ブックマーク Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/ブックマーク/ Thu, 01 Jun 2023 04:15:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png ブックマーク Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/ブックマーク/ 32 32 写真家の金村修と野村佐紀子が写真集の出版を記念した共同写真展を「ブックマーク」で開催 https://tokion.jp/2023/06/01/tombstone-pile-driver-tsukiyo/ Thu, 01 Jun 2023 05:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=189064 写真家の金村修と野村佐紀子の写真集がリブロアルテから刊行。これに際し、金村の未発表作品、野村の新作を展示する共同写真展が「ブックマーク」で開催。

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写真家の金村修と野村佐紀子がそれぞれ写真集『TOMBSTONE PILE DRIVER』(金村修、¥4,400)と写真集『月夜』(野村佐紀子、¥4,400)を、出版社リブロアルテから出版する。どちらも300部限定で販売する。

また、写真集の出版を記念して、共同写真展『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』を6月2〜11日、東京・原宿の「ブックマーク(BOOKMARC)」で開催する。

同展では、金村修は原点に回帰して、1990 年代に撮影したかつて追い求めてきた東京の流れるような都市の断片を切り取った銀塩による未発表作品と映像作品を披露する。野村佐紀子は墓前に手向けられた花達、幼少時代から撮影しているモデルのケンタ、抑えられない感情が交差する場面を切り取り、唯一無二に仕上がった作品群の数々を展示する。展示に際し、6月2日の17:00からはオープニングレセプションとして、金村と野村によるトークイベントを行う。トーク終了後の18:00からはサイン会も実施する。

金村は、1990年代から一貫して銀塩フィルムにこだわり、20 年以上に渡って都市の街区をモノクロームで撮影し続けてきた。意図的にムラや傷みをそのままにしたロールプリントを壁中にピンナップしたニコンサロンでの展示は、同時代的な問題意識に対する高い批評性を評価され、2014年の伊奈信男賞を受賞した。近年は、デジタル作品、映像作品、手作りフォトブック制作等、制作の手法は多岐に渡る。

1991年から写真家の荒木経惟に師事し、主に男性ヌードを多く発表し続けてきた野村は、密室で撮影された緊張感ある作品を制作する。2019年には愛知県碧南市の美術館で個展を、2022年には故郷の下関市立美術館で個展「海」を開催した。

■金村修 野村佐紀子『TOMBSTONE PILE DRIVER / 月夜』展
会期:6月2〜11日
会場 : ブックマーク
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間 : 12:00〜20:00

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写真家のYuji KanekoがラッパーのJin Doggを1年間撮り続けた写真展を「ブックマーク」で開催 https://tokion.jp/2023/04/04/yuji-kaneko-x-jin-dogg-boy-from-ghetto/ Tue, 04 Apr 2023 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=178978 写真展は4月8日から16日まで開催。写真家の初となるZINEとTシャツを「ブックマーク」数量限定で販売する。

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ブックストア「ブックマーク」は、写真家のYuji Kanekoの約3年振りとなる写真展を4月8日から16日まで開催する。今回は独自の強烈な個性を発信し続けている大阪市生野区出身のラッパーのJin Doggを撮影した写真展。Kanekoは2022年から約1年間Jin Doggを撮り続け、彼の大阪、東京での日常に密着。そのほとんどの写真が初公開であり、ざまざまな角度からその実像を捉えた作品群が展示される。

また展示作品の販売に加えて、写真家の初となるZINEとTシャツを「ブックマーク」数量限定で販売する。

Yuji Kaneko
1984年生まれ 神奈川県横浜市出身。2014年より写真家としてのキャリアをスタートさせ、現在に至るまで国内外のさまざまなアーティスト、アパレルブランドのイメージを撮影。現在ではニューヨーク発のインディペンデントマガジンで、アパレルブランドRichardsonやBRAINDEAD、adidas、NIKE、VOGUE JAPAN、i-Dの撮影など、活動は幅広く多岐に渡る。

Jin Dogg
1990年生まれ、大阪市生野区出身のラッパーであるJin Doggは学生時代を日本と彼のルーツである韓国で過ごし、同時期のアメリカン・スクールへの通学とオーストラリアへの留学経験から日本語、韓国語、英語の3ヵ国後語を操るトライリンガルとなり、いつしか表現の場を求めて大阪を拠点に本格的な音楽活動を開始。2023年には監督牧賢治による窪塚洋介主演の映画『Sin Clock』に半グレの男・ヤス役で映画初出演。圧倒的な存在感と色気、狂気じみた演技が話題を呼んだ。現在までもさまざまなアーティストとの共演、精力的な音楽活動を通じて「Dirty Kansai」から世界へと、独自の強烈な個性を発信し続けている彼の存在は素通りを許さないほどに大きなものとなっている。

■Yuji Kaneko × Jin Dogg 『BOY FROM GHETTO』 photo exhibition 
会期:2023年4月8〜16日
会場:BOOKMARC(ブックマーク)
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間:12:00〜20:00

■Yuji Kaneko x Jin Dogg 『BOY FROM GHETTO』ZINE
価格:¥4,400
ページ数 48ページ
装丁 アジロ綴じ

■Yuji Kaneko x Jin Dogg 『BOY FROM GHETTO』TEE
価格:¥5,500
サイズ展開: M、L, XL

■展示写真
Archival Pigment Print
価格:¥44,000~550,000※予価
420×297mm Open Edition
515×364mm Edition 5
728×515mm Edition 3
1200×900mm (w/ frame) Edition 1

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写真家ジョン・サイパルの初期作品『NEBRASKA, THE GOOD LIFE』をまとめた初の写真集の出版を記念したサイン会が開催 https://tokion.jp/2023/03/03/johnsypal-bookmarc/ Fri, 03 Mar 2023 10:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=172272 写真家ジョン・サイパルによる『NEBRASKA, THE GOOD LIFE』の出版を記念したサイン会が「ブックマーク」で開催。

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「マークジェイコブス(MARC JACOBS)」が手掛けるアートブックストア「ブックマーク(BOOKMARC)」が、写真家ジョン・サイパル(John Sypal)の初期作品『NEBRASKA, THE GOOD LIFE』をまとめた初の写真集の出版を記念し、3月4日にサイン会を開催する。サイン本は、3月5日12:00から電話・メールでの販売も開始する。

サイバルは同シリーズについて、日本での経験を踏まえて自分の故郷を見つめ直したときに、写真を撮る価値のあるものは身近にあると気付いたと語る。“the good life”という故郷・ネブラスカ州の観光モットーを副題にした写真集には、パーソナルな日記のようなセンチメンタルな雰囲気を纏った作品が収録されている。

学生時代に何度か日本に留学していたサイバルは、大学卒業後から現在まで日本を拠点に活動している。2012年から定期的に発表している「随写」シリーズや、東京の写真文化を日常的に取材しブログやインスタグラムで発信する“Tokyo Camera Style”シリーズ等で知られる。

■ジョン・サイパル『NEBRASKA, THE GOOD LIFE』出版記念サイン会
日程:3月4日
会場:ブックマーク
住所 : 東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間 : 18:00〜

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写真家・木邑旭宗の写真展「SHORES」が「ブックマーク」で開催 初の作品集も発売 https://tokion.jp/2022/11/20/kimura-photography-bookmarc/ Sun, 20 Nov 2022 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=156900 写真家・木邑旭宗の写真展「SHORES」が原宿の「ブックマーク」で開催する。会期は11月22〜30日まで。

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写真家・木邑旭宗の写真展「SHORES」が原宿の「ブックマーク(BOOKMARC)」で開催する。会期は11月22〜30日まで。合わせて自身初となる写真集『SHORES』も発売する。

「SHORES」は九十九里作田浜と下田市吉佐美大浜をミディアムフォーマットのmakina 67で撮影した。NYに住んでいた頃に時間ができるとコニーアイランドやロングビーチに足を運んでいたという木邑にとって、海は心が穏やかになり、気持ちをリセットできる場所で、透明感のある風景は海が作り出す光景の美しさへの純粋な感動とリスペクトを感じさせる。

木邑は1970年生まれの日本の写真家で、Buero New Yorkでグラフィックデザイナーとして活躍後、The International Center of Photography N.Y.で写真を学び写真家として活動を始める。現在は東京を拠点に「自然との調和」をテーマに制作を続けている。

同作について木邑は「私が海を好きな理由は2つあります。1つは子どもの頃、家族でよく海水浴に行っていた楽しい思い出があるから。そしてHSP資質の私は周りの情報を受け過ぎるため、海に行くとそのもやもやが晴れスッキリするからです。
 「SHORES」は自分らしさにこだわりました。そして自分にとっての普通は自分らしさであることに気付きました。人それぞれの普通は経験によって違ってくるので、同じものを見ても違って見えるし、感じ方も違ってくるからです。
私のスタイルはストレートフォトグラフィーで、被写体と真っすぐに向き合い、ライティングやレタッチはしていません。
 撮影機材はmakina67を使っています。大きなフィルムを使うので繊細で滑らかな表現ができ、かつ手持ちで撮影できるからです。蛇腹に付いたレンズを引き出しセットします。その後ライトメーターで露出を計りシャッタースピードと絞りを設定するので、ファインダーを覗く頃には冷静になっています。
 写真のセレクトは、まず気持ちのいい写真を選びL版でプリントし、リビングの壁に数ヵ月、時には数年貼っています。そして生活の邪魔をしない飽きのこない写真だけを残しています。なぜなら、それが自分にとっての普通であり自分らしさに繋がるからです」とコメントしている。

■SHORES
会期:11月22〜30日
会場:ブックマーク
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間:12:00〜20:00

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藤原ヒロシらのMVを手掛ける注目のユニット・onnacodomoが初の作品集を出版 4月2日から「ブックマーク」で展示を開催 https://tokion.jp/2022/03/27/onnacodomo-still-imagine/ Sun, 27 Mar 2022 03:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=105422 会期は4月2〜13日。限定のシルクスクリーン作品も展示販売。4月2日18時からはオープニング・レセプションとサイン会も実施。

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「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア「ブックマーク」が、グラフィックアーティスト野口路加と映像作家せきやすこによるユニットonnacodomo(オンナコドモ)の初作品集『STILL IMAGINE』の出版を記念した個展を開催する。会期は4月2〜13日。

最新コラージュ作品を中心に限定のシルクスクリーン作品も展示販売。初日の4月2日18時からはオープニング・レセプションとサイン会も実施する。

onnacodomoは、独自のVJパフォーマンスで、 FUJI ROCK FESTIVAL(Buffalo Daughterと共演)やCoachella(Ryan Hemsworthと共演)などに出演。また、VJの世界観を活かした映像作品も制作している。 ディレクション作として、藤原ヒロシ「TERRITORY」や「PASTORAL ANARCHY」他5曲のMV、のん「ナマイキにスカート」MV、 Hei Tanaka「意味はない」MV、 OKAMOTO’S「SPRITE」MVなどがある。 2018年からはコラージュの平面作品の展覧会も開催し、陶器作家”MATKA”とのコラボレーションなど、制作の幅を広げている。

『STILL IMAGINE』は彼女達による平面/コラージュ作品集。編集・デザインはonnacodomo & TANG DENGが手がける。藤原ヒロシはイントロダクション・コメントで、彼女達について、「時代錯誤のアナログ感が最先端なわけ」と紹介している。

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「ブックマーク」でAMIAYAと雑誌「STREET」による写真展を開催 青木正一が原宿を舞台に撮りおろし https://tokion.jp/2022/03/15/amiaya-x-street-x-metatokyo/ Tue, 15 Mar 2022 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=102997 最新のファッションを見にまとったAMIAYAを、「STREET」編集長兼フォトグラファーの青木正一が撮影。

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「マーク ジェイコブス」が手掛ける東京・原宿のブックストア「ブックマーク」は、双子モデルのAMIAYAと、1985年創刊のストリートスナップ誌「STREET」がタッグを組んだ写真展を開催する。会期は3月18~30日。

写真展では、原宿を中心としたストリートを舞台に、最新のファッションを身にまとったAMIAYAを、「STREET」編集長兼フォトグラファーの青木正一が撮りおろした写真を展示。会場では、昨年8月に発売した写真集『AMIAYA × STREET TOKYO FASHION 2021ss』(¥4,950)も発売し、18日18~20時に開催するオープニング・レセプションではAMIAYAと青木によるサイン会も行う。

■AMIAYA x STREET x MetaTokyo
会期:3月18~30日
会場:ブックマーク
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間:12:00-19:30

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インディペンデントブックストアが選ぶ「2021年ベストアートブック」 https://tokion.jp/2021/12/28/best-art-books-2021/ Tue, 28 Dec 2021 10:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=85720 コロナ禍の2021年も国内外でさまざまなアートブックがリリースされました。そこで日本のインディペンデントブックストアに選書いただいた「2021年ベストアートブック」を紹介!

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2021年も12月末。この時期といえば、SNSも含め、さまざまなメディアで年間ベスト○○が次々と発表される頃合いだ。そこでTOKIONは、アートブックを取り扱うインディペンデント書店に「2021年ベストアートブック」を聞いた。

コロナ禍で美術館などに気軽に足が運べなくなり、ポジティブマインドが低下するなど、アートを身近で楽しむ時間が少なくなりつつあるが、2020年に比べ2021年は、展覧会の開催も徐々に開催され始めてきている。そしてフィジカルのイベントの開催に合わせて、アートブックや写真は世界各国で多数リリースされ多くの人を元気づけてくれた。ここで紹介された本を片手に、2022年はこれまで以上に芸術を堪能したい。

Tokyo and my Daughter(完全版)/ホンマタカシ

絶版高額古書として取引されていた名作が、15年ぶりに完全版としてリプリント。固有性が希薄なコンクリートとガラスの都市のデザインされた狭小住宅で、洗練された家具やモノに囲まれた小さな娘とのささやかな日々のイメージ群は、実はタイトルから想定するような家族のアルバムではなくて、女の子は友人の子で家も友人のお宅、という”私写真”を挑発するような「虚実の転倒」が含意されている。これが不思議な感覚を呼び起こす。まったく知らないのに親密な私空間にいる感覚。「どこでもない東京」の「記憶喪失者のリアリティ」。

SUNSET COCKTAILS/ギヨーム・オーブリー、スターリング・ハドソン、関口涼子

パリの建築家兼アーティストで芸術科教授でもある、ギヨーム・オーブリーの夕陽に関する美学論考をベースに、パリ拠点のアメリカ人ミクソロジスト、スターリング・ハドソンが考案した12種類のカクテルを紹介。そして、パリ在住の日本人詩人、関口涼子がそれぞれのカクテルに芸術作品をペアリングし後書きを添えている。例えば「HOLLYWOOD」というカクテルには、美術家のエド・ルシェと映画監督のビリー・ワイルダーなど。美術史の文脈でミクソロジーカクテルを考える。視覚のみならず、味覚と時空までも取り込んだ身体的かつ超越的な芸術鑑賞。このエスプリに脱帽する。

Selected By BOOKMARC

ブックマーク
マーク・ジェイコブスがブランドのインスピレーション源を表現する場所として、日本では原宿に2013年にオープンした「ブックマーク」。これまでに国内外アーティストや作家のサイン会、エキシビションなどの開催は延べで150回を超えており、扱われている書籍は、国内外、メジャーマイナーを問わず幅広い。今回の選書は、「ブックマーク 東京」の統括として書誌仕入れとイベントのブッキングを担当する持田剛による。
http://www.marcjacobs.jp/contents/bookmarc.php

Breakfast/ニール・マクディアミッド

写真家、ニール・マクディアミッドが4年にわたり撮影した、テーブルに置かれた朝食の写真をまとめた作品集。毎日微妙に変化する光の質感、色、テーブル上のレイアウトから、朝食というシンプルな日常のシーンに美を見出している。イギリス人作家のイアン・フレミングによる印象的なフレーズ「Hope makes a good breakfast. Eat plenty of it.」から始まり、穏やかな時間が流れている本書は、一息つきたい時など何度でも開きたくなる。

Janus/ビルデ・ピオンテック

アイデンティティの構築や潜在意識、社会システムなど、目に見えないものをテーマに作品を制作する写真家、ビルデ・ピオンテックによる、「記憶と変化」についての一解釈をまとめた作品集。
写真はスタジオの片隅で撮影され、アーティストが制限された空間の中でどのようにインスピレーションを得ることができるかを探っている。魅惑的な存在感を放つ果物、野菜、花、そして身体と物体が織りなすシュールなイメージに引き込まれ、少し不思議な視覚的体験ができる。

SWIMMING POOLS/マーリア・シュヴァルボヴァー

スロヴァキア人の写真家、マーリア・シュヴァルボヴァーによる作品集。世界的に注目を集めたデビュー作「Swimming Pool」を中心としたいくつものシリーズがまとめられている。
レトロな雰囲気が漂う一方で、どこか遠い未来や別世界をも彷彿とさせる彼女の作品。そこに感情はなく、見る者に不思議な違和感を与えて惹きつけ、夢の中のような世界へと誘う。独創的な色彩、共産主義時代の要素、日常的な空間を取り入れたマーリアの美学を存分に感じることのできる1冊。

Selected By BOOK AND SONS

ブック アンド サンズ
タイポグラフィや写真集を中心にアートブックを取り扱う専門書店。デザイナーでありオーナーの川田修が、専門書や希少な本に触れる場所を作りたいという想いからオープン。大手書店に並ばない自費出版の本を直接仕入れるなど、独自のセレクトを大切にしている。今回の選書は、川田修による3冊。
https://bookandsons.com

ここにあるしあわせ/近藤亜樹

鮮やかな色彩と大胆な筆跡が魅力的なペインター、近藤亜樹の初の作品集。2019年冬から2020年春にかけて、故郷の札幌で描いた色とりどりの花や食材、澄んだ瞳の人物像などの瑞々しい近作が収録されている。随所に登場する母子像からは、母となった近藤自身の、子への温かい愛情を感じさせる。尊い命を見つめながら、日々のしあわせをすくい上げ描く近藤絵画の“ここにあるしあわせ”に深く包み込まれる。(辛遊理)

The Second Seeing/リュウ・イカ

アーティストのリュウ・イカによる写真集。リュウは、モニターで見ていた日本のバラエティ番組のおもしろいイメージと、サラリーマンがみんな同じようにスーツを着て通勤する現実のギャップから、この世界の「劇場性」を発見する。
ページをめくると、笑い、崇高、奇妙、美など、さまざまな感覚を呼び起こす風景が広がっており、現実世界に登場する多重な存在を目撃する。私達はこの現実世界という舞台のどこにいるのだろうか。(宮下遥)

Selected By NADiff a/p/a/r/t

ナディッフ アパート
コンテンポラリーアートに関する商品やイベント、展覧会の企画を発信しており、アートトレンドの「ライヴ」で感じることができるアートショップ。1月7日からは、写真家の須藤絢乃による個展「Anima / Animus」が開催される。今回の選書は、スタッフの辛遊理、宮下遥による。
http://www.nadiff.com

※紹介していただいた書籍は、各書店にて取り扱い中です。

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イルでハッピーな切り絵ワールドwackwack「Circle of friends」インタビュー ―後編― 大いに遊んで作品作り https://tokion.jp/2021/12/03/ill-and-happy-world-of-wackwack-part2/ Fri, 03 Dec 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=78720 切り絵で独自の世界を表現するアーティストのwackwackが創り出す、イル(ILL)でスウィートなハッピーワールド。インタビュー後編。

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前編に続き、切り絵アーティストとして活動をするwackwack(ワクワク)のインタビュー後編。
原宿にあるブック&ギャラリースペース「ブックマーク」で開催された個展「Circle of friends」の話を聞いている(詳しくは前編で)と、この1~2年のコロナ禍の中、個展に向け手と頭をとにかくフルに動かし作品を作り続けてきたことがわかる。またそれぞれの作品には、これまでに交わしてきた仲間との交流や、夜な夜な遊んできた経験から得たアイデアが託されているようだ。リアルライフで思い描いたwackwack物語を、切り絵を通じて夢のような世界へと変換する。後半もその魅力をお届けしたい。

外せないのは、1990年代レイヴ&ヒップホップカルチャー

ーーちなみに最初に作ったキャラクターはなんでしたか?

wackwack(以下、WACK):クマと男の子ですね。なんか海外の絵本の中の端っこのほうに、ああいうキャラクターがいて。それがなんかかわいいキャラだなと思って、それをちょっとサンプリングしたというか、テイストはまったく違いますがそんな感じで作ったんです。クマのキャラクターってどこにでもいるけど、男女ともにウケがいいのでずっと作っています。ちなみに独眼竜ベアと言います。男の子のキャラクターはマイボーイっていうんですけど、実は絵を描き始めた頃からああいったキャラを描いているんです。どちらかといえば、自分は女の子っぽいテイストのものが好きなのかもしれないですね。今回の展示を観に来てくださったお客さんの中で、僕のことを知らない人は「女性のアーティストだと思っていました」という人が何人かいて、実際に僕に会って「すいません、おじさんです」みたいな(笑)。

ーー色のセレクトしかり、ちょっぴりサイケデリックな部分もありますね。

WACK:そうですね、そこはもうレイヴカルチャーが好きなので。宇宙人の作品なんかは、1990年代のレイヴのイメージで作っています。アシッド感というか。

ーー気になったのですが、作ってる時に音楽を聴いて制作はしていますか?

WACK:自分はラジオをよく聴いています。ラジオって聴きながらでも、作業に没頭できるんですよね。音楽をシャッフルとかで聴いていると、たまに聴きたくないなっていうのも入ってくるじゃないですか。ラジオはそのままかけっぱなしでも気にならないし、しかも自分の好きな曲とかが不意打ちでかかったりすると思わず気分が上がってしまったり、昔の曲とかを聴くと当時のことを思い出したり。だから高木完さんのラジオ番組(J WAVE「TOKYO M.A.A.D SPIN」)なんかは、僕の好きな時代の人達がゲストに呼ばれてトークが繰り広げられるので、その話を聞きながら作業をして、「あの時のあれ、格好よかったな」とか思い出したりしてます。

ーー今回の展覧会では、フライヤーやアートブックの表紙にもなっている独眼竜ベアの作品を冒頭に、そこから始まる作品の展示の流れも素晴らしいなと感じました。

WACK:みんなで遊んでる感じですね。ばかになって、遊びにドツボでハマっちゃって。流れとしては、こいつら(クマ)はそれぞれの家に帰ったのに、いきなりこんなビヨンビヨンになっちゃって。甘いものいっぱい食べてお休みしちゃったとか、ブーちゃん(=ROCKASENのISSAC)ぽくてかわいいんですよね。もう本当、そんなラフな発想です(笑)。

ーー目についてなのですが、なんだか以前よりも進化して、遂に丸い点になってしまったような感じがしています。

WACK:確かに点になりました。シンプルな丸が、一番いいってことに落ち着いたので、最新の作品はすべて目が点になっています。やっぱり目は一番重要だから、僕は目だけを何個も描くんです。絵を描く時に目のところだけを抜いといて、目だけをどんどん描いていくんですけど、最終的に気付いたことが、普通の点が一番かわいいみたいな。しっくりくるっていうか。昔のシリアルのパッケージやアメコミとかを見ると点の目だったりするので、結局、余計なことはしないほうがいいなってことになったんです。

ストリートであることと、夜遊びから得た感覚を作品に託す

ーー切り絵で影響を受けている作家さんはいますか?

WACK:インスタで海外の人の切り絵をチェックしていますけど、ゴスっぽいものだったり僕とはテイストが違うんですよね。だから特に影響を受けている人はいないんですけど、それが逆に自分には良かったのかもしれません。技術的には自分よりも上の人達はいるだろうけど、僕みたいにストリート的な解釈で切り絵をやっている人はあまりいなかったから。

ーー今“ストリート”という言葉が出ましたが、やはりご自身はストリート出だと思いますか?

WACK:なんだろうな。遊び好きな人はストリートだと思ってるし、自分自身もずっとそういったところで育ってきたし、夜遊びも大好きだし。ここ最近はコロナ禍もあって家にいることが多いですけど、ずっと家にいるのも好きじゃないし、やっぱり遊びありきの発想からの自分の作品だと思ってるんで。実際に僕の周りにいる人達もそういう人ばかりですしね。自分はその環境の中で、トップを目指していけたらなって思っています。

ーー遊びから得た、イル(ILL=イケテル、やばいといった意味)なエッセンスが入ってくるのもwackwackさんの魅力かなとも。

WACK:僕の周りにはもっとイルな人達がいっぱいいすぎて、自分はまだまだ。だからそういう人に早く追いつきたくてやっているようなもんです。“アーティスト”って言われること自体がまだこっ恥ずかしいし、本にサインとか言われても、「サイン? そんなのない!」みたいな(笑)。僕自身まだ夢物語の途中だし、道端でゴロゴロしてストリートで酒飲んでぶっ壊れてるぐらいでいいのかなって。ビッグになんてまだ程遠い。だけどコロナ禍でなかなかストリートに行けなくなってしまって、うっかりインドアになってしまってますけど、それがあったから今回の作品を作れたというのはあります。

ーーコロナ禍を経て、この先の作風に何かしら変化が出てくると思いますか?

WACK:徐々に自分も落ち着いてきた感があるので、もしかしたら作風が変わるかもしれないです。花とか自然とか、またはもっと変なものになるかもしれない。というのも先日、友達が箱根で経営している「箱根翠泉」という旅館から観た箱根連峰の風景を描いたんです。実際に旅館に行って、風景写真を撮ってそれを見ながら作ったんですけど、初めてキャラクターがいないものを描いてみて、風景も悪くないなと感じて。それに風景画はもしかしたら、部屋とかに飾りやすいのかななんて。キャラがいるとそれに特化して持ってかれちゃうんで。なんで、風景画は今後チャレンジしてみたいなと思いました。

いい作品を作ると、気分が晴れる

ーー風景画もいいです。作っていても気持ちよさそうですね。

WACK:作っていてなんか気持ちが浄化されましたね。だけど最初はどういうふうにでき上がるのか不安だったんです。やっぱりキャラがあるのが自分の作品のイメージだし、キャラがいないものを作ることに対して大丈夫なのかなって。だけど作ってみてなかなか良かったので、これからは自然とかのナチュラルなものも作ってみたいなと。

ーー普段も作品を作っていて、浄化されていますか?

WACK:すごく浄化されてます。ストレス発散じゃないですけど、自分の思いが入っているから、でき上がった時は嬉しいというか、「やべえのできたな」って毎回思えているんで気分が晴れますよね。特に今回は本当に満足しているし、いい作品ができ上がるってやっぱり気持ちいいもんです。デトックスです。で、いいのができ上がった日は銭湯にでも行って、ビールでも飲んじゃおう! みたいな(笑)。

ーー今回は作品集の他に、お香立てやお皿なども制作されましたが、今も手に入りますか?

WACK:個展が終わってからも、「ブックマーク」と「スタックス」、あとは自分のウェブショップでも販売しています。木のお香立てとお皿は「WORK STUDIO KIDUKI」さんに作っていただいたんですけど、お香立ては横から見るとwackwackのWWになってるんです。お香以外にも小物置きにも使えるし、アートピースとしても飾ることができるので自分でもすごく気に入っています。

ーー欲しいものがたくさんありすぎて……(笑)。

WACK:着払いであれもこれも送っちゃいますよ(笑)。今日、選んでもらったお気に入りの作品とか、あのでかい作品も一緒に返品不可で!
とにかく今回の展覧会のために、このコロナ禍の1年をかけて作った作品です。そのタイミングも含め、今の時期に「Circle of friends」をやれたことは、自分にとって本当にいいターニングポイントになったと思います。

wackwack
1977年生まれ。千葉県出身。2009年から、wackwackとしてアート活動を開始。アートジンの制作、ROCKASEN、BUSHMINDなど盟友達のアルバムジャケットワーク、フライヤー、Tシャツデザインなど、多くの作品を提供。2017年からは切り絵へと作品作りをシフトし、2018年に原宿にあった「ヘンリーハウズ」にて「PLAY EVERYDAY」、2021年に「ブックマーク」で「Circle of friends」と題して個展を開催。近年は、GYAO!×TOKYO FMの「木村さ~~ん!」番組オフィシャルグッズや、ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “Quarter-Century”のオフシャルグッズデザインを手掛けるなど、幅広いジャンルで活躍中。
Instagram:@wackwackpress02

Photography Yoshiteru Aimono

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イルでハッピーな切り絵ワールドwackwack「Circle of friends」インタビュー ―前編― 止まらぬワクワク感と広がる輪 https://tokion.jp/2021/11/29/ill-and-happy-world-of-wackwack-part1/ Mon, 29 Nov 2021 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=78696 切り絵で独自の世界を表現するアーティストのwackwackが創り出す、イル(ILL)でスウィートなハッピーワールド。

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切り絵アーティストとしての活動を本格的にスタートさせた、wackwack(ワクワク)の記念すべき個展「Circle of friends」が、原宿のブック&ギャラリースペース「ブックマーク」で開催された。幼少の頃に影響を受けた日本の漫画やアメリカの映画、そして物心ついてから夢中になった1990年代のストリートカルチャー、さらにはレイヴ、ヒップホップといった音楽ともリンクして創り出されるwackwackワールド。

ちょっぴり毒気がありながら、思わず笑みがこぼれる愛おしいキャラクター達。サイケ調な色合わせとストーリー性のある作品群など、オンリーワンな切り絵アートを生み出しては多くの反響を得ている。観るほどに惹かれてしまうその魅力とは。

今回は大成功に終わった個展「Circle of friends」に加え、アーティストとして活動を始めたきっかけなど、前編・後編の2回にわたり、wackwackのプライベートインタビューをお届けする。

願うことは、友達の輪を広げること

ーー「Circle of friends」、とてもいいタイトルでいらっしゃいますね。

wackwack(以下、WACK):はい、友達の輪ですね。まさに、僕の。「Circle of friends」は、作品を作っているうちにいい響きのタイトルだなと思い始めたんですけど、この展覧会がみんなの出会いの場になってくれたり、来てくれた人達に新しい友達が増えていってくれたらいいなと思ってつけたんです。実際に展示が始まってからは、これまで自分が知り合わなかったようなタイプの方もいっぱい来られて、どんどん輪が広がっているのを感じているし、この機会にいろいろまた広げられたらなっていう意味も込められていますね。

ーーwackwackさんがグラフィックや切り絵を始めたきっかけは、その友達の輪が広がった中からスタートしたというイメージがあるので、すごくいいタイトルだなと思いました。

WACK:僕は友達に恵まれていますね。もともと友達に「絵を描いてみれば?」って言ってもらったのがきっかけでアートも始めたので、このタイトルにした意味が大きいです。

ーー絵を描くことは、子どもの頃から好きでしたか?

WACK:好きでしたね。『キン肉マン』や『ドラゴンボール』『Dr.スランプ アラレちゃん』といった、僕達がリアルタイムで観ていた日本のアニメがすごく好きで、それをまねして描いたり、アメリカのコミックも好きだったので、フィリックスやミッキーとかを小学生の頃から描いたり、その時は意識してなかったんですけど、そういった作品に自然と影響を受けて絵を描いていました。親父にアメリカの映画や海外の映画をいろいろ観せてもらっていたので、その影響もちょっとはあるのかなって思います。

よく遊び、そこで得た感覚を作品へ託す

ーーでは、仕事として絵やグラフィックを始めたきっかけと、切り絵を始めたのはなぜですか?

WACK:絵は、10年前に友達のCDジャケットやフライヤーだったりを頼まれて描くようになったんです。最初に頼んできた友達はラップグループ、ROCKASEN(ロッカセン)のTONANなんですけど、絵ぐらいだったらと描いてみたら、「なかなか上手いじゃん」ってなって、それからなんですよね。それからDJ NOBUさんが主催している「FUTURE TERROR」の10周年記念のTシャツや、BUSHMINDのアルバムジャケットなどのデザインを描いたりして、人目につくようなことが多くなりました。他には、中村穣二さん達にTシャツの刷り方を教えてもらったり、ZINEを作った時に、当時の「タワーブックス(タワーレコード渋谷)」に持っていって、そこで持田さん(持田剛:現「ブックマーク」マネージャー)と村田さん(村田泰行:現「マークジェイコブス渋谷パルコ店」ストアマネージャー/「ブックマーク」アンバサダー)に出会って、店にZINEを置かせてもらったり。その流れで今回、村田さんが声をかけてくれて「ブックマーク」での展覧会が実現したんです。

ーーご縁で広がりをみせていった感じですね。

WACK:まさにそうですよね。自分の周りにおもしろい人が多かったというのもあるし、友達が多かったんで、遊びにいった時に紹介された人との出会いがどんどん広がっていつの間にか。

ーーどんなカルチャーで遊んでいたことが多いですか?

WACK:千葉の先輩達のテクノパーティや、ROCKASENが近くにいたからヒップホップのパーティに行ったり。音楽があるところが自分は大好きで、もちろんお酒を飲むのも大好きだし……。だから本当にそこで遊ぶためのお小遣い稼ぎのために、絵を始めたようなもんです。だけどクラブに行ったら、1杯800円の酒にガンガン使っちゃうじゃないですか。だから最初の頃は絵が売れても、本当に全部飲み代にお金が飛んでいきました(笑)。

ーーそして朝方には酔いの姿になられていくわけですね(笑)。

WACK:そうそう、泥酔の(笑)。でも出かけるといろいろな出会いもあるし、こういうのを描いたら格好よさそうだなとか、この雰囲気いいみたいなとか、いろいろなインスピレーションを受けますから。酒にお金払ってでも身になることがいつもあったんで。今はコロナ禍もあってなかなか出かけられないけど、遊ぶことはすごく大事だなといつも思っています。

ーー作品を拝見しますと、遊びを通して見てきた世界が詰まっているのかなと。

WACK:そうですね。だけど仕事を辞めてアート1本になったんで、もう遊びじゃなくなったっていう(笑)。ネクストのレベルに行かないと。

ーー切り絵をやるようになったきっかけはなんだったのですか?

WACK:Struggle For Pride(ストラグル フォー プライド)のアルバム『WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.』のジャケットからですね。こんな感じにしてほしいという元ネタが切り絵で、見よう見まねでやってみたんです。その機会がなければ、今も切り絵はやっていなかったですね。それまで切り絵はまったく知らなかったから見たままやってみたんですけど、1発目からきれいにできちゃって「これはいけるかも!」みたいな。それで切り絵を始めたんですけど、続けてみようかなと思ったのは、絵が上手い人はいっぱいいるじゃないですか。だから1回目の展示会では絵を中心に展示をしたんですけど、絵では自分は勝負できないかなと感じたんで、2回目の展示会から切り絵にしたんです。

ーーちなみにwackwackは複数いるんですか!? それともソロ?

WACK:2人+1人。最初の頃はクルーだったんです。僕はパソコンが苦手なんで絵を描く担当、もう1人は企業の広告やクラブのフライヤーなんかを作っていた、同級生でパソコン担当のマンブくん、+1は僕の中ではwackwackのイメージボーイを担ってもらっているスケーターのウガジンくん。最初はその3人で動いていたんですけど、今はどちらかというと僕1人で、何かあるとヤマモトくんというグラフィックデザイナーがサポートしてくれて動いている感じです。

「やるしかねえか」とアーティストとして本格的に活動開始

ーーアート1本でやっていこうと決められた理由はなんだったのですか?

WACK:コロナ禍の自粛で休んでいたら、仕事に行きたくなくなりました(笑)。それで仕事を辞めたんですけど、そうしたらこの展覧会の話がちょうど舞い込んできたんです。1年ちょい前ですかね。そこから立て続けに木村拓哉さんの番組(GYAO!×TOKYO FM「木村さ〜〜ん!」)のお仕事なんかもいろいろ入り始めて、「もしかして、これはいけるんじゃないか」と。今、44歳なんですけど、最後の夢を追いたいっていう時期だったのかもしれないし、自分の周りにいろんなビッグな人達がいっぱいいて、彼らに憧れてた部分もあったので、これはもう「やるしかねえか」と。お金も会社で働いてたから貯めてたのもあるし、駄目だったらまた働こうかなって気持ちで、ちょっとしたチャレンジ精神ですね。

ーー格好いいですよね。

WACK:本当ですか! 嬉しいです。いや、みんな「ばかじゃねえの」っていう話だったんです。

ーーそう言いながら、周りの方々は期待が高かったのではないでしょうか……「やってくれるんじゃねえか」って。

WACK:そうだと嬉しいですよね。本当、気合いとノリだけでいっちゃいましたから。結果的には今回、思ったよりもいろんな人が来てくれて、久しぶりの再会もたくさんあったし、さらには自分が憧れてた人達も来てくれたりして。こうやって自分の作品が観てもらえただけで、すごく嬉しいです。

ーー人気だった作品など、展示を観にきた方々はどういう反応でしたか?

WACK:やっぱり、ぐにゃったクマが一番人気でした。あれはみんないいって。自分の中では切る手数が少ないし、そんなに難しくないんですけど、キャッチーみたいですね。それと先日、「フリークスストア 渋谷」で「ファーストダウン」のグループ展(「“stacks JUNE 2021” EXHIBITION Supported by FIRST DOWN BOOK LAUNCH & ART SHOW 」)をやった時に、一緒に出展していたアーティストの人達の作品が、抽象的な柄や模様で、そのスタイルに影響を受けたのもあって、グループ展が終わってから宇宙人やロケットの作品を作ったんですが、抽象的なものに挑戦したのは今回が初めてだったんです。それまではストーリーをある程度考えてから作品を作っていて、そこに強い言葉とかも入れていたんですけど、それが意外と飾りづらいこともあるということに気がついて。抽象的な作風であれば、もしかしたらどこでもハマるのかもと思って作ってみたら、やっぱり皆さんの反応がよかった。だから手数が多い=格好いいじゃなくて、どれだけキャッチーで印象的で、そこに自分のキャラも入れられるかが重要だというところに行き着きましたね。

ーー抽象的な作品は、今回が初の試みだったのですね。

WACK:初ですね。あまりパーツや物語を入れずくどくどさせないで、でもわけがわからない感じに。なので、宇宙人とロケットの作品に関しては、とりあえず「宇宙人とかロケットを作りてえ」っていう思いの中で、余計な情報は入れないで、どんどんパーツを足して埋めていった感じです。あとはこれをここに置いてみようとか、ロケットの煙でこうやったらいいかなとか、どうしてコンセントにしたのか全然わかんないんだけど、なんかウニュウニュしたものを作りたいなって感じで(笑)。特にテーマを決めずにフリーに。コラージュ的な作り方に近いかもしれないですね。
(後編へ続く)

wackwack
1977年生まれ。千葉県出身。2009年から、wackwackとしてアート活動を開始。アートジンの制作、ROCKASEN、BUSHMINDなど盟友達のアルバムジャケットワーク、フライヤー、Tシャツデザインなど、多くの作品を提供。2017年からは切り絵へと作品作りをシフトし、2018年に原宿にあった「ヘンリーハウズ」にて「PLAY EVERYDAY」、2021年に「ブックマーク」で「Circle of friends」と題して個展を開催。近年は、GYAO!×TOKYO FMの「木村さ~~ん!」番組オフィシャルグッズや、ASIAN KUNG-FU GENERATION 25th Anniversary Tour 2021 “Quarter-Century”のオフシャルグッズデザインを手掛けるなど、幅広いジャンルで活躍中。
Instagram:@wackwackpress02

Photography Yoshiteru Aimono

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コロナ禍の東京で20人のキャストを撮影 映像作家・写真家のジュリアン・レヴィが記した“パンデミックの作品”とは? https://tokion.jp/2021/11/26/filmmaker-photographer-julien-levy/ Fri, 26 Nov 2021 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=79377 映像作家で写真家のジュリアン・レヴィがコロナ禍にある2020年の東京を舞台に若手クリエイターやアーティスト達を被写体とした新作写真集を発表した。その制作背景と視点を探る。

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ストーリー性のあるシネマティックなフィルム写真を手掛けている、映像作家で写真家のジュリアン・レヴィ。そもそも作品は、写真と映像の他に文学やシネマなど多岐にわたる。ロマンティシズムとパンクバンドのメンバーとして活動していた経験から、挑発的でありながらどこか哲学的な写真や映像に、詩的で美しい文章が添えられるのも特徴だ。

新作写真集『No One is Here For You』では、コロナ禍にある2020年の東京に生きる若手クリエイターやアーティスト達を被写体とし、それぞれの生活を通して静けさに包まれた大都市の夜に潜む孤独や哀愁など繊細な感情を記録している。被写体には、見上愛、鳥飼茜、池田エライザ、 渡部豪太、 堀嵜ヒロキ、髙橋佳子、ケンゴマツモト、 出川光、ローレン・サイ、甲斐まりか等、漫画家や俳優・モデル、ミュージシャンなどさまざまな分野で活躍する面々が並ぶ。

コロナ禍で世界中の人が感じた“孤独”や“哀愁”等を記録した写真と言葉には、誰もが共感し、自分と重ね合わせてしまうほどだ。ジュリアンはそんな今の“東京”をどう見ているのか?

「東京の状況をイメージしづらい海外の人達にこの景色を見せたい」

――ジュリアンさんの作品は、写真、ビデオ、本、文学、映画など多岐にわたります。どのようにスタイルを確立したのでしょうか?

ジュリアン・レヴィ(以下、ジュリアン):私は、自分自身をストーリーテラーだと思っています。なので、どのメディアを使ってストーリーを伝えるかは、それほど重要ではないんです。伝えたいことがある場合、どんな手段を使っても伝える必要があるということ。必要性の問題です。自分の頭の中には、あらゆるストーリーや理論、キャラクターなどがあるんですが、外に吐き出さなければならない。もちろん、基本的には自分で脚本を書いて、映画を撮っていますが、時には文章や写真の方がふさわしい表現方法の場合があります。個人的には、他の人もいろいろなことに挑戦してみたらいいと思うんですけどね。それが、成功するか失敗するかは問題ではない。人間は複雑な生き物ですし、いつまでたっても満足することはなく、新しい何かを探し求めている。それが良いことだと思います。

――最新作『No One is Here For You』は、コロナ禍の東京をテーマにした作品ですね。この時期に作品を制作しようと思ったモチベーションを教えてください。

ジュリアン:コロナ禍が始まってすぐに、自主制作映画は制作そのものがほとんど不可能になってしまいました。一緒に仕事をしているプロデューサーは、2020年4月にすべての映像作品を一度保留にしました。それから、再開するまでには途方もなく長い時間がかかりましたね。なので、最初は家にこもって文章を書いていたんです。でも、しばらくすると、映像の仕事が恋しくなってしまって……俳優やモデルの友達も同じ気持ちだったようです。私達は突然、自由を与えられたわけですからね。それから、彼等の写真を撮り始めて。そのうちに、「リブロアルテ」から写真集を作らないかと声をかけられました。

誰もいない東京、人通りの少ない通りをさまようアーティスト……こんな光景は今しか見られないかもしれませんから、コロナ禍の東京を記録することも、モチベーションの1つです。特に、東京の状況をイメージしづらい海外の人達にこの景色を見せたいと思ったんです。

――以前出版された『Every Day Is Doomsday』もそうでしたが、ジュリアンさんの写真は、映像作家としてのあなたの経験やスタイルを生かした、ストーリー性のあるイメージと感じます。今回の作品では、どのようなストーリーを考えましたか?

ジュリアン:自分にとっては、写真だけでは十分じゃないんです。ストーリー性がないと迫力が出ないから。『Every Day Is Doomsday』は、写真とショートストーリーがミックスされた、日記のような作品でした。今回は序文こそ添えているものの、あとは写真だけで進むように物語が構成されています。写真の掲載順に関しては、まさに映画のシーンを1つひとつ配置していくような感覚で決めていきました。この写真集は、映画の劇中シーンを集めた写真集のような感覚で読んでもらえたらいいと思います。

――ストーリーを作る時に苦労したことはありますか?

ジュリアン:たくさんありましたよ。まず、予算がとにかく少なかったこと。ほとんどを1人で担当しました。メイクアップアーティストもアシスタントもいない、とにかく自然な状況で撮影したかったんです。フィルムカメラを使用したんですが、撮影そのものがとても美しくてピュアなものになりました。一方でとても難しくもありましたね。冬の夜に誰もいない東京を1人で歩きながら、寒い中で写真を撮った時「自分は一体何をしているのだろう?」という気持ちになったことが印象に残っています。

また、全体を通して、撮影中は深い孤独を感じていました。故郷に帰れなかったし、仕事のパートナーにも会えないので、写真を見せて一緒にセレクトすることもできないですし、お気に入りの場所は閉まっていて撮影することもできなかった。色のチェックもすべてリモートで行いました。そういう意味で、この本は間違いなく、“パンデミックの作品”です。かなりタフな撮影でしたが、いい経験になりました。

――被写体はどのようにキャスティングしましたか?

ジュリアン:ローレン・サイさんや志磨遼平さん等の親友もいれば、過去に一緒に映画を作った人もいますし、連絡を取っても撮影する機会がなかった人もいます。何か基準があったわけではなくて、「孤独をテーマにした本なんだけど、写真集に載りたい?」というようなやりとりがあっただけ。最初に「うん、やってみる」と答えてくれた人達が写真集に載っているんです。シンプルな話ですね。

「日本の映画界でもルールを破ることを恐れず映画を作ろうという情熱を持った人達に出会いたい」

――現在、東京を拠点に活動されていますが、東京にはどのようなイメージを持っていますか? 活動の拠点を東京に移した理由は何でしょうか?

ジュリアン:東京に拠点を移したのは以前、ニューヨークに住んでいた時に、映画の撮影で何度か東京に来たことがあって、徐々に東京が好きになっていったからですね。それで、しばらくここを拠点にすることに決めたんです……。東京は大好きで、私が生まれたパリと比べると、あらゆるものが異なっています。どちらが良い悪いではなく。東京という土地と人々は刺激的で、驚きもあります。親切ですしね。唯一、苦労するのはパリやニューヨークに比べて、インディペンデントかつ力強さを備えた映画を作るのが難しいこと。今でもフランスやアメリカ人プロデューサーと仕事をすることが多いですが、日本の映画界でも、ルールを破ることを恐れずに素晴らしい映画を作ろうという情熱を持った人達に出会いたいですね。それが私の使命だと思っています。日本のファンはより良い映画を求めていると思います。

――「シャネル」や「ミュウミュウ」などのラグジュアリーブランドの広告にも携わっていますが、クライアントワークへの取り組み方や魅力について教えてください。

ジュリアン:ラグジュアリーブランドは、どういうわけか自分の映画を気に入ってくれているようです、理由はよくわからないんですけど(笑)。とても光栄なことです。おもしろいプロジェクトを提案してくれるブランドと仕事をするようにしています。特にファッションブランドの映像作品は、自分が制作している作品とのルールが全く違うので、とても刺激的で好きです。純粋に芸術性を突き詰めることから、ファッションにシフトすることも難しいことではない。単に別物というだけで、どちらでも自分のスタイルや世界観を作ることができます。

――映画の仕事は、写真作品にどのような影響を与えていますか?

ジュリアン:よくわからないですね。ただ、色や動き、キャラクター作りなど、映画監督としての経験を写真に反映させているんじゃないかとは思います。私の写真は映画に似ているとよく言われるので、映画制作が良い意味で作用しているんだと思いますよ。

――最近、気になっている日本の文化は何ですか?

ジュリアン:日本のバンドのミュージック・ビデオをたくさん監督しているので、日本のロック・シーンにはかなり思い入れがありますね。自分が持っている日本に関する知識の中では、ロック・シーンが一番深いです。日本のアンダーグラウンドやインディーズ・シーンには、素晴らしいバンドがいます。あとは、小説もよく読みますし、日本のウイスキーは、夜に執筆する時に一役買ってくれています。

――今後の展望を教えてください。

ジュリアン:今の現実の状況は、あまり良くはないので、もっと映画や作品を作って自分の世界を構築することですね。

ジュリアン・レヴィ
パリ生まれ。現在は東京を拠点に活動する。作品は写真や映像、文学、シネマと多岐にわたる。パリのポンピドゥ・センターやアクト・ドゥ・ギャラリー、ニューヨークのギャリス・アンド・ハーン・ギャラリー等、世界各国の美術館やギャラリーで展示された。2014年には銀座の「シャネル・ネクサス・ホール」で個展「Beauty is you / Chaos is me」を開催し、2016年には写真集『Everyday is Doomsday』(Damiani)を出版。12月1日まで「ブックマーク」でコロナ禍の「東京」に生きる感性豊かな若手クリエイターやアーティストたちを被写体とした新作個展「No One is Here For You」を開催している。

■No One is Here For You
会期:12月1日まで
会場:ブックマーク
場所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間:11:00〜20:00
入場料:無料

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