高橋恭司 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/高橋恭司/ Tue, 16 May 2023 14:22:15 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png 高橋恭司 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/高橋恭司/ 32 32 写真家・髙橋恭司のタイムラインを振り返る -後編- カテゴライズを拒否する表現の力 https://tokion.jp/2023/05/13/interview-kyoji-takahashi-part2/ Sat, 13 May 2023 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=185402 髙橋恭司のルーツや新作にまつわるインタヴュー。後編は写真の道を志した出発点や広告と芸術の境界まで広く話を訊く。

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髙橋恭司

髙橋恭司
1960年生まれ。栃木県益子町出身。1990年代に『Purple』等のファッション・カルチャー誌や広告で作品を発表する。主な写真集は『The Mad Broom of Life』(1994)、『Road Movie』(1995)、『Takahashi Kyoji』(1996)、『WOrld’s End』(2019)、『Ghost』(2022)、『Void』(2023)等。5月14日まで京都で展覧会「Void」を開催している。

時代がタイトになり続ける現在、意識的に何かを更新しようとする試みではなく、自身の直感に従いながら作品を撮り続ける写真家・髙橋恭司。髙橋の写真のカテゴリーにとらわれない表現の背景にあるものとは何か。後編では、写真家を志した、ある意味でルーツともいえるニューヨーク時代の話から、商業と直結する広告と求道的な写真やアートの境界まで、広く話を訊いた。

「ジャンルではなく、素材という意味で写真も美術」

−−「Void」の展示期間中、京都で滞在制作もされていたようですね。

髙橋恭司(以下、髙橋):そうですね。基本的にロケハンもリサーチもしない性格で、偶然というオプションが入っていないと未知な感じがしないんです。その意味で場所は重要なのかもしれないですね。久しぶりに京都に行ったのですが、意外だったというか、おしゃれな店やスポットも増えて、すべての水準が高いように感じました。なので、数日滞在していたんですけど、昔、ニューヨークにいた時、自分の作品を見てもらいたいという思いで制作していた頃を思い出しました。その考え方はジャーナルであって「写真」ではないですけどね。

−−髙橋さんにとって写真を撮る行為はどんな感覚に近いのでしょうか?

髙橋:何なのか考えたことがなかったです。癖とか時間のような……収集癖もないですから。強いて言えばおもしろい瞬間があったとして、あとになってから写真で見たいと思うことはあります。実家を掃除していて、いろいろな写真が見つかるとおもしろいですよね。自分の写真でなくても良い。そんな感覚に近いのかもしれません。

−−例えば、住んでいる街並みが変わっていくことに対して、センチメンタルになったりするような感覚はありますか?

髙橋:ないです。写真も古くなりますし。久しぶりにニューヨークに行ったらきっと驚くんでしょうけど、それ以上の感情はないと思います。

−−絵を始めるきっかけにニューヨークがあったとお聞きしました。美術家が自画像を描くのに対して、写真家のセルフポートレイトは少ないように、写真家の眼は外に向いていて、美術家は内向きになると感じるのですが、髙橋さんはどう思われますか?

髙橋:僕は美術が出発点なので、一番身近に感じていた写真家は(クリスチャン・)ボルタンスキーや、その前だと(ロバート・)ラウシェンバーグです。ラウシェンバーグの写真は布などのマテリアルに刷っていくプロセスと、風に舞うような柔らかさに惹かれていました。でも、当時は、自分の中では絵を描く、描かないということはほとんど問題としていなかったように見えていました。ウォーホルもイラスト以外はほとんど描いていないですが、作品の類似性のマジックに強烈に惹きつけられる。写真と美術の分野を横断するようにね。

20歳の頃にニューヨークのホイットニー美術館でエド・ルシェの回顧展が開催されていて、かなり影響を受けました。作品はモノクロ写真なので自分にとってはリアルではないですが、アートピースのように見せない構成も見事でした。ジャンルではなく、素材という意味では写真も美術だと思っています。

−−髙橋さんの写真がポピュラリティとパワーを持ち続けている理由もわかるような気がします。

髙橋:2000年にエレン・フライスとオリヴィエ・ザームがポンピドゥー・センターでキュレーションした展覧会に参加したことがありました。その「ELYSIAN FIELDS」というカバーが13枚ある、CD付きの図録の表紙に僕の写真が使われて、パリの街中にポスターが張られた時は驚きましたし嬉しかったですね。その後に、宮城県立美術館で開催した「コモン・スケープ」というウィリアム・エグルストンや古屋誠一さん等が参加したグループ展がありました。過去の展覧会では、この2つが特に記憶に残っていますね。

カテゴライズを拒否する表現の力

−−ある期間、広告写真から離れられたのですよね。

髙橋:作品を撮り続けるために多少の経済力は必要ですし、広告や雑誌はいろいろな人に会える楽しさはあります。一方で、尽きていくような感覚もあった。ある時、写真を始めた原初に立ち戻ろうと思ったんです。

−−SNSに限りませんが、メディアが激増してあらゆるイメージが大量に押し寄せてくる現状についてはどうお考えですか?

髙橋:鑑賞する、受ける側としては大問題ですよね。最近「認知アポカリプス」という、テクノロジー社会の課題について認知学と社会学から考える本を読んでいるのですが、SNSである話題が急速に拡散されて巨大化して、商業にも結びつく状態は本当に怖いですよね。

−−芸術と商業の境界とか、それぞれに関する姿勢等は昨今も議論されています。

髙橋:芸術と商業の境界というのも矛盾していることが多いでしょうし、その矛盾自体に問題があるわけではない。言葉と絵や写真にも言えることです。何を撮っていようと構わないですよね。僕は仏像もナン・ゴールディンのポートレイトもビョークも満島ひかりさんも撮影したことがあります。それぞれに依頼されたり、自発的に撮ったり、撮影するきっかけはさまざまでも写真にそれほどの差はない。

今後、浮き彫りになる課題があるとすれば、作品をカテゴライズしようとする力が強くなっていくこと。メディアが中心だった頃から、今は膨大な情報がすべてカテゴリー化されていく時代に変化しました。そうすると、鑑賞者は作品の違和感をつかみづらくなります。新しい魅力や気付きがなくなってしまうんです。個人的に音楽もボサノヴァとかジャズ、クラシックといった、ジャンルがはっきりしてない音が楽しいように、気分によっては何だかわからないものを求めています。雑誌の時代ではないからかもしれませんが、インタヴューも専門家ではなく、音楽やアート好きの読者に接続することに意味があるように思います。

■Void
会期:5月14日まで
会場:アルトロ
住所:京都市中京区貝屋町556
時間:11:00〜18:00
休日:月曜、火曜、水曜
公式サイト:https://artro.jp/

Photography RiE Amano
Interview Yoshihiro Sakurai, Jun Ashizawa(TOKION)

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写真家・髙橋恭司のタイムラインを振り返る -前編- イメージの断片のコラージュが言葉を紡ぐ https://tokion.jp/2023/05/12/interview-kyoji-takahashi-part1/ Fri, 12 May 2023 03:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=185343 髙橋恭司のルーツや新作にまつわるインタヴュー。前編は京都で開催中の展覧会「Void」の制作背景等を訊く。

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髙橋恭司

髙橋恭司
1960年生まれ。栃木県益子町出身。1990年代に『Purple』等のファッション・カルチャー誌や広告で作品を発表する。主な写真集は『The Mad Broom of Life』(1994)、『Road Movie』(1995)、『Takahashi Kyoji』(1996)、『WOrld’s End』(2019)、『Ghost』(2022)、『Void』(2023)等。5月14日まで京都で展覧会「Void」を開催している。

写真家・髙橋恭司の新作個展「Void」が京都の「アルトロ」で開催している。同展は髙橋が日常的に愛用している「ライカ」M8を使い、自室にいながら見える範囲を切り取ったプライベートな視点で表現している。展覧会に合わせて制作された写真集も発表した。作品集にはInstagramに投稿した写真とともに詩的なテキストも掲載されている。髙橋は写真と言葉をどう接続させるのか。一貫して写真を取り続けることに向き合ってきた髙橋のタイムラインを振り返る。

「写真もレコードも見たり、聞いたりしない時間が重要」

−−今回の展覧会「Void」のテーマについて「暗さ」、陰陽の「陰」かもしれないとInstagramに投稿されていました。写真集の最後の信号機のテキストも「渡るな」「闇」と書かれていましたがこのテーマに至ったのはなぜでしようか?

髙橋恭司(以下、髙橋):自分自身はそんなに暗くないですし、これまでの写真も特に暗いということもないです。ただ、最近はコロナに始まってウクライナへの軍事侵攻等、暗い情報が多かった時代でした。その中で、SNSも個人としてのネガティヴなものを暗に避けるような意識があった一方で、心の中にちょっとだけ暗さを感じたことがありました。どちらか片方の感情に振り切った表現は表現者としてできないので、自分の中の深いところにある“暗さ”に触れてみようと思ったことがきっかけですね。

−−作品をすべてInstagramで発表したのはなぜでしょうか?

髙橋:Instagramに投稿する行為って、誰が見ているか全くわからないわけですから、真っ暗な闇に何かを投げるようなイメージが僕にはありました。ネガティヴに感じられる写真はユーザーにはどう捉えられるのだろうか? と思って試しに投稿をしたら、2、3枚だったかな……かなり早い段階でギャラリストやスタッフの方々から「ストーブの写真が良い」とか「この作品で展示をしたい」という連絡をいただいたんです。ギャラリーと展示期間だけが決まっていて内容はこれから、という時期と重なっていました。ちょうど、その頃が忙しくて、少し体調を崩していた時期でもありました。その状況が空っぽのようにも感じていました。

−−展覧会と作品集のタイトルも「Void」(=空白、虚無)ですね。

髙橋:昨年、「LOKO GALLERY」で開催した「Ghost」では、点数は多くはないのですが、回顧展的な内容も含んでいて、キャリアの初期の頃の写真も集めていて、いくつか他の展示の準備が重なって疲れていたようなんです。友達からも「休んだ方がいい」と。自分では気付いていなかったので、そのままの勢いでやりきるつもりだったんですけどね。

−−「Void」のテーマは、髙橋さんのプライベートな視点で撮影されましたが、展示会場の「アルトロ」も部屋のような空間の印象を受けました。構成はどのように進んだのでしょうか?

髙橋:会場構成はプロデューサーの小林健さんが手掛けてくれました。フライヤーのスケジュールがかなりタイトでしたので、写真集のアートディレクションを担当してくれたクリストフ・ブランケルにお任せしたんです。すぐにデザインが届いたのですが、今回の展示作品に入っていないブコウスキーの写真が使われていました。写真集に関して、僕が決めたのはサイズとページ数だけで、写真セレクトと割り付けはクリストフ。

おもしろいのはクリストフと小林さんのセレクトした写真が1枚以外はすべて異なっていたことです。お互いに見る場所と時間も異なるので、ほったらかしというと乱暴かもしれませんが、各々が自由にしてもらうことでいろいろな可能性が広がるのだと思います。展示は実際に作品を観られるけど、期間中に限られていて。一方で写真集や本は時間を対象としないパッケージですから、レコードみたいですよね。最近、感じるのは写真もレコードも見たり、聞いたりしない時間が重要なのではないかということです。

−−昨年の「Ghost」は髙橋さんのキャリア初期の1990年代に発表されたヴィンテージプリントから近作の花の写真まで展示されていましたが、時代性や時間といった、記録という領域ではない感覚がありました。

髙橋:時間がリニアに繋がっているかどうかは、感情に左右されることがあります。例えば、昼に地震が起こった夜にまた、不安を感じたり。時間は一定ではない。「本」も閉じられている時間がある分、実際の展示とは別の鑑賞体験が生じます。コントロールできない時間が、ある作品に対しても異なる作用を与えるのかもしれません。2019年に発表した『WOrld’s End』で、クリストフはテキストを入れないという提案をしてくれましたが、今作の『Void』ではテキストもデザインしてくれたように、です。

−−『Void』のテキストを掲載する上で意識したことはありますか?

髙橋:特になかったですね。テキストはInstagramにポストしたままです。仕上がりのギリギリまで写真だけで構成するアイデアもあり、かなり流動的に作りました。翻訳に関しては、印刷工程や束見本も決めたあと、締切に間に合うかどうかわからないタイミングでしたが、「KYOTOGRAPHIE」のプログラムで海外の来場者も多く予想されるので、テキストは読める構成が理想でした。翻訳は写真研究家の安田和弘さんにお願いしました。写真集に掲載した作品の倍近くの翻訳点数があったので、ありがたかったです。

イメージの断片のコラージュが言葉を紡ぐ

−−髙橋さんの写真とテキストのマッチングが素晴らしいと感じます。セリーヌの文体破壊、アカデミズムへのアンチテーゼではないですが、どのように言葉が降りてくるのでしょうか?

髙橋:言葉は断片でイメージしています。そのイメージの断片をコラージュするような感覚はあります。一見関係ない言葉が実は線で繋がっているような。ただ、SNSは一般性が強いですので、ポジティヴな感情だけの方がわかりやすいけど、少しネガティヴな側面や違和感を巻き込まないといけないなとは思っています。

−−「Void」のすべての作品をデジタルで撮られたのはなぜでしょうか?

髙橋:単純に最近デジタルでは、作品を撮っていないからです。現在、手掛けている「生茶」の広告や『婦人画報』の連載はデジタルで撮影しているのですが、通常、Instagramには、フィルムで撮影してサービスプリントしたものを投稿しているのですが、写真集『Void』は、デジタルカメラで撮影し自分でプリントをつくりInstagramに投稿しています。そのプリントを複写するときに写り込んだ背景が、自宅のカーペットなんですが、複写をお願いした写真家とその場で試案しながら撮影しました。

−−写真集の花びらの写真は絵画のような印象を受けました。

髙橋:カーペットの背景が額縁のように見えたのでしょうか。トリミングについては、複写がかなりの枚数だったので、後にデザイナーが処理するかと思って細かなサイズは合わせずに送りましたが、そのままに仕上がりました。クリストフは何かしらの違和感を必ずデザインに落とし込むのですが、彼の仕事については、関わる人達はみんな素晴らしいと感心しています。打ち合せもこちらからの指示もありませんが、仕上がりは完璧ですから。

−−予定不調和ではないですが、ある程度他人に委ねた方が作品の可能性が広がるという考え方でしょうか?

髙橋:人によりますが、大きく言えばそうでしょうね。自分は撮ることに関心があり、それ以外の工程はコントロールできないことを楽しんでいる感覚なんです。雑誌や広告、写真集もそうですよね。作家の個人名が立ってきますが、印刷から流通まですべてチームプレイですから。

■Void
会期:5月14日まで
会場:アルトロ
住所:京都市中京区貝屋町556
時間:11:00〜18:00
休日:月曜、火曜、水曜
公式サイト:https://artro.jp/

Photography RiE Amano
Interview Yoshihiro Sakurai, Jun Ashizawa(TOKION)

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写真家・高橋恭司による花の写真をプリントしたTシャツとバッグが「ラブレス」から発売 https://tokion.jp/2022/05/27/kyoji-takahashi-x-haden-books/ Fri, 27 May 2022 03:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=120093 花をテーマにした新シリーズ『Lost Time』の作品を採用。「ブラレス」の青山店では5月28日~6月5日に作品を展示、販売する。

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セレクトショップ「ラブレス(LOVELESS)」は、青山店に併設するブックカフェ「ヘイデンブックス」と、写真家の高橋恭司のコラボアイテムを5月28日に店舗と公式オンラインストアで発売する。

コラボでは、高橋による花をテーマにした新シリーズ『Lost Time』の作品をプリントしたTシャツ、フォトブックバッグ、スクエアサテントートバッグ、ホワイトデニムのトートバッグの全4型をラインアップ。

Tシャツは、フロントに作品と刺しゅう、バックにマルセル・プルーストやウラジミール・ナボコフらの引用を交えた高橋による手書きのステイトメントをプリントした。ブックバッグは、アプリコット、グリーンティ、さくら、ブルーベリーの4色を展開する。ホワイトセルビッチデニム、トートバッグ、スクエアサテントートバッグは、写真のバリエーションを4種類用意した。

青山店では28日~6月5日に、高橋による花をテーマにした新シリーズ『Lost time』からセレクトした新作8点を展示、販売する。28と29日15~18時には高橋も在店予定となっている。また「ヘイデンブックス」では、500部限定の写真集『Lost time』と、高橋が1点ずつドローイングとサインを入れた専用の袋のセットを販売する。

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写真家・高橋恭司がキャリア初となる新作のみの写真集『Midnight Call』を刊行 展覧会も開催中 https://tokion.jp/2021/08/03/midnight-call/ Tue, 03 Aug 2021 08:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=50445 『Midnight Call』は、近代写真の始まりの地でもあるパリが舞台。新作のみで200ページを超えるボリュームは、高橋のキャリアの中で初の試み。

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写真家・高橋恭司がキャリア初となる新作のみの写真集『Midnight Call』の刊行を記念し、「Midnight Call」展が8月9日まで吉祥寺のbook obscuraで開催中だ。

『Midnight Call』は、近代写真の始まりの地でもあるパリが舞台。高橋は1990年代から「PURPLE magazine」をはじめ数々のポートレートを撮影してきたしてきた。常にオルタナティブな存在であり続けてきた写真家が2019年のコロナウイルスのパンデミック直前に何を思ったのかに焦点を当てる。新作のみで200ページを超えるボリュームは、高橋のキャリアの中で初の試みとなる写真集で、価格は¥8,250。

また、8月7日には高橋と編集者の安東嵩史のオンライントークショーも開催する。参加費は¥1,200でbook obscuraの公式サイトで申し込みを受け付けている。

■Midnight Call
会期: 8月9日まで
会場:book obscura
住所:東京都三鷹市井の頭4-21-5 #103
時間:12:00〜19:00
休日:火曜、水曜
Webサイト:bookobscura.com
※緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染拡大防止のため、 展示期間などが変更になる場合があり。

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