ペロタン東京 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/perrotin-tokyo/ Wed, 05 Jul 2023 08:36:12 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png ペロタン東京 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/perrotin-tokyo/ 32 32 モデルからアートの世界へ 「ペロタン」ディレクターのアンジェラ・レイノルズが異業種の道を歩んだ理由 https://tokion.jp/2023/05/27/angela-interview/ Sat, 27 May 2023 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=186934 アート業界での経験がなかったという彼女が、30代で新たな世界に挑戦した理由について語る。

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アンジェラ・レイノルズ

モデル業と並行し、現代美術ギャラリー「ペロタン東京」のディレクターも務めているアンジェラ・レイノルズ。14歳からファッションモデルのキャリアをスタートし、20歳の時に自身のルーツであるイギリス・ロンドンに拠点を移す。これまでには「VOGUE Italia」や「British VOGUE」「Jalouse」「Dazed & Confused」「Numero Tokyo」「Harpers Bazaar Japan」「流行通信」等数々の雑誌に出演する他、ランウェイショーや資生堂、ナイキ、ユニクロ等の広告にも携わる。

モデルのキャリアを確立した後、フリーランスのジャーナリストとして活動し始める。アート業界での経験がなかったアンジェラだが、当時出合ったコンテンポラリーアートに感銘を受けて、新たな世界にチャレンジすることを決意。他業界から転身して活躍する彼女に、美術の道を歩むことになった理由について話を聞いた。

――異業種のモデルからアートの世界に踏み込んだ理由は?

アンジェラ・レイノルズ(以下、アンジェラ):30歳の頃、毎回の撮影現場でモデルとして褒めてもらえることに違和感を覚えたのがきっかけ。14歳からキャリアを築いてきましたが、「このままではダメだ。心が太っちゃう」という危機感があったんです。自分がこの仕事を続けるなら新たな表現方法にもチャレンジしてみたいと思い、当時興味を持っていたNPOの仕事に携わったり、記事を書いたり、ジュエリーやファッションブランドとコラボレーションしてデザインしたりもしました。なかでも文章を書くことが好きだったので、フリーランスのジャーナリストとして活動することに。自分が書いた英語の文章でお仕事をいただきたかったので、あえて日本の雑誌ではなく、モデルの“アンジェラ”を知らない海外誌に寄稿していました。

しばらくして建築家やデザイナー等、いろんなジャンルのクリエイターを取材していくなかで、ファインアートの話をすることが多かったんです。相手のことをリサーチしていても、彼等が影響を受けてきたアーティストや作品について知らないことばかりで……自分が興味ある人達を理解するために、とにかく必死に勉強しましたね。ギャラリーや美術館に通い詰めていたら、どんどんハマっちゃって。初見で特に惹かれないタイプの作品と思っても、足を運んで観に行くと、意義を見出せることがよくありました。アートが持つ多大な可能性やエネルギーを体感し、この業界に携わりたいと思いましたね。

――アートはどうやって学びましたか?

アンジェラ:実は美術のバックグラウンドはなかったんです。英語力はあったので、よく通っていた「スカイザバスハウス」というギャラリーでアーティストの方とお話ししたり、オープニングに参加させていただいたりしていました。そこである日、アピチャッポン・ウィーラセタクンの展示作品に衝撃を受け、「もっとレギュラーで携わらせてほしい。何でもやらせてください!」としつこいぐらいお願いしたら、試用期間を設けてもらえることに。アートスクールで学んでいないし、会社で働いたこともなかったので、まずは雑務からスタートしました。徐々に現場でも業務を覚えていきましたが、はじめは失敗を繰り返すばかり。がむしゃらに勉強して、また失敗しても立ち上がるみたいな。私の下積みといえる時期でしたね。

30代で新たな世界に挑戦

――年齢を重ねると、新しいことにチャレンジするのが不安になりませんか?

アンジェラ:せめて70代まではアクティブに活動していたいので、そのような気持ちは全くありません。むしろ、新しいことにチャレンジしないと自分がダメなタイプ。アート業界を目指す前は、UNHCR の難民キャンプの現場に行ったり、発展途上国の子ども達に給食を届けるプロジェクト「テーブル・フォー・ツー」のアンバサダーとしてルワンダに行ったり、フェアトレードブランド「ピープルツリー」とのプロジェクトでバングラデシュに飛んだりもしました。チャレンジしないと失敗しないし、失敗しないと喜びは生まれない、新しい学びもない。学びがあるから感謝ができて、謙虚でいられる、そして人の苦しみがわかると思います。私の場合は安定しているよりも、常に自分と向き合いながらチャレンジする方が取り組んでいるものに対して意義を感じるし、答えが見えてくるんです。だからアートという異業種に飛び込んだのもその理由ですね。

――現在は「ペロタン」のディレクターに加えて、アーティストリエゾンのお仕事もされていますね。

アンジェラ:アーティストリエゾンは、一言で表すならマネージャーみたいな仕事です。アーティストのキャリアを長期的にプランニングし、美術館やクライアント、企業等にプレゼンする作家の資料を作ったり、作品の値段をつけたり、アーティストを色々な人と繋げたり、制作のためのリサーチを手伝ったり、展覧会のオープニングに行ったり……全面的にアーティストをサポートします。今はエディ・マルティネズ、バリー・マッギー、マーク・ライデンの3人の作家を抱えていますが、「ペロタン」として彼等に関する全ての事柄を担当しています。

――展示するアーティストはどのような基準で選んでいますか?

アンジェラ:「ペロタン」のグローバルディレクター達が話し合いながら時間をかけて選定していきます。アーティストとの関係性は一生モノですし、私達にとっても作家にとってもアイデンティティに関わってくる、とてもインティメートな関係です。なので色々な要素を検討しながらじっくり決めていきます。

――アーティストとの関係性を築く上で大切にしていることは?

アンジェラ:アーティストのテリトリーに、自分が入っていい領域と入ってはいけない領域を早い段階で見極めるようしています。モデルの仕事は常にマネージャーにサポートしてもらっているので、「ここは触れてほしくない」や「これは言ってほしくない」とか、人の気持ちにいかに寄り添えるかということを彼等から学びました。どのジャンルでも、アーティストやアーティスティックな人は感受性が豊かだったり、独自の濃厚な世界観を持っていたりする人が多いですが、その人にとってはそれが自然なことなので、彼等のパーソナルスペースを尊重することが大切です。

――真摯にアーティストと向き合っていることが伝わってきます。

アンジェラ:さまざまなアーティストと関わってきましたが、みんな命をかけて作品を生み出しているので、私も愛と敬意を持って接する責任を感じています。日常でも、自分が理解しきれない人や状況においても敬意を持って向き合うようにしていますね。これは、過去に末期癌になった時に強く感じたことです。当時はロンドンで療養していて、抗がん剤の影響で髪や爪も抜け落ちました。でもウィッグをすれば、自分が大病を抱えていることなんて誰もわからない。それと同じように、スーパーで対応してくれる人だって、自分の隣人だって、もしかしたら同じように病気を患っているかもしれない。自分が知らないだけであって、街を見渡せばひどく辛いものを抱えている人もいる。それに気付いてからは、どんなに嫌な対応をされても「この人にも恐ろしい痛みや経験、そして命をかけて大事にしているものがある」と思い出すよう心掛けています。みんな戦っていて、必死に生きているんですから。

――プライベートでは妻であり、母でもありますが、ワークライフバランスはどうやって保っていますか?

アンジェラ:人生のチャプターや出来事が起こるタイミングは、人によってバラバラだと思うんです。例えば、家庭があると仕事との関係性も変わってくる。もちろん仕事でチャレンジすることや没頭することを大切にしていますが、業務を終えたら家庭の時間。はじめは仕事と家庭の両立の仕方を模索しましたが、思い切って線引きをしたら意外とできるものだなと思いました。制限された中でも人は変わらず結果を出せるということを、その時初めて気付かされましたね。それまでは起きている時間は、仕事と勉強に費やさないと自分の責任を果たせないという焦燥感にかられていたことも。経験が少ないながらもすばらしいギャラリーで働かせてもらい、エリートの方々と一緒に仕事をさせてもらっているので、そこにいる権利をもらうためには寝る暇もないと思っていました。

――お話を聞いていると、とてもストイックな印象を受けました。

アンジェラ:そうですか(笑)。意外とソフトな性格ですが、逆境には強いかもしれません。生きていくなかで、「自分は足りていない」や「みんなより劣っている」といった劣等感を持つことがあると思います。でもそれは自分に対する勝手なイメージであり、ただの妄想なんですよね。結果を見て評価しているのではなく、そのプロセスや変えられない過去から判断してできあがっているイメージなので、結局いつまでも、何をしても変わらないんです。その気持ちを思い切って捨てて、次に繋がる作業をしてみることが大事。環境を整えれば自分が出した答えの価値も変わってくるはずだから。

――コロナや戦争、地震等、揺れ動く時代の中でアートが持つ力はなんだと思いますか?

アンジェラ:不透明な時代こそアートは重要な役割を持っていると思います。平穏な時でさえも人は痛みや空虚感を感じたり、意義を模索したり、葛藤しながら生きている。そんな苦しみから1分たりとも救ってくれるのがさまざまな形のアート。例えば、大好きな絵画を前にして座っている時、ツーっと涙が流れるのは人を救うんですよね。音楽も映画も演劇等も同じ。目の前の作品を通して心のオアシスと繋がったことによってエネルギーが充電され、自分の現実に戻り、向き合う勇気も与えてくれるんです。

Photography Anna Miyoshi(TRON)
Hair & Make-up Mikako Kikuchi(TRON)


ジャケット ¥29,000、パンツ ¥19,000/ともにstyling/(styling/ ルミネ新宿1店 03-6302-0213)、その他本人私物


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「オールモストブラック」×「ディーヴェック」初のカプセルコレクションが現代美術ギャラリー「ペロタン」の国内外ストアでポップアップ https://tokion.jp/2022/02/05/almostblack_dvec_perrotin/ Sat, 05 Feb 2022 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=95525 「オールモストブラック」と「ディーヴェック」による初のカプセルコレクションのポップアップが現代美術ギャラリーの「ペロタン」ストアで開催する。

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「オールモストブラック」と「ディーヴェック」による初のカプセルコレクションのポップアップが現代美術ギャラリーの「ペロタン」ストアで開催する。会期は2月9〜28日。期間内にはニューヨーク、パリ、香港、上海の「ペロタン」ストアでも同時開催する。

アイコンとなるロゴマークは、加藤泉が担当し、実際に釣りで使用されているトリプルフックが題材となっており、全てのアイテムに刺繍で施されている。

また、今回のポップアップでしか見ることのできない、ロゴマークのリトグラフも特別展示し、期間中にコラボレーションアイテム購入者の中から希望者を対象として、部数限定で抽選販売する。

■D-VEC × ALMOSTBLACK POP UP
会期:2月9〜28日
会場:ペロタン東京
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
時間:12:00〜18:00
休日:日、月曜
Webサイト:ペロタンオンラインストア

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現代美術家のクレア・タブレが描く ロックダウン期間中のセルフポートレイトから読み取れるもの https://tokion.jp/2020/12/17/claire-tabouret-lockdown-self-portraits/ Thu, 17 Dec 2020 06:00:02 +0000 https://tokion.jp/?p=14802 世界的な都市封鎖によってあらゆる人にとって孤独な状況が続く中、自らの内側を見つめた作品を発表したクレア・タブレに映る不確実な世界とは。

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フランス人アーティスト、クレア・タブレは、これまで抱き合うカップルやレスリングで組み合う男、仮装した子どもなど、肖像画を中心に2人以上の人物の関係性に焦点を当てた作品を手掛けてきた。世界各国の美術館やギャラリーでも、高い評価を得ている。また、グッチを傘下に置くケリング・グループのCEO、フランソワ・アンリ・ピノーや「アニエス・ベー」創設者兼デザイナーのアニエス・トゥルブレらが、彼女の作品をコレクションしていることでも知られる。

12月26日まで「ペロタン-東京」で開催している「クレア・タブレ」のセルフポートレイト展では、世界的に都市封鎖が行われ、あらゆる人にとって孤独な状況が続き、何かと息が詰まる現代社会において、自らの内側を見つめ、自分自身の個人的な姿を描いた新作セルフポートレイトのペインティングと版画技法の1つであるモノプリントのシリーズを発表している。

複数の作品では、洋服やメイクなどを体の一部を隠す “鎧”として機能させるという要素が見られる。厚手のバスローブやフード付きのスウェットシャツ、愛犬のジョージなど、今回の新作に繰り返し登場するモチーフは、家庭的な温かさや安堵感を示している一方で、これらは避難所としての役割を果たし、「消えてしまいたい」というタブレの衝動をも表現している。

コロナ禍の世界情勢の不確実性を受け、クレア・タブレが改めて自分自身に向き合ったことで見えたものとは何なのか?

――コロナ禍で来日はかないませんでしたが、日本初の個展です。日本に対してはどのような思いがありますか?

クレア・タブレ(以下、タブレ):日本は大好きで、今回の展覧会で日本に行けることを楽しみにしていたのですが、残念です。次回を楽しみにしています。

――世界情勢の不確実性を受け、自分自身に再び向き合い率直に感じたことを教えて下さい。

タブレ:当初は、この新しい、一見ゆっくりとした日常生活で、絵を描く時間がもっと増えるだろうと予測していましたが、実際は逆でした。ニュースで知る、先行きが不安な世界情勢の不確実性を整理することで頭がいっぱいになってしまいました。でも、誰もが困難な時代を経験し、多くの不安に直面する中、私にとっては絵を描くことでこれまでの経験を頭の中で整理し、毎日の生活の中に意味を見出すことができました。

――これまで空想上と実際の友達を対象に、複数の人物の関係性に焦点を当てた作品を手掛けてきましたが、そもそも人との関係性にフォーカスしたきっかけは何ですか?

タブレ:風景画を描いていた頃は、その場所で起こった出来事や記憶をテーマにした作品を描いていました。絵の中に人物がいなくても、そこにいた人々の存在を感じることができる。人が乗っている船を描く時にも同じような感覚があったので、遠くにいる人の顔や目をズームアップして描いていたのですが、徐々に近づいてくると、人物と鑑賞者の対立や、人物そのものの関係性に興味を持つようになりました。

――今回の「LOCKDOWN SELF-PORTRAITS」は新型コロナによってもたらされた個の状況が制作のきっかけですが、ロックダウン中の自分の姿を描き始めた理由は何でしょうか?

タブレ:自画像を描くことは以前から自身のライフワークとしてきましたが、今回のロックダウンによる突然の孤立により、自画像を描かざるを得なくなってしまいました。私には、何があっても絵を描きたいという衝動が常にあって、他人の姿を描くことに違和感があったので、この環境下で自分が持ちあわせているものは何かを考えて、自分自身を描くことにしました。

――キャンバスに描かれたタブレさんからは、カジュアルな服装だったり、裸体にガウンを羽織っただけの姿だったり、自宅だからこその静謐でリラックスしたひとときを感じました。一方で背景色やたれているインクから緊張感も感じられます。時勢が目まぐるしく変化する中で感情にはどのような変化がありましたか?

タブレ:絵を描くということは、常に変化し続ける、とてもダイナミックなプロセスだと思います。人間の体はほとんどが水でできていて、顔の表面も水のように動きながら変化します。このように絵を描くことで、感情的であれ、物理的であれ、変化を捉えて反応させることができる。この微妙な変化は、絵画にもモノプリントでも見ることができますが、すべて私を描いたものであるにもかかわらず、すべてが同じではありません。

――カンファレンスでは蛍光色の使用について「自然や人間の体にない、人工的に作られた色なので、夢の中や空想の世界とリンクしているような雰囲気がある」と話されましたが、新型コロナの影響で想像する時間が増えたなど、実生活で感じたことがきっかけになっているのでしょうか?

タブレ:アグネス・マーティンの言葉を引用すると、“無限の方向が2つある”。入る方向と出る方向。私の作品は、外の世界や現実の生活などからインスピレーションを得ているように感じますが、絵を描くことで、その状況を別の視点を通して、完全に精神的な世界として振り返ることができるんです。だからこそ、色はある意味で人工的であり、別世界で起こっていることを示すためのものと考えています。

――ポートレイト作品において何かを意識的に考えて描くことはありますか?

タブレ:すべてのポートレイトは、ある感情や状況を呼び起こすために、色や構図を直感的に捉えることから始まります。それは内向的な衝動であって意識して描くとは限りませんね。

――2017年のオノ・ヨーコとともにローマのヴィラメディチ、上海のYuz博物館に展示された中でのmake upシリーズの女性のポートレイトなど、一見穏やかに見えますが、随所に闇が見え隠れし、違和感を覚えることがありました。ポートレイトの制作においてのスタンスを教えていただけますか?

タブレ:メイクアップポートレイトは、シミや不完全な部分を受け入れることがテーマです。これらのポートレイトでは、さながら戦時中のペイントのように誇らしげに、そして激しくメイクアップしています。顔を美しく見せるためのメイクとは正反対。このポートレイトでのメイクアップは落ちやすく、人為的に施されています。狂気や不気味さを呼び起こして、不穏な雰囲気を感じさせることもありますが、それでも強いんです。

――これまでコミュニティの重要性やつながりを表現してきましたが、新型コロナの影響を受けて、改めてコミュニケーションに対する思いを聞かせてください。

タブレ:私の作品では、近接性や人と人との関係性、グループの中で人がどのように空間を占めているかということを表現しています。パンデミックの時はそもそも人が集まらないし、距離が縮まらない。お互いに近くにいたいと思うのはとても人間的なことなので、その状況がコミュニケーションにとっては大きなデメリットであったことは間違いありません。人とつながりがないことが、私が自画像を描きたいという衝動に結びついた理由です。

――ポストコロナではどのような美術表現を行っていきたいですか?

タブレ:近接、身体的な近さ、人が集まること、ダンスパーティなどの人の集まり、80人が部屋で飛び跳ねることなどをテーマにした作品を作りたいと思っています。このコロナ期間、私達が見落としていたものをすべて作品にしたいと思っています。

クレア・タブレ
1981年フランス生まれ。現在はロサンゼルスを拠点に活動する。ロサンゼルスカウンティ美術館をはじめ、ケリンググループのCEOフランソワ・ピノーやアニエス・ベーなどの主要なコレクションになっている。また2017年にはオノ・ヨーコとローマのヴィラメディチと上海のYuz博物館で展示を行った。

■LOCKDOWN SELF-PORTRAITS
会期:12月26日まで
会場:ペロタン東京
住所:東京都港区六本木6-6-9
時間:12:00~18:00(予約制) 入場:無料
休館:日・月曜日
URL:www.perrotin.com

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フランスの現代アーティスト、ジャン=ミシェル・オトニエルが日本で初のギャラリー展 夢の世界、菊の花が咲く閉ざされた禁断の園を表現 https://tokion.jp/2020/09/10/jean-michel-othoniel-dreamroad/ Thu, 10 Sep 2020 06:00:02 +0000 https://tokion.jp/?p=4748 ペロタン東京で開催する個展「«夢路» DREAM ROAD」は、日本の古典文化における菊の象徴がインスピレーション源。

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フランス人の現代アーティスト、ジャン=ミシェル・オトニエルが、東京・六本木のペロタン東京で新作の個展「«夢路» DREAM ROAD」を開催する。会期は9月16日〜10月24日。

2000年にパリのパレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅のエントランスを飾った「夢遊病者のキオスク(Le Kiosque des Noctambules)」の発表以降、名実共にフランスを代表するアーティストとして認められてきたオトニエル。2011年にポンピドゥー・センターで開催した回顧展では3カ月の会期で20 万人という記録的人数を動員。日本では六本木ヒルズ毛利庭園内にある「Kin no Kokoro」や「シャネル」銀座店3階の吹き抜け部分に設置されたオブジェなどを制作。最近ではフレグランスブランド「ディプティック」とのコラボレーションでも話題になった。

オトニエルは静観的なアプローチで自然の探求を続けており、新作のインスタレーション「Kiku」は日本の古典文化における菊の象徴がインスピレーション源となっている。ギャラリー内には自身が“夢路”と名付けた、菊の花が咲く閉ざされた禁断の園を表現する。“夢路”は900年代の日本で編さんされた「古今和歌集」や「後撰和歌集」に登場する言葉で“夢を見る”“愛する人と夢で逢う”という意味が含まれる。

今回の個展は日本で初のギャラリー展で、新シリーズである立体作品は、1990年代後半から代表的な素材として用いているガラスやビーズで結晶化された菊を制作。大型のキャンバスを用いた絵画作品は、白金箔の層の上に黒インクで抽象的なイメージを描き、明暗の感覚で遊んでいて、作家活動を始めた頃から作品の中核とし続けるドローイングへの愛情を示している。メインスペースに設置された台座に展示される優雅な彫刻作品は、オトニエルが何度も訪れた「文京菊まつり」で見た圧倒的な展示を想起させる。別室では、金箔に描かれた絵画作品3点を展示する。


■ジャン=ミシェル・オトニエル「«夢路» DREAM ROAD」
会期:9月16日〜10月24日
時間:11:00~19:00 ※アポイントメント制
会場:ペロタン東京
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階
休日:日曜、月曜、祝日

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