上野伸平 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/上野伸平/ Mon, 13 Feb 2023 06:07:43 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png 上野伸平 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/上野伸平/ 32 32 上野伸平とスケートビデオ『LENZ III』——制作背景から見えてくるスケートボードの可能性 https://tokion.jp/2023/02/13/interview-shinpei-ueno-lenz-iii/ Mon, 13 Feb 2023 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=164963 プロスケーターの上野伸平が、約9年の制作期間を経て完成したスケートビデオ『LENZ III』。制作背景と作品に込めた想い、そしてスケートボードが持つ魅力を聞く。

The post 上野伸平とスケートビデオ『LENZ III』——制作背景から見えてくるスケートボードの可能性 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
『LENZ III』予告編

スケートブランド「タイトブース(TIGHTBOOTH)」を手掛け、プロスケーターでもある上野伸平が前作の『LENZ II』発表から、約9年もの歳月をかけて制作した最新スケートビデオ『LENZ III』。

本作は、東京や大阪、さらにニューヨーク、ロンドンで完成試写会が行われ、どの会場にも大勢のスケーターが詰めかけた。上野伸平が舞台挨拶で登壇しただけでも場内の高揚感はすさまじく、いざ本編がスタートすると、映し出されたトリックが目前で行われているかのように歓声が飛び交い、割れんばかりの拍手が巻き起こり、映画館というよりもストリートそのものといった生々しい熱気に満ち満ちた空間になっていた。

その『LENZ III』にパッケージングされた世界観は、スケートパートだけではなくそれを演出するCGやバックに流れる音楽なども含め、スケートカルチャーが本来持ち合わせているクールとユーモアにあふれていた。これまでに発表されてきた名だたるスケートビデオと同様、まさしくサブカルチャーの集合体そのものだった。

何か新しい波が生まれるさなかの現場にいると、ピリピリとした緊張感が肌で感じられ、何かとんでもないことが起きているんじゃないか、という妙な焦燥感に駆られることがある。浮き足だってしまってうまく説明できないけれども、気持ちのたかぶりを抑えきれない。『LENZ III』を観ると、まさにそんな気持ちにさせられる。そんな一種の共鳴めいたものが試写会場にあったのかもしれない。というのも、『LENZ III』を観終えたスケーター達は、街に出るなり、何かにあてられたように一心不乱にスケートしていたのが忘れられないから。

現代の国内外のスケートシーンの最先端を記録した本作は、確実に日本の2020年代初頭を伝えるスケートビデオとして、後世に残っていくことだろう。一見するとスケートビデオを制作することは、そこまで特別なことではないと感じる人が多いと思う。だが、こと日本においてストリートスケートのフルレングスビデオを生み出すのは非常にハードルが高く、それをD.I.Y.ベースで行うことはすさまじく大変な作業であり、『LENZ III』という作品が完成したこと自体が画期的で奇跡的なことなのだ。

そこで今回は、『LENZ III』および『LENZ』シリーズには、どのような思いが込められているのか。また、スケートビデオを作ることのハードルの高さについてどう考えているのか。本作を生み出した上野伸平に語ってもらった。

上野伸平(うえの・しんぺい)
TIGHTBOOTH PRODUCTIONを主宰しながら「エビセン スケートボード(Evisen Skateboards)」のプロライダーとして活動。数多くのスケート映像作品を発表し、代表作である『LENZ Ⅱ』は国内外からも高い評価を受ける。幅広いアウトプットを持ち、スケートショップやアパレルブランドのディレクション、「グッチ(GUCCI)」「シュプリーム(Supreme)」「キューコン(QUCON)」「モンクレール ジーニアス(Moncler Genius)」「PIZZANISTA! TOKYO」へのプロデュースワークなど、多岐にわたる。2023年「タイトブース」スケートビデオ3部作の集大成『LENZ III』を全世界でリリース。
https://shop.tightbooth.com
Instagram:@shinpei_ueno

時代に応じてベストだと思うスケーターをキャスティングしている

——『LENZ III』試写会における上野さんの舞台挨拶で「VXシリーズとMK-1にささげます」という言葉がありました。まずは撮影に使用している機材と、その機材を使用する理由を教えてください。

上野伸平(以下、上野):1995年にリリースされた「ソニー(SONY)」のビデオカメラDCR-VX1000に、「センチュリーオプティクス(CENTURY OPTICS)」製のウルトラフィッシュアイレンズMK-1を装着した機材を使用していて、このセッティングは、“スケートビデオの天下統一”と言われています。

MK-1の持つディストーションにより、唯一無二の臨場感とスピード感を演出することができます。そして、DCR-VX1000独特の乾いたマイク音とフィルムライクなビジュアルもいい。自分達は2005年からこのセッティングで撮影を続けているので、今年で19年目に突入ですね。VX1000に関してはトータルで30台以上、ウルトラフィッシュアイは7個以上は使用しています。このビデオカメラもレンズもすでに生産中止になっていて修理もできない状況で、そもそもミニDVテープの取り込み作業自体もソフトウェアで不具合が出る始末です。それでも、このセッティングにこだわり続けて19年。この作品(『LENZ III』)はVXシリーズとMK-1にささげます。

——『LENZ Ⅲ』の作品コンセプトについて教えてください。

上野:基本的に自分が全体をディレクションしながら、良いスケーターを良いスポットで撮影するという、至ってシンプルなやり方で制作しています。ジャーナリズムというかブロードキャスティングというか、その時代に応じて自分達がベストと思うスケーターをキャスティングしています。

——本作は、出演するスケーターに合わせたCGアニメーションが流れた後にスケートパートに移行する流れがとてもおもしろく感じました。構成はどのように制作していったのでしょうか。

上野:今回は、架空の研究施設「VX LABORATORY(VX研究所)」で『LENZ III』が作られていく様子を表現しました。メインカメラであるVX1000は、3DモデリングしてフルCGで制作。19年間もVX1000でスケートビデオを作ってきたので、このビデオカメラにささげるオープニングを作りたかったんですよね。

そして「VX LABORATORY」では、各パートごとの部屋を作っていて、そこでパートのコンセプトやライダーのパーソナリティを表現しているのですが、試行錯誤しました。自分が大まかなアイデアを出すんですけど、CGのチームとどうやってそれを実現できるのかを話し合っていきました。例えば、三谷小虎というライダーのパートの場合は、畳が敷かれた和室におりが置かれていてビデオモニターが散乱しています。そこに虎が歩いているような映像にしています。でも予算的にCGでしっかり虎の全身を見せるのは難しいから、相談してシルエットだけで表現しようとか。

あとは、JAPANESE SUPER RATのパートではサウンドトラックがゲザン(GEZAN)だったから、真っ赤な部屋にモニターを縦に積んで機材のケーブルを散乱させました。そしてモニターからは、ゲザンのライヴ映像が流れつつ、その周りでネズミをウロウロさせてみる。そんな感じで作っていきましたね。構想から組み立てにも苦心したんですが、一番ヤバかったのがレンダリング。各パートイントロのCGは、15秒が限界だなってことで取り組んだのですが、1フレームのレンダリングで最大1分半かかるので、作業も含めると1チャプターに対して1日がかり。プレビューを確認した後、修正する場合はまた1日かかるわけですよ。なので、試写会当日までに、あと何回レンダリングできるか計算しながら作っていました。時間もなかったので冷や汗ものでしたね。

——聞いてるだけでもCG制作はとても大変そうです。次は、各パートに割り振られた音楽について聞かせてください。ヒップホップからテクノ、パンクと非常に個性豊かでした。またエンディングテーマでは、ザ・ブルー・ハーブ(THA BLUE HERB)のILL-BOSSTINOが参加するユニット、ジャパニーズ・シンクロ・システム(Japanese Synchro System)の楽曲が使われていて、上野さんらしいセレクトだと感じましたが、音楽はどう決めていったのですか。

上野:パートのコンセプトや出演ライダーのパーソナルを踏まえながら決めていきました。またサウンドトラックも仲間のアーティスト達から選定したかったので、既存の曲からリリース前の新曲、まだデモ段階の曲までと、とにかくたくさんの曲を集めました。エンディングのジャパニーズ・シンクロ・システムの曲は、自分が20代前半の頃から聴き続けていて、<確かめろ 確かめろ 1度きりの人生温めろ>と自分と仲間を激励する曲なんですが、いつかこの曲をエンディングに使用した長編を作りたいと思っていました。曲のリリースから16年ほどたった今、やっとそれに見合うタイトルを作れたと思います。

——その『LENZ Ⅲ』は新世代を担うスケーターにフォーカスされていると感じました。上野さんはユーススケーター達のどのようなところに魅力を感じますか?

上野:フリーフォームであることが若い子達の一番の魅力だと思いますね。複合型のテクニカルなレッジトリックに加えて、ナーリーなトランジションから前代未聞のNBD(世界初のトリック)まで引っ提げていますから。

——100人以上のスケーターが出演していましたが、選定の基準はありますか? また、彼らとどのようにつながっていったのでしょうか。

上野:基準というと曖昧になるんですが、基本的には監督である自分がいいと思えるかどうかです。ただ単にスキルが高いとか、ビジュアルが良いなといった理由でキャスティングしてるわけではないです。これは職業柄というか常識というか、スケートシーンにいると“今撮影するべきスケーター”は自然とわかるんですよね。それにスケーターっていうのは基本的に友達の友達なので、すぐにつながっていきます。若い子達の中には『LENZ』シリーズで育った子も多いので、話は早かったですね。

——各スケーターのファッションにも惹かれたのですが、撮影スポットに応じてスタイリングを整えたりすることはありましたか?

上野:「タイトブース」所属ライダーについては、自分がスタイリングすることもありましたね。あと撮影するスポットによっては、トップスが白なのか黒なのかで印象が大きく変わることがあるので、撮影の際は3コーディネートくらいを持っていくことが多いです。ライダーには事前に自分が好きなスタイリングを3つぐらい提案してもらって、そこから自分が少し手を加えることも多かったです。

スケートビデオにはスケートボードの魅力すべてが詰まっている

——日本でスケートビデオを制作するのが困難だと感じる点やおもしろいと感じる部分について教えてください。

上野:おそらく日本は世界で2番目にスケートビデオの撮影が困難な場所だと思います。1番は北朝鮮。日本ではあらゆるスポットで警備員や警察がとんでもないスピードで出てきますよ。それに世界ではほとんど見たことがない「通行人が通報する」という特殊な現象も起きます。自分にはまったく関係ないし、まったく迷惑にもなってないのに、謎の正義感で警察に通報するんですよね。俺はいろんな国にスケートしに行ったけど、日本だけですね、あんなことをするのは。とにかく他人に干渉するというか……。

日本の教育なのかな? とにかく日本人の生活に、スケートボードが根付いてないということがもちろんあると思いますし、実際に迷惑かけちゃってる時もあるので、そういう部分はしょうがないんですが……。でも日本以外ではそんな感じが全然ないんですよね。海外の街でスケートしてても周囲の人はほとんど気にしないし、なんならスケートを見て「今のトリックすごくCOOLだったよ」なんて言ってくれることもありますから。日本だと、スケートしてるだけですごく悪人ぽい扱いされますね。おもしろいのは日本独特の景観や建築がスポットとしてユニークなところです。

——上野さんから見て、今の日本のスケートシーンはどういう状況にあって、どんな課題があると思いますか?

上野:東京オリンピックの影響でスケートボード自体の認知度は、以前より少し上がってきたとは思います。でもオリンピックを観ちゃった多くの日本国民が、スケートボード=スポーツという認識をしちゃったことはすごくマイナスになったとも感じています。しかもそれは、スケートボーディングの本質であるストリートスケーティングに多大な悪影響をおよぼしています。例えばですけど、一般の多くの人がストリートスケーティングを見て「あんなことをしているスケートボーダーがいるからオリンピックを目指している、ちゃんとしたスケートボーダーが迷惑をする」とか。これは自分が実際に言われたことです。この問題に関しては自分も普段からよく考えているのですが、国民性も相まって変えていくのは難しいかなと感じています。

——実際に『LENZ Ⅲ』には、日本におけるストリートスケートシーンのリアルをより多くの人に届けようとする姿勢も感じられました。そのような意図もありますか?

上野:スケートボードをしない人にもスケートボードの魅力が伝わるように制作した意図はありました。少しでも多くスケートボードをしない人達にも観てもらってその魅力を感じてもらうことで、今のストリートスケートシーンの環境がわずかでも良い方向に変わっていってほしいです。

——ではスケートビデオにはどんな魅力があると感じていますか?

上野:魅力的なスケーターがスケート用に作られていない街の建築物で、美術をする様を上質なサウンドトラックでお届けする最高の視覚グルーヴ。そこには、単純なスケートのカッコよさだけにとどまらず、仲間と1つの作品を作り上げていく愛まで垣間見ることができます。スケートビデオにはスケートボードの魅力すべてが詰まっています。

■DVD『LENZ III』(Tightbooth Production) 発売日:2月18日 

■DVD『LENZ III』(Tightbooth Production)
発売日:2月18日 
価格:¥24,200(限定ボックスセット)/¥4,180(通常盤) 
featuring full parts:RIO MORISHIGE、KOTORA MITANI、KYONOSUKE YAMASHITA、GLEN FOX、AYAHIRO URATSUKA、KENTO YOSHIOKA、RYUHEI KITAKUME、RINKU KONISHI

Text Ryo Tajima

The post 上野伸平とスケートビデオ『LENZ III』——制作背景から見えてくるスケートボードの可能性 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「PIZZANISTA! TOKYO」からスーベニアアイテムの新作が登場 ボウリングシャツやスウェット https://tokion.jp/2021/11/20/pizzanista-tokyo-2021aw/ Sat, 20 Nov 2021 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=78037 これまでアパレルに登場しなかったロゴやグラフィックを用いたボウリングシャツ、スウェット、フーディ、Tシャツ、ニット、トートバッグをラインアップ。

The post 「PIZZANISTA! TOKYO」からスーベニアアイテムの新作が登場 ボウリングシャツやスウェット appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
ピザレストラン「PIZZANISTA! TOKYO」は、スケーターの上野伸平が手掛けるスーベニアアイテムの新作を11月27に発売する。販売は、同店の公式オンラインストアで行う。

新作は、ボウリングシャツ、スウェット、フーディ、カレッジ風の7分袖Tシャツ、ストライプニット、デニムトートバッグの6型。いずれも、これまでアパレルに登場しなかったロゴやグラフィックを使用している。

The post 「PIZZANISTA! TOKYO」からスーベニアアイテムの新作が登場 ボウリングシャツやスウェット appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「グッチ」がスケートボードの世界”をテーマに限定アイテムを発売 シリアルナンバー入りのスケートボードなどが登場 https://tokion.jp/2021/07/28/gucci-miyashitapark-shinpeiueno/ Wed, 28 Jul 2021 07:30:00 +0000 https://tokion.jp/?p=49420 グッチ渋谷ミヤシタパークのオープン1周年を記念した“スケートボードの世界”をテーマにしたプロジェクトで、プロスケートボーダーの上野伸平とのコラボレーションも行う。

The post 「グッチ」がスケートボードの世界”をテーマに限定アイテムを発売 シリアルナンバー入りのスケートボードなどが登場 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「グッチ」はグッチ渋谷ミヤシタパークのオープン1周年を記念し、“スケートボードの世界”をテーマにしたプロジェクトをスタート。同プロジェクトの限定アイテムが7月30日に発売する。限定アイテムの1つはオリジナルのスケートボードで、デッキやベアリング、ウィールにグッチのロゴや象徴的なモチーフが描かれており、短編映画シリーズ「終わらなかったものの序曲(Ouverture Of Something That Never Ended)」に登場したスケートボードにインスピレーションを受けていて、1〜100のシリアルナンバーが付いた100台の限定販売となり、価格は¥220,000。

スケートボードは幅8インチ 、長さ32.1インチのミディアムフラットコンケーブのスケートボードデッキを採用。デッキはレッドとブルーの鮮やかなストライプにインターロッキングGが組み合わされ、イエローのスクリプトで「グッチ Miyashita Park」と添えられています。ブラックのベアリングのフロントには“GUCCI”ロゴが、サイドには“インターロッキングG”の刻印が入っている。スケートボードには専用のキャリーバッグが付属する。

また、足元をボードに密着させるグリップテープに由来する名を持つグッチの“グリップ”ウォッチにも限定モデルが登場する。限定ウォッチはスケートボードのデザインに使用されている、イエローゴールドPVDとステンレススチールの2種類を展開する。価格はイエローゴールドPVD製が¥253,000で、ステンレススチール製が¥220,000。

限定アイテムに加えて、プロスケートボーダー、デザイナー、映像作家の上野伸平とコラボレーションも行う。スケーターがグラインドするたびに生まれるボードのキズをコンテンポラリーな表現で描いたアートワークがグッチ渋谷ミヤシタパークのファサードに装飾される。

ショップにはオープン1周年を記念したエキシビションコーナーが期間限定で登場し、限定アイテムの他、スペシャルムービーの上映も行う。

The post 「グッチ」がスケートボードの世界”をテーマに限定アイテムを発売 シリアルナンバー入りのスケートボードなどが登場 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「PIZZANISTA! TOKYO」の新作スーベニアアイテムに高岡周策やyushiらのアート作品をフィーチャー https://tokion.jp/2021/01/15/pizzanista-tokyo-souvenir/ Fri, 15 Jan 2021 11:00:03 +0000 https://tokion.jp/?p=17116 スケーターの上野伸平らがディレクションを務めるピザレストラン「PIZZANISTA! TOKYO」から、新作のスーベニアアイテムが登場。

The post 「PIZZANISTA! TOKYO」の新作スーベニアアイテムに高岡周策やyushiらのアート作品をフィーチャー appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

2010年にロサンゼルスにオープンしたピザレストラン「PIZZANISTA!」。オーナーは、レジェンドスケートボーダーとして世界的に認知されているサルマン・アガーが務めており、スケートボードに根ざしたカルチャーを背景に、ニューヨークスタイルのピザと、そのこだわりの味で地元のみならず広く人気を得ている。そんな同店の日本店である「PIZZANISTA! TOKYO」は、以前こちらの記事でも紹介したが、日本のスケートボードシーンの第一線で活躍する上野伸平南勝巳の2人がディレクションを務めており、オリジナルグッズの販売を行うなど、カルチャーの発信地としても注目を集めている。

この度リースされるオリジナルグッズは、インディペンデントな活動で支持を得ているアーティストの作品を起用したアイテムとなっている。フィーチャーされたアーティストは、SNS上でさまざまなコラージュ作品を発表しているアーティストの高岡周策に、東京のスケートクルー、KP TOKYOにも所属するデザイナーのyushi、そして本国の「PIZZANISTA!」のデザインを手掛けているアレックス・アラノヴィッチの3名。それぞれのグラフィックをフーディ、スウェット、Tシャツ、トートバッグなどに落とし込んでおり、スーベニア(お土産)というよりもアート作品と言えるものになっている。

今回のコラボレーションアイテムは、1月16日から2月中旬にかけて「PIZZANISTA! TOKYO」のオフィシャルオンラインストアのみで順次発売される。今後もオリジナルグッズは不定期ながらもリリースされるのだが、その点について「今後も国内外問わずさまざまなアーティストと協力して、自分のディレクションを感じてもらえる、PIZZANISTA!のオリジナルアイテムを展開できたらと思います」と、ディレクションを務める上野伸平はコメントを寄せてくれた。

The post 「PIZZANISTA! TOKYO」の新作スーベニアアイテムに高岡周策やyushiらのアート作品をフィーチャー appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
上野伸平と南勝巳 スケートボードに導き出された生き方 https://tokion.jp/2020/12/30/katsumi-minami-and-shinpei-ueno/ Wed, 30 Dec 2020 06:00:40 +0000 https://tokion.jp/?p=13786 日本初上陸を果たしたLAの人気ピザレストラン「PIZZANISTA!」。日本店のブランディングを担当する上野伸平と南勝巳の2人にスケートボーダーとしての生き方を問う。

The post 上野伸平と南勝巳 スケートボードに導き出された生き方 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
ロサンゼルスで人気のピザレストラン「PIZZANISTA!」。オーナーを務めるのは、スケートボード雑誌『THRASHER』の「SOTY(Skater of The Year)」にも選出されるなど、輝かしい経歴を持つサルマン・アガーだ。今やスケートボーダーのみならず地元の人達からも愛されている名店が、日本に初上陸を果たした。その「PIZZANISTA! TOKYO」の音頭を取っているのが、日本のスケートボードシーンの第一線をフルプッシュしてきた南勝巳と上野伸平の2人。それぞれが「エヴィセン スケートボード」と「タイトブース」といったブランドを主宰しているが、なぜ「PIZZANISTA! TOKYO」のブランディングを手掛けたのだろうか。スケートボードを遊びから仕事にし、さらには派生させたビジネスをも展開する訳を聞いてみると、そこにはスケートボード以外にも通ずる大事なことが見えてくる。

今までやってきたスケートをこの先どうやって展開していくかを常に考えてる

——まず、「PIZZANISTA! TOKYO」をオープンした経緯から教えてください。

南勝巳(以下、南):「PIZZANISTA!」はLAで人気のピザレストランで、日本企業からの出店オファーは何度もあったみたいなんですけど、サルマン(・アガー)は「スケーターと一緒にやりたい!」という想いがあって実現できていなかったんです。そんな中で、俺はLAに住んでいる友達を通じてサルマン本人とつながることになって、出店の話を持ちかけられたんです。でも、こっちは飲食業についての知識がなかったので「じゃあやらせてよ!」って簡単に受けるわけにもいかず……。ただサルマンはそれも承知で「準備ができるまで待つ」と言ってくれました。なので最初に誘ってもらってから出店するまでに、5年くらいかかってます。

上野伸平(以下、上野):自分はピザが大好きで、海外ツアーに行けばピザを1日4~5スライスを食べるんですよ。でも日本にはスライス売りしてるピザ屋って少ない。だから、いつかスライスピザのお店をやれたらなって漠然と夢見てたんですよね。

南:そうだね。伸平はずっとやりたいって言ってた。俺も「PIZZANISTA!」を日本で手掛けるなら伸平とやりたかったし。それで2年前、飲食業未経験の俺らをサポートしてくれる人との出会いもあって、日本初出店に向けて動き出したんだよね。

上野:うん。日本出店に向けて、仲間達でLAの「PIZZANISTA!」に行ったんですけど、そこで初めて会ったサルマンが「お前達なら絶対に大丈夫!」って言ってくれたのは嬉しかった。

——サルマン・アガーの印象はどうでしたか?

南:俺はそこで会ったのが2回目なんですけど、彼が「PIZZANISTA!」を始めた10年前、スケーターがピザ屋を始めるって聞いてめちゃくちゃクールだなって思ったのを今でも鮮明に覚えてます。当時、アメリカでもセカンドビジネスをやっているスケーターって少なかったので。だから以前に会った時の印象よりも、彼がピザ屋を始めた時のインパクトのほうが大きい。

上野:自分らはもう若手スケーターっていう立場ではないから、今までやってきたスケートをこの先どうやって展開していくかを常に考えています。もちろんスケートをやめるなんてことは絶対にないけど、スケートから得たもので何かを生み出せないかって思ってる。だからかっちゃん(南)も、サルマンの始めた「PIZZANISTA!」をクールだって感じたんだと思う。俺らも新しく何かしていかなきゃってタイミングだったから、「PIZZANISTA!」はまさにだった。

南:でも本腰を入れて準備に取り掛かったら世界中がコロナで大変なことになっちゃって、オープンが半年くらい先延ばしになったけどね(笑)。

——コロナ禍に飲食店をオープンする不安はありませんでしたか?

南:正直不安はありましたけど、サルマンが築いてきた味とブランド力もあるので、自信を持って挑めてます。もちろん、飲食業のディレクションが初めてってことに加えて、コロナ対策っていう大事な課題も上乗せになったので、よりプレッシャーを感じています。

上野:そう。スケートボード業界やファッション業界では気付かなかった、“気配り”がとても大事。

南:そういう部分では、ビジネスパートナーや、飲食店経営をしている周りの仲間達のサポートがありがたいです。おかげで日々良くなっていけるし、成長できる。

——本国と同じメニューに加え、照り焼きチキンなどを載せたピザ“トーキョー”など、日本オリジナルメニューもラインアップしていますね。

南:スケートボードに向き合うくらい真剣に、味にもこだわるべきだと思ってます。有名レストランで働いていたシェフがメニュー開発にも携わってくれているので、オープンまでに試食を繰り返して、納得できる味に仕上げられました。

上野:LAではペパロニマカロニ&チーズが人気なんだけど、個人的には、チーズ(3種類のチーズと特製トマトソース)も好きですね。

——内装の各所にスケートボードのエッセンスが詰まっているのも素敵ですね。

上野:ニスタワンっていう俺らの仲間が、店のデザインを手掛けてくれました。Rのついたベンチや、「スピットファイア」のスイングドアも彼が監修した特注なんですよ。

南:他にはトイレの洗面台がボウルプールになっていたり、ピザ型のテーブルも好評ですよ。

スーベニアアイテムだけど一流のものを作りたい

——オープン記念にリリースしたオリジナルジャケット(アルバイトジャケット)は、飲食店のグッズとは思えないほどクオリティが高いですね。

上野:ありがとうございます。オリジナルウェアは、自分が中心となってディレクションしていて。今後もストーリーや親和性のあるアイテムをリリースしていきたいです。でも変にアパレルブランドとして一人歩きさせるんじゃなくて、ピザレストランというルーツありきで、作り過ぎないようにするつもりです。ただ、出すと決めたものは、スーベニアアイテムだけど一流のものを作りたい。

南:ピザ屋のオリジナルウェアだけど、気が利いているねって言われるような服を作りたいよね。

上野:そうそう。既成ボディにプリントしただけのグッズを販売しているお店があるけど、俺らはそうじゃなくて徹底的にこだわりたい。オープン時に発売したアルバイトジャケットは、良質な国産生地に刺しゅうを入れて、裏地は赤のサテン生地しました。

南:既成のボディもそれはそれでいいけど、こだわり抜いた服って袖を通すとテンション上がるし、より着たいと思うもんね。そういえば、最初にジャケットを注文してくれたのは、本国の「PIZZANISTA!」のスタッフ達だったね(笑)。

上野:サルマンからXLがほしいって連絡があったのは嬉しかったな。「タイトブース」でもシルエットや生地にこだわっているけど、結局は自分が着てかっこよく見えるものを追求してるんです。例えば生地が違うだけで、スケートスタイルは全然変わって見えたりするので、硬い生地と柔らかい生地でサンプルを作って、どっちがスケートしやすいかっていう服作りをしてます。

——2020年で「タイトブース」は15周年を迎え、「ウィムジー」や「カオス・フィッシングクラブ」といったスケートボードをバックボーンに持つブランドをはじめ、「ネイバーフッド」といったアパレルブランド、さらにはTHA BLUE HERBVERDYなどのアーティストと、幅広いジャンルとのコラボレーションをローンチして話題になりました。

上野:昔から付き合いがある人達と、新しく出会った人達に声を掛けて「タイトブース」の新旧を表現してみました。

——「タイトブース」のコラボレーションといえば、昨年発表された「フラグメントデザイン」とのカプセルコレクションも記憶に新しいです。

上野:藤原さんは、2013年に自分が作った『LENZ Ⅱ』を高く評価してくれて、その話からの付き合いです。「上野くんがやっていることは本当にすごい」って言ってくれて嬉しかったですね。

2013年に上野伸平が手掛けたスケートビデオ『LENZ Ⅱ 予告編 』より

スケートビデオをリリースし続けなきゃいけない宿命がある

南:「タイトブース」も「エヴィセン」も、スケートのブランドなので、スケートビデオをリリースし続けなきゃいけない宿命がある。その宿命を確実にメイクさせていけたら、一生ブランドは続けられると思います。

上野:いわゆる“スケートクリエイション”っていうやつ。自分達のブランドが支持してもらえてる理由の1つに、この“スケートクリエイション”があるんですよ。いわゆる企業理念みたいもので、人生で一番楽しくてつらい作業。

南:撮影は言葉にはできないくらい生みの作業が大変。例えるならずっとボディブローをされているような感じ(笑)。

上野:俺はどうにか『LENZ Ⅲ』をリリースできそう。前作から8年くらいかかってるけど、その理由は撮影中にどんどん若い才能が出てくるんですよ。で、撮り始めたら、そこからまた数年かかってと……できたら来年中にはリリースしたいけど、今のスケジュールでスケートビデオを作るなら、ずっと寝ずにやらないといけないレベル。

南:(笑)。それほどスケートビデオを作ることは俺らにとって大事なことで大変なこと。でも「PIZZANISTA! TOKYO」も始まったから、どうにか全部メイクしていくしかないよね。がんばろ。

南勝巳が手掛けるスケートビデオ『EVISEN VIDEO』より

——お2人はそれぞれのブランドに加え、ピザレストランをオープンさせました。その原点は、今も昔もスケートボードであり、スケートボードビデオの存在も大きいんですね。

上野:スケートで食っていくのが夢だったけど、具体的な戦略なんてなかったっすね。とにかく今が楽しい! 仲間達と本気でスケートしてアパレルとビデオを作っているのが最高! っていうモチベーションで動いてるだけだった。

南:そうだよね。ただ、スケートで生きていけるって自信はあった。そこは俺と伸平は一緒。

上野:今の自分達があるのは小さい結果の積み重ねなんです。ビデオはリリースするごとに共感を得ていって、洋服も買ってもらえるようになった。言葉にすると単純で簡単そうだけど、全国に自分の足で赴いて、信頼を得るのに20年かかりました。だからこれからも一歩ずつ地に足を着けて前進したいです。

——1つずつ、目の前のことを着実にクリアしていくことが大切だと。

上野:そう。スケートは金持ちになりたくてやっているわけじゃないし、楽しければいいって考えは昔から変わらない。今やっていることに満足できない人は、その先も続かない。スケートって、早くうまくなりたいと思っている人ほど上達は遅いもので、うまくなる前にそのプレッシャーで諦める人も多い。今の俺らはこんなレベルだけど、楽しく滑れた! っていう単純な喜びに感動できないと続かないと思う。

南:目の前のことをがむしゃらにやるしかないよね。それを仲間と共有しながらやっていけたらいい。

上野: スケートビデオで例えると、良い作品を作るのはすごい労力が必要なんです。1日中撮影しても何も撮れないなんてこともよくあるし。それこそ遠くにある撮影スポットに、ジェネレーターと投光器6本持っていって撮影するなんて、ぶっちゃけだるい。でもそのめんどくさいことに本気で挑むのがかっこいい。いくらスケートが好きでも、それができない人はたくさんいる。でもかっちゃんは本気で挑む人間だったから、俺は今も一緒にいる。めんどくさいことでも、人一倍情熱を注いできたから、ブランドやピザ屋を一緒にやれてるんですよ。

仲間達と一緒にやれているのは誇り

——まさに努力の結果ですね。それはスケートボードに限らず、何事にも言えますね。それぞれブランドにスケートビデオも作っていますが、「PIZZANISTA!」ではそのスケートクリエイションとアプローチは変えていますか?

南:強引には変えず、添えるという感じですかね。いきなり方向性を変えても、誰にも響かないので。

上野:「PIZZANISTA!」っていうブランドの良さを、自分達のフィルターを通して伝えているっていう感覚かな。そうすることで、俺らのブランドを買ってくれている人ともつながれるはず。“信用のスライド”って感じかな。

南:“信用のスライド”ってトリック名っぽくていいね(笑)。渋谷、原宿では次々と新しいお店がオープンしているけど、老舗もあるんです。老舗があるってことは、ローカル感も根強いんですよね。だからこのお店もローカルにどっしりと構えて、多くの人が集まる良い店にしていきたい。

上野:そして「PIZZANISTA!」は、スケーターだけに向けた店じゃないってことも伝えたいですね。実際に、女の子や付近で働く人達が通ってくれてる。それこそ、俺達が目指してる店の在り方です。ただスケーター特有の感性を反映したブランディングは、自分達がやっている限り、どこかしらに感じられるはず。それを添える感覚でやっていきたいと思います。

——スケートボードをなりわいにして、さまざまなことを手掛けているお2人のように、いろんなことに挑戦したいスケートボーダーも多いと思います。次の世代にはどんなことを示していきたいですか?

上野:俺らはやっていることを背中で語るしかないんですよね。誤解する人もいるだろうけど、それを恐れていたら前に進めない。「俺達は仲間とスケートブランドもピザ屋もやっていて人生最高だぜ!」って楽しんでいる姿を若い世代に見せていけたらいいですね。

南:そうそう。仲間達と一緒にやれているのは誇り。

上野:その姿を見せられたら、みんなやってみたくなるはず。憧れてもらいたいってわけじゃなくて、俺らは最高に楽しんでるから、お前らも好きにやれよって感じ。自分達もかっこいい人達の背中を見てやってきたから。自分の目で見て考えて動いてほしいです。

南勝巳
1980年東京都生まれ。スケートボードショップやブランドで経験を積み、2011年に「エヴィセン スケートボード」を設立。デッキやウェアなどのプロダクトに、伝統的な和をモチーフとしたグラフィックを落とし込んで、唯一無二の存在を確立する。一方、スケートボードビデオのフィルマーとしても活躍しており、2017年に「エヴィセン スケートボード」初となるフルレングスビデオ『EVISEN VIDEO』を手掛けている。
https://shop.evisenskateboards.com/
Instgram:@katsumi_minami2

Photography Teppei Hoshida
Text Shogo Komatsu

The post 上野伸平と南勝巳 スケートボードに導き出された生き方 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>