「グッチ」が新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノによるファーストコレクション「GUCCI ANCORA」を発表

「グッチ(GUCCI)」は新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)によるファーストコレクション「GUCCI ANCORA」を、ミラノで発表した。

2024年春夏コレクションとなる本コレクション。シャイニーレザー スタイルやフリンジスカートを彩ったバーガンディに近い深いレッドカラーは、グッチオ・グッチが18世紀末にポーターとして働いていたロンドンのザ・サヴォイ・ホテルのエレベーターの壁を思い起こさせる。また、ブラック、グレー、キャメル、ホワイトを基調とし、肌を大胆に露出したグラマーなスタイルは、グッチのイブニングムードを盛り上げる。プレーンウールのロングコートやベストはメンズのワードローブから着想を得ている。

トム・フォードの時代や1950年代のクラッチバッグのアーカイブであるプレシャスなクリスタルのエンブロイダリーは、カジュアルなアイテムやテーラードパンツに合わせられ、大胆なランジェリーからインスパイアされたレースのスリップドレスや、クチュールからインスパイアされたミニドレスも登場。深いスリットの入ったレザースカートは、スウェットシャツやニットトップにより、リラックスしたモダンなアティテュードを生み出している。

サバト・デ・サルノは1983年3月31日生まれ。イタリア南部ナポリ チッチャーノの出身。 高校で理系コースを修学後、ミラノに移り、ファッション スクールの名門であるカルロ・セコリ・ファッション・インスティテュート(CarloSecoli Fashion Institute)に入学し、ウィメンズ ウェアのデザインとパターンメイキングを学んだ。2003年にプラダ(Prada)に入社し、アシスタント・パターンメーカーとしてファッション業界でのキャリアをスタート。2006年よりニット ウェア メーカーのアンナプルナ(Annapurna)でアシスタント・デザイナーとして経験を積み、2008年にドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)のウィメンズ ニットウェアおよびジャージー コレクションのヘッド・デザイナーに就任した。2009年、ローマに移り ヴァレンティノ(Valentino)に入社。同社での14年間でさまざまなポストを歴任し、2020年からはメンズ & ウィメンズ ウェアを統括する ファッション・ディレクターを務めた。2023年1月28日、サバト・デ・サルノは「グッチ」のクリエイティブ・ディレクターに任命された。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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