TOKION

1996年創刊のカルチャー誌
「TOKION」が復刊した。
“日本のカッティングエッジなカルチャーを
世界に発信する”というテーマの下、
雑誌とweb、渋谷Miyashita park内に
ショップもオープンする。

本特集の「観察」の意味は、
物事の状態や変化を
客観的に注意深く見ることであり、
フランス語では智慧によって
対象を正しく見極める意味も含まれる。
あることやものをじっと観察することで、
当たり前の日常を見直したり、
新たな気付き(発見する)を
考えるきっかけとなる、
余白を持たせた構成で、
読者の新たな行動意欲に
つなげたいという目的でもある。

仕様はオリジナルボックスに
6冊の冊子と3枚のタブロイドが
封入されている。
通常の雑誌の綴じ方ではなく、
各特集がボリュームを持っているのは、
どの順に読もうとも
それぞれのアーティストの
“OBSERVE”が明確だから。
参加するコントリビューターは
フランスのアーティスト、
ピエール・スーラージュや
美術家の横尾忠則、
3ピースバンドの空間現代、
お笑い芸人のコロッケら、
1組8名のアーティストが参加し、
それぞれの“OBSERVE”をまとめた。

“OBSERVE”

観察とは
対象を注意深く見ることが目的ではない。
何を選択し、その中の何に気付くのか。
壮大な場所でなくとも、
見るべきものは周りにたくさんある。
ここにいるさまざまな観察者のように、
パンこね機の音が
サンバのように聞こえるかもしれないし、
道端で拾った石ころに
特別なものを感じるかもしれない。

とりあえず周りを見渡してみよう。
そして気になるものをじっと見たり、
聞いたり。触ったり。
地味で時間がかかるかもしれないが、
新しい発見や知識、
それに“あなたらしさ”も見つかるはず。
観察は生活を豊かにする日常的な術だから。

Special Feature

美術家の横尾忠則とアーティストの大友昇平が
「グッチ」のエレメントを観察した作品を制作した。
そのインスピレーション源となったモチーフや
制作過程のラフ画などをピックアップしたオリジナルムービー