写真家・木邑旭宗の写真展「SHORES」が「ブックマーク」で開催 初の作品集も発売

写真家・木邑旭宗の写真展「SHORES」が原宿の「ブックマーク(BOOKMARC)」で開催する。会期は11月22〜30日まで。合わせて自身初となる写真集『SHORES』も発売する。

「SHORES」は九十九里作田浜と下田市吉佐美大浜をミディアムフォーマットのmakina 67で撮影した。NYに住んでいた頃に時間ができるとコニーアイランドやロングビーチに足を運んでいたという木邑にとって、海は心が穏やかになり、気持ちをリセットできる場所で、透明感のある風景は海が作り出す光景の美しさへの純粋な感動とリスペクトを感じさせる。

木邑は1970年生まれの日本の写真家で、Buero New Yorkでグラフィックデザイナーとして活躍後、The International Center of Photography N.Y.で写真を学び写真家として活動を始める。現在は東京を拠点に「自然との調和」をテーマに制作を続けている。

同作について木邑は「私が海を好きな理由は2つあります。1つは子どもの頃、家族でよく海水浴に行っていた楽しい思い出があるから。そしてHSP資質の私は周りの情報を受け過ぎるため、海に行くとそのもやもやが晴れスッキリするからです。
 「SHORES」は自分らしさにこだわりました。そして自分にとっての普通は自分らしさであることに気付きました。人それぞれの普通は経験によって違ってくるので、同じものを見ても違って見えるし、感じ方も違ってくるからです。
私のスタイルはストレートフォトグラフィーで、被写体と真っすぐに向き合い、ライティングやレタッチはしていません。
 撮影機材はmakina67を使っています。大きなフィルムを使うので繊細で滑らかな表現ができ、かつ手持ちで撮影できるからです。蛇腹に付いたレンズを引き出しセットします。その後ライトメーターで露出を計りシャッタースピードと絞りを設定するので、ファインダーを覗く頃には冷静になっています。
 写真のセレクトは、まず気持ちのいい写真を選びL版でプリントし、リビングの壁に数ヵ月、時には数年貼っています。そして生活の邪魔をしない飽きのこない写真だけを残しています。なぜなら、それが自分にとっての普通であり自分らしさに繋がるからです」とコメントしている。

■SHORES
会期:11月22〜30日
会場:ブックマーク
住所:東京都渋谷区神宮前4-26-14
時間:12:00〜20:00

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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