は、話題のスキンケアブランド「ダムダム」の創設者ジゼル・ゴーが登場。

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デザインや機能性、トレンドやスタンダードという軸があるように、メイド・イン・ジャパンであることも、モノ選びの基準の1つになっている。本連載では、最先端であり、ソーシャルフルネスというステートメントに沿った“メイド・イン・ジャパン”のクリエイションにフォーカスする。今回は、原料から生産まで日本製にこだわって作られているスキンケアブランド「ダムダム」の創設者、ジゼル・ゴーとパートナーのフィリップ・テリアンに、自身のライフスタイルに紐づいているだけでなく、ファッション業界の第一線で活躍してきた2人ならではのセンスが光る、スペシャルなメイド・イン・ジャパンのモノを紹介してもらった。

−−メイド・イン・ジャパンのモノの価値や魅力はどのようなところにあると思いますか?

ジゼル・ゴー(以下、ジゼル):クラフトマンシップのレベルが非常に高いということです。プライベートでも仕事でも、モノづくりをしている職人やアーティストと関わる時、いつもコミットメント力が素晴らしいと感じます。だからメイド・イン・ジャパンの商品は、優れているのでしょう。もう1つは、古くからあるものが評価されているということ。例えば、金継ぎのような発想は、日本独特ですごくおもしろい。日本は先進国です。いろいろな企業や機器が、私達の日常生活のすぐそばに、当たり前のようにあって、その技術力を身近に感じることができる。その一方で、ハンドメイドの商品も評価されていてセレクトショップやギャラリーなど、いろいろな場所で楽しむことができるというのもすごく魅力だと思います。

−−モノづくりにおける海外と日本の違い、またそのメリットはどんなところにあると思いますか?

ジゼル:違いを感じるのは、スピードです。日本は少しゆっくり。ですがコミットメント力が素晴らしいので、ゆっくりであることが、デメリットというわけではありません。ディテールにこだわってモノづくりをし、完璧な商品を作りあげる。それがメイド・イン・ジャパンの素晴らしさですから。そこに他国と違いを感じます。時間はかかったとしても、出来上がった商品は完璧。それは、依頼する側にとって安心感と信頼に繋がります。メイド・イン・ジャパンの商品=安心という解釈は、そういったところから来ていると思います。

−−「ダムダム」を始めるきっかけや、スキンケアに限らず日本のクラフトも紹介しています。その活動について教えてください。

ジゼル:長い間、華やかなファッションの世界で仕事をしてきたので、別の分野でクリエイティブしたいという思いと、もともと興味があったスキンケア、そして日本の伝統的なクラフトマンシップをもう一度見直しておもしろい商品を作りたい、その思いを「ダムダム」という形にしました。それから、私達は旅が好きで、海外はもちろん日本各地を旅して集めた陶器がたくさんあります。昨年は車で、山梨、長野、滋賀、京都、奈良、四国と日本を回り、すてきな出会いがたくさんありました。そこで出会った職人やアーティストを紹介したいという思いから「ダムダム アトリエ」をスタート。「ダムダム アトリエ」rでは、「ダムダム」の商品だけでなく、アーティストや作家とコラボレーションして商品を作り、ポップアップという形で皆さんに紹介しています。将来的には、常に触れ合うことができ、手にした時の感覚を共有できる場所を作れたらいいですね。

長年受け継がれてきた日本由来の成分を活かした「ダムダム」

初めてイマジネーションしたことを実際に形にした「ダムダム」は、私にとってスペシャルな存在。「ダムダム」の製品は私達が日常で手にしている日本のものを原料にしています。例えば、お米からできる米麹や陶器で使われるカオリンクレイ、紫蘇やこんにゃくなど。お米は毎日食べていますし、紫蘇はお茶にして年中飲んでいるくらい、私達にとってとても身近なもの。そういった日本に昔からあり、長年使用され受け継がれてきた成分を厳選して原料として取り入れて、スキンケアに活かしたいという思いから立ち上げました。信頼のおける日本のラボで開発、パッケージに至るまですべて日本製にこだわっています。9月に発売したばかりの紫蘇を配合したシャンプーとコンディショナー、ボディウォッシュは香りも使い心地もとても気に入っています。

縄文土器から着想を得た「ノグチ カンサイ」のインセンスホルダー

野口寛斎さんに作っていただいたインセンスホルダー。「ダムダム アトリエ」rVol.3でも販売をしました。浄化やリラックス効果もあるお香は、自宅でいつも好きな香りのものを焚いています。野口寛斎さんはもともとファンだった陶芸家。縄文土器にインスパイアされたという形や、ユニークなテクニックで作られた作品は、どれも好みのものばかり。以前、彼の個展を訪れた際に知り合い、フィリップの誕生日プレゼントに花瓶を購入したことから、交流が始まりました。このインセンスホルダーは、白と黒の配色のモダンなデザインで、オブジェとしての佇まいもすてきです。

三浦半島の別荘は海の眺望に優れた自分達だけの場所

週末だけでもリチャージできる場所が欲しいと思って、数年かけて探して見つけたのが、三崎にある別荘。もともとあった古民家を購入しリノベーションしました。庭はまだ未完成ですが、ここで過ごしながらガーデニングをしたり、ペンキを塗ったり、ゆっくりと自分達の手で空間を完成させていこうと思っています。天気がいい日は富士山を望むことができ、目の前には海が広がり、素晴らしいサンセットが見られて、自然の音や匂いを直で感じられる場所。私たちは旅をしたり、いろいろな場所に行くことが好きですが、ここで過ごすだけで十分に満たされますし、スイッチを完全にオフにしてリラックスすることができます。もちろん新たな1週間のためのリチャージも! 新しい商品開発や創造をしていくために必要な空間と時間がここにはあります。

ジゼル・ゴー
シンガポール版『ハーパーズ バザー』元編集長。2017年に、日本でPRやコンサルティングを行うフィリップ・テリアンとともに、スキンケアブランド「ダムダム」を立ち上げた。「ダムダム」は生産からパッケージに至るまで、すべて日本製にこだわって製造されており、6月にはパリ発祥の大手コスメセレクトショップ「セフォラ」に出店した。

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連載「ジャパンブランドのトリビア」Vol.1 ダイバーシティから生まれる“MADE IN JAPAN”の力をパリ発「TEMPURA」編集長が紐解く https://tokion.jp/2021/08/19/japans-brand-trivia-vol1/ Thu, 19 Aug 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=47234 メイド・イン・ジャパンのブランドやアイテムの魅力をクリエイターに問う本企画。第1回はパリ発カルチャーメディア「TEMPURA」編集長のエミール・ヴァレンシアが登場。

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デザインや機能性、トレンドやスタンダードという軸があるように、メイド・イン・ジャパンであることも、モノ選びの基準の1つになっている。本連載では、最先端であり、ソーシャルフルネスというステートメントに沿った“メイド・イン・ジャパン”のクリエイションにフォーカスする。第1回はパリ発の雑誌『TEMPURA』の編集長エミール・パシャ・ヴァレンシアに、海外から見るメイド・イン・ジャパンの魅力と彼の目利きで選んだアイテムについて話を聞いた。

−−海外から見て、メイド・イン・ジャパンの価値をどう感じていますか?

エミール・パシャ・ヴァレンシア(以下、エミール):メイド・イン・ジャパン=“ハイクオリティー(高品質)”を意味しているように感じています。 フランスでは、メイド・イン・フランスの製品が再評価されているものの、それはファッションに特化した話で、まだまだ限定的。それに比べてメイド・イン・ジャパンの製品は、フランス製のものよりも見つけやすい。その理由は、高いデザイン性やスタイル、手作りの温かみがあるから。熟練した職人技術で、美しい器やインディゴシャツなどを作られているのも世界的に知られています。しかしそれらはほとんどが工場で作られている。どんなブランドも、ハイクオリティーが保たれているところは、本当に素晴らしいと思います。

−−日本だからこそ、と感じる部分はどんなところですか?

エミール:例えば、イタリアのムラーノガラスやフランスのカレーレース、アメリカのホーウィン社製レザー、イギリスのミラレーンや、サヴィルロウのオーダーメイドスーツなどのように、“メイド・イン……(その国)”の製品は世界的に人気が高く、長い歴史の中で愛されています。同じようにメイド・イン・ジャパンの製品を見ると、衣服、木工品、ガラス、スチールやカーボン製のナイフ、漆、陶器など、種類が多岐にわたっています。それは日本だからこそだと感じる部分です。

「日本人がモノづくりを始めると、質の高いものができる」というのは、1つの決まり文句だと思っていて、フランスやイタリアで食べる料理と変わらないくらいおいしいピザやクロワッサンを東京で食べることができる。これほどまでに高品質で豊富なものを作る国を他に知りません。

−−パリと日本でモノづくりにおいての違いやおもしろさはどんなところだと思いますか?

エミール:メンズファッションのシーンでいえば、東京はとてもオープンでたくさんのブランドやスタイルがあり常に新鮮。一方、パリのメンズファッションは従来の型にはまり過ぎている印象があります。最近とあるブランドが、“be normal(普通であること)”というベースラインに刷新したのですが、とても残念だと感じました。ファッションは社会的な表現をするための方法の1つです。“be normal”は、個性のない全体主義のようなもの。“be yourself”はどこへいってしまったのか? と問いかけたくなりました。

私はストリートでインスピレーションを得ていますが、東京のストリートは最適です。人々を観察することで、何が変わってきているのか、男性と女性のファッションの境界線がますます曖昧になってきていること、ジェンダーレスの服が新しい普通になってきていることなどを感じ取ることができます。

豊かな自然、歴史ある街が生んだジャパン・ブランド「ロフミア」

−−このブランドについて教えてください。

エミール:岐阜県美濃加茂市にあるブランド「ロフミア」。竹内太志さんと浩子さんご夫婦がデザインから制作まで行っていて、2人は何をするにも一緒です。レザーを使ったジャケットやバッグを得意として作っているだけでなく、ハイブリッドキューベンファイバーというハイテク素材を使ったバッグも作っています。私はここのバックパックを2つ持っていて、これまでの人生で手に入れたバッグの中で最高のバックパックだと思っています。

−−「ロフミア」のバッグの、どんなところが気に入っていますか?

エミール:技術力、品質、ファッション性、その全てが1つのバッグに完璧に融合されているところです。デザインから、パターン、縫製、販売に至るまで、すべてデザイナー自身が行っていて、さらにとてもミニマルなデザインでありながら、高い機能性も備えている。常に革新的な試みをしながら、自分達の技術を高めているところに感銘を受けました。私は、洋服を着ていて不快な思いをするのが嫌いなので、服やアイテムを選ぶ時、機能性の高さをとても重要視しています。最近はアウトドアブランドがよりスタイリッシュなスタイルを提案しているのはとても嬉しいこと。ピュアウールやレザーなどの天然素材も商品を選ぶ基準になっているので、そういう意味でもロフミアはとても好みのブランドです。

−−「ロフミア」のモノづくりの魅力とは?

エミール:以前、彼等を取材し「TEMPURA」で紹介したことがあります。その時にも感じたのですが、高い技術力や機能性に優れた素材で作られている日常品であること。そして大量生産ではなくデザイナー自身が納得するまでこだわってものを作るという思想に魅力を感じます。「TEMPURA」では常にこのような若くこだわりのある日本のブランドを取材し取り上げたいと考えています。

USED古着からセレクトアイテムまでを取りそろえるこだわりのショップ、祐天寺のfeets

−−このショップについて教えてください。

エミール:私は東京ではいろいろな街を歩き、ストリートからインスピレーションを得たり新しいスタイルを探したりしているのですが、そんな時に見つけたのが、祐天寺にあるセレクトショップ「feets」。メンズの古着や日本人デザイナーのブランド、雑貨など多様なセレクトが魅力的なお店。4、5年前に見つけて以来、日本に行くと必ずチェックしているお店の1つです。

−−どんなところが気に入っていますか?

エミール:セレクトの幅が広く、スタッフの知識も豊富で話をしているだけで楽しい。オーナーが作るオリジナルのアイウェアブランドも好みです。個人的には大きなデパートやブランドのショップよりも、各店がこだわりを持ってブランドをそろえるセレクトショップが好きなので、このお店も同じように、自分の好きなスタイルに合わせてアイテムを選ぶことができるところが気に入っています。

−−何を購入しましたか?

エミール:私自身、どんなものであっても量より質にこだわりがあります。なので、ファッションは大好きですが、たくさんの服は持っていません。シンプルなカッティング、ワイドパンツ、ミニマルな色やスタイルが好きで、ここで購入した「フジト」のワイドパンツは、いつもはいています。それからお香(アロマ)も気に入っています。

素朴で不ぞろいないとおしい備前焼のカップ

−−このカップとの出合いについて教えてください。

エミール:10年前、千葉にあるセレクトショップでこの備前焼のカップに出会いました。良質な陶土で作られる備前焼は、焼き味が不規則で、1つとして同じものがないのが魅力です。初めて手にした時、まるで地球上で長い年月を経て作られる美しい天然石のように感じました。これでいつも煎茶を飲んでいるのですが、味わいが全然違います。

−−ファッションのカテゴリーだけではない、メイドインジャパン製品の魅力とは?

エミール:日本はダイバーシティーです。たくさんの職人によって、さまざまな物が作られていて、常に新しい発見の連続。私は陶磁器、特にカップやティーポット(備前、丹波、常滑、萩、越前……)のコレクターでもありますが、掘り下げていくと伝統的な職人もいれば、革新的な試みをする職人もいることを知りました。新しいアーティストや陶芸家を見つけるのは楽しくて、とても刺激的です。

−−好きな作家はいますか?

エミール:福島の安齋賢太さんや吉田直嗣さんの黒漆の陶器が大好きです。2人とも黒田泰蔵さんに師事していましたが、今は独自の道を進み、現代の陶芸を再定義しています。日本は全国に、陶芸はもちろんのこと、それぞれの名産がありますよね。旅をすれば、必ずと言っていいほど、その土地の名産品に出会うことができます。まだ出会っていない新しい作家を探し、魅力的な陶器をたくさん見つけて「TEMPURA」でも紹介していきたいと思っています。

エミール・パシャ・ヴァレンシア
パリに拠点を置く「TEMPURA Magazine」の編集長。日本の社会問題やアンダーグラウンドカルチャーやサブカルチャーをテーマにしたメディア「TEMPURA」を2019年にスタート。設立におけるクラウドファンディングでは目標額の300%を達成した。Vol.5までを出版した。

Text Mai Okuhara
Edit Miyuki Matsui(Mo-Green)

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