写真家 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/写真家/ Sat, 19 Mar 2022 14:34:22 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png 写真家 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/写真家/ 32 32 ウクライナの“リアル”を個人の視点で撮影する写真家・児玉浩宜が現地で感じたこととは? https://tokion.jp/2022/03/19/photographer-hironori-kodama/ Sat, 19 Mar 2022 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=103820 現在、ウクライナで現地の人の撮影&インタビューを行っている写真家の児玉浩宜へのメールインタビュー。

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日々、さまざまなニュースでウクライナの凄惨な状況が伝えられ、SNSでも目にすることが多い。そんな中、Twitterのタイムラインで1つの投稿が目に留まった。投稿者は、写真家の児玉浩宜(こだま ・ひろのり)。その投稿には、ウクライナで撮影された若い男性のポートレートとともに、「ITサービス作ってCEOになりたい、この2週間でいろいろ考えたけど、それでもやりたいことは変わらない、いまはアイアン・メイデンを聴いていた」20歳、とコメントが添えられていた。そこには大手のメディアでは伝えられない、1人の人間のリアルな声があった。

児玉は現在、ウクライナで現地の人の撮影&インタビューを行い、TwitterやInstagramnoteでその様子を発信している。今回、どのような思いでウクライナでの取材を決めたのか。また現地で感じたこととは。メールで聞いた。

——簡単にで構いませんので、普段の活動について教えてください。

児玉浩宜(以下、児玉):前職ではNHKの報道カメラマンをしておりましたが、元々写真に興味があり、いまは個人として活動していて、写真家としては自分の興味・関心がある事や人を撮影しています。いわゆる商業写真といった仕事にはあまり興味がなく、最近では日本橋から青森まで繋がる国道4号線沿いに、ポートレートや風景を撮影しています。また、2019年から2020年にかけては香港民主化デモを撮影していました。

——今回、どういった思いから戦時下のウクライナで撮影しようと思ったのでしょうか?

児玉:前述の通り、興味・関心があったからです。ニュースでは各地の前線での凄惨な状況が伝えられています。侵攻を受けている地域は地獄絵図でしょう。そういった情報は人命救出のためには欠かせません。世界を動かすためにも、とても重要です。ただ、報道機関が営利企業である以上、それぞれのニュースの価値を比較し、取捨選択しながら伝えなければいけない事情も、かつてテレビというメディアに関わっていた自分には理解できます。時として、情報の規模が大きすぎるとあまりにも遠く感じることもあります。私は、自分が見たもの、触れたものをより個人の視点で記録し、自分のフィルターを通して伝えたいという思いがあります。逆にいうと、強い正義感や写真で世界を救いたいといった大義は恥ずかしながら、ほぼありません。

——児玉さんの写真を見る限り、現地の人は普段と変わらない生活を送っているように見えますが、実際はどのような状況でしょうか? 

児玉:人によって置かれている状況は全く違うと言えます。避難者はこれまでの生活と一変していることは容易に想像できます。侵攻以前の街の雰囲気がわからないので比較できませんが、22時以降の外出禁止令が設けられたり、頻繁に空襲警報が鳴り、その度に近くにあるシェルターへ逃げ込まなければなりません。多くの人がかなりの精神的な負担を強いられています。だからこそ、努めて冷静に、普段通りの生活を送ろうとしているのかもしれません。

当たり前のことですが、戦争があってもなくても誰にでも生活はあります。そういったことはあまりニュースでは伝えられませんが、私はそこに興味・関心があるので、撮影させてもらっています。

——Twitterを見ていると、今はウクライナのリヴィウ(ウクライナ西部の都市)にいるそうですが、ウクライナに入国してから爆撃など、危険を感じる場面はありましたか?

児玉:リヴィウの前に滞在していた、イバノ・フランコフスクという街では、夜明けとともにミサイル攻撃があり、凄まじい衝撃音で目が覚めました。今でもその衝撃は肌や耳に残っています。リヴィウの近郊では何度も攻撃されているものの、街に残る人も多く、中心部、市街地は一見落ち着いているように見えますが、街の中心部にある文化財や重要な施設は鉄板で覆うなどして、中心部への空爆に備え始めました。

——現地のテレビや新聞などのメディアでは今回の戦争についてどのようなことを伝えていますか?

児玉:現地では、各地での戦況のほか、海外ではどのように反応されているのか、ということもよく伝えられています。国外からの支援がなければ、厳しい状況がより一層続きます。物資や武力を含めてさらなる支援を求めています。

——通信インフラはちゃんと機能していますか? 

児玉:少なくとも私がこれまで滞在していた、チェルニフィツィやイバノ・フランコフスク、いま滞在しているリヴィウに関しては問題ありません。現地のSIMカードで問題なく接続できています。wifiに関しては提供しているホテル次第です。接続者が増えると通信が遅くなるのは日本でも同じですが、宿泊する施設によっては多数の避難者が滞在し、接続するため、時間帯により速度が遅くなることがあります。

——食料が不足するなどの問題ないのでしょうか?

児玉:食料に関しては、チェルニフィツィのスーパーでは保存が効く食品、缶詰などは品不足になっていました。また、ウクライナ各地や隣国からの支援もあり、前線や避難所へ送る食料が用意されていますが、まだ十分とは言えないと聞きます。取材していると隣国から食料支援物資が届くのをよく見かけました。ただ、医薬品不足に関してはかなり深刻だと聞きます。

——児玉さんが撮影しているのは若者が多いですが、何か撮影する基準みたいなものはあるのでしょうか?

児玉:若者だけでなく、基本的にはいろいろな年代の方を撮影させていただいていますが、若年層ほど英語が堪能な方が多く、いま置かれている状況を聞きやすいということはあります。基準というほどのものは特にありませんが、普段、自分が日本で生活していてよく接するような方に話を聞いています。また、現地の人から声をかけていただき、撮影させていただくことも多々あります。

撮影に加えてインタビューもしているので、現地で通訳を雇い、ウクライナ語から英語へ通訳をお願いする場合もあります。基本的に、まずレコーダーで音声のインタビューを収録させていただいた後、撮影という流れです。

——実際にウクライナに入って、現地の人と接して、今どんなことを感じていますか?

児玉:戦争という不条理に対して、これまで自分がどのように対峙してきたのか、と問われていると感じます。例えばシリアでの紛争、イスラエル・パレスチナの長年の衝突に、自分はどう向き合ってきたのか、自分に問うべきだと思っています。また、かつて日本がアジア各地を侵略してしまった経緯があるからこそ、戦争に反対しなければならないと強く感じます。その気持ちはウクライナを訪れて、現地の人と接してより一層強くなりました。

——戦時下の写真だと悲惨な場面を写した写真が多いですが、児玉さんの写真はポートレートですね。これにはどういった意図があるのでしょうか?

児玉:戦争の悲惨さや事実を伝えるためには、最前線で撮られた写真はとても重要です。ただ、私は1つの方法だけで事象を伝えるべきとは思いません。いろいろな手段や視点があって良いと思います。

私は報道カメラマンとしてではなく、1人の写真家として今回、ウクライナに来ました。各国のメディア含め、最前線で報道写真を撮っている方と比べるととても情けない状況ですが、なんの後ろ盾もなく安全に行動する場合、撮影できる場所や地域は限られてきます。

また、現在ではSNSが発展し、どのようなニュースもスクロールされ、消費され、忘れられていくように感じます。例えば、日本ではミャンマーでの国軍のクーデターはすでにあまり話題にならなくなりましたし、香港やウイグルでの弾圧も、同じように感じます。

人間は忘れていく生き物です。ある国際政治学の研究者は「人類の歴史を調べれば調べるほど、人が歴史から学んでいないということがわかる」と言っていました。そこで、よりシンプルなものほどメッセージ性が強く、人の心に残るのではと思い、ポートレートを撮影させていただいています。

実は香港民主化デモの撮影時には人が極限状態で身を守るために作るものに興味があり、現地でバリケードばかり撮影していました。今回もウクライナのある地方で、地元の自警団に許可をとってから火炎瓶や土嚢、マキビシなどを撮影していた時に、警察官からスパイではないかと怪しまれ、「もっと街で人を撮りなさい」と諭されたということもあります。

現在、SNSに投稿しているのはポートレートですが、街や田園風景、私自身の記録なども撮影しています。今後、別の形で発表できればと思っています。

——現地で写真を撮った人の中で、印象に残っている人を教えてください。

児玉:命からがらイバノ・フランコフスクへ避難してきたある親子は「攻撃が続き、もう家もパソコンも何もない、思い出の写真もデータも何もないから、私達を撮影してメールで送ってほしい」と言われました。また、リヴィウのスケートパークで出会った、ジトーミルから避難してきた17歳の女の子は「スケボーは母が2年前に誕生日プレゼントとして買ってくれた大切なもの、だから一緒に持ってきた」と言っていたのが印象に残っています。彼女にとっては何よりも大切なものなのでしょう。戦時下といえども、自分でリヴィウのスケートパークを探して楽しみに来たと言っていました。

また、チェルニフィツィで出会った、キエフから避難してきた男性は「日本でどのぐらいウクライナでの侵略がしっかり理解されているのかな」と心配そうに私に聞いてきましたが、私はうまく答えられませんでした。

——今後、ウクライナでの活動はどのように考えていますか?

児玉:戦況次第とも言えますが、全くの未定です。さまざまな方からの助言により、私個人への活動費も含めて多くの人からサポートをいただいております。その点に関してとても感謝しています。ただ、宿泊施設の問題があります。リヴィウには多数の避難者がいるため、貸しアパートやホテルの空きが少ないと聞きます。私がこの街にいる以上、避難してきた誰かが宿泊できない状況に、後ろめたさを感じるので、宿泊施設に余裕がある街へ移動する可能性もあります。

私は個人で活動していて、セキュリティの帯同もありませんので、危険地帯で撮影をするにはあまりにリスクが高すぎます。安全が維持されている範囲での活動になると思います。

児玉浩宜 (こだま ・ひろのり)
1983年兵庫県生まれ。テレビ朝日報道番組ディレクター、のちにNHK日本放送協会に入局。報道カメラマンとしてもニュース番組やドキュメンタリーを制作。退局後、フリーランスの写真家として活動。2019年、香港デモ発生時から10ヶ月間渡航を繰り返し、現地で撮影。2020年、香港デモ写真集『NEW CITY』、2021年、デモで使われたバリケードなどを撮影した『BLOCK CITY』(共にKung Fu刊行)を出版。
Twitter:@KungFu_camer
Instagram:@kodama.jp
https://note.com/hironorikodama/
現在、活動の支援金を受付中
https://my-site-103239-103657.square.site

Photography Hironori Kodama

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第46回「木村伊兵衛写真賞」は写真家・吉田志穂に決定 4月には受賞作品展が開催 https://tokion.jp/2022/03/18/46th-kimura-ihei-photo-award-shiho-yoshida/ Fri, 18 Mar 2022 05:45:00 +0000 https://tokion.jp/?p=103601 吉田志穂は1992年千葉県生まれ。 2014年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京都を拠点に活動している。

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第46回「木村伊兵衛写真賞」は、写真家の吉田志穂に決定した。コロナ禍に伴い、第46回の「木村伊兵衛写真賞」は2020年と2021年に優れた作品を発表した新人写真家が対象となっていた。選考の詳細は、3月18日の朝日新聞朝刊社告と「ひと」欄、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」ならびに雑誌『AERA』(3月28日発売)と、後日、朝日新聞文化面で紹介される。また、受賞作品展が、4月19日から「ニコンプラザ東京THE GALLERY」で、 5月19日から「ニコンプラザ大阪THE GALLERY」で開催される。

吉田は千葉県生まれ。インターネットで特定の場所や情報を撮影した後に実際に赴き、事前に得た情報と現地を比較するように撮影。暗室作業などの加工を重ねてイメージをまとめた。 受賞作は、写真集『測量|山』(T&M Projects)、写真展「測量|山」/「砂の下の鯨」(NADiff Gallery)、写真展「余白の計画」TOTAS-Emerging 2020(トーキョーアーツアンドスペース本郷)、グループ展、あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野)、グループ展「記憶は地に沁み、風を越え  日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館)。 

吉田は1992年千葉県生まれ。 2014年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京都を拠点に活動。主な展覧会に、「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館、 2021)、「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、 2021)、「TOKAS-Emerging 2020」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、 2020)、「Quarry / ある石の話」(ユミコチバアソシエイツ、東京、 2018)など。「第11回写真 1_WALL」グランプリ受賞(2014)、「第11回 shiseido art egg」(2017)入選、「Prix Pictet Japan Award 2017」ファイナリスト。

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写真家のトヤマタクロウが個展「DEVENIR 2021/11/20 – 12/05」を東京・浅草で開催 最新写真集も販売中 https://tokion.jp/2021/11/03/takuroh-toyama-exhibition-devenir/ Wed, 03 Nov 2021 03:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=73455 最新作品集『DEVENIR』刊行に合わせて、11月20日から12月5日まで、浅草のインテリアギャラリー「es quart」で個展を開催する。

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写真家のトヤマタクロウは、最新作品集『DEVENIR』刊行に合わせて、11月20日から12月5日まで、浅草のインテリアギャラリー「es quart」で、個展「DEVENIR 2021/11/20 – 12/05」を開催する。

本展では、10月に刊行された『DEVENIR』から“ERROR / OBJECT / [[          ]]”の3シリーズを中心にインスタレーションを構成。作品集および各シリーズのテーマをもとに、自然と変化し拡張していく作家の思考を反映した作品群を展示する。また、初の展示となる映像作品では音楽にミツメの大竹雅生が参加する。

写真集『DEVENIR』は2020~21年に撮影された写真から約500点を掲載。“DEVENIR”とは、「~になる」「~に変わる」の意で、全7編、CAMERA OBSCURA / ERROR / PORTRAIT / OBJECT / [[          ]] / 2020 / MY FUTURE とシリーズに分節して構成することで、作者の知覚の変化や思考の変遷を俯瞰する1冊。

本書においてトヤマは、ある種の「軽さ」と不可分な写真にまつわる行為を介して、自身を含めたあらゆる事物とその関係が変容し続けていくことを肯定する。また、個人の試行がカメラ製品技術の進歩をはじめさまざまな外部と接続されうる複層的な内容となっており、本という有限性の中にあって無形態なひろがりを感じさせるものとなっている。写真集は現在、特設サイトで販売。サイトではトヤマタクロウ、グラフィックデザイナー加瀬透、本書を装丁した米山菜津子による鼎談を公開している。

トヤマタクロウ
1988年生まれ。写真を用いた作品制作を中心に、ファッション・音楽・広告など多分野で活動。近年では、「Sight」(TERRACE SQUARE、STUDIO STAFF ONLY|2018)を開催し、YYY PRESS より同名の写真集を刊行。
https://takurohtoyama.com

■Takuroh Toyama Exhibition「DEVENIR 2021/11/20 – 12/05」
会期:2021年11月20日〜12月5日
会場:es quart
住所:東京都台東区千束3-4-3 2-3階
時間:12:00〜20:00
休日:月曜
入場料:無料
https://takurohtoyama-devenir.com/

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マラソン選手・大迫傑の魅力とは? 長年撮り続けてきた写真家・松本昇大が語る https://tokion.jp/2021/09/07/shota-matsumoto-hardwork-suguru-osako/ Tue, 07 Sep 2021 04:30:00 +0000 https://tokion.jp/?p=58658 個展「HARDWORK」を開催している写真家・松本昇大が語る大迫傑の魅力。

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写真家の松本昇大が東京オリンピックで6位入賞を果たしたマラソン選手の大迫傑(おおさこ・すぐる)を撮影した個展「HARDWORK」が9月14日まで、東京・目黒の「BOOK AND SONS」で開催中だ。

本展では、今年6月にアメリカのアリゾナ州フラッグスタッフで撮影されたものを中心に、2016年から2021年のラストレース直前までに撮影された約25点のプリント作品とスライドショーを展示しており、そこにはレースで見る姿とは異なる大迫の一面が写し出されている。

普段はスポーツではなく、ファッションやポートレートの撮影が多いという松本がなぜ大迫を撮り続けてきたのか。その魅力を聞いた。

——大迫さんはいつ頃から撮影しているんですか?

松本昇大(以下、松本):最初に撮影したのは2013年。大迫(傑)君が早稲田大学の4年生の時に、雑誌「Number」の箱根駅伝特集で、撮影させていただきました。その時は、注目選手を何人か撮影したうちの1人という感じでしたけど。

——学生時代からやはり大迫さんは他の選手とは違ってましたか?

松本:そうですね。大学生だと箱根駅伝がメインだって考える人が多い中で、そこにあまり固執せずに、もっと先の“世界で戦う”っていうイメージを明確に持っている印象でした。あと、大迫君は取材される意味をしっかりとわかってくれていて、こっちに対してもオープンで、いろいろなことに興味を持ってくれて。他の選手とは違うなっていう印象でした。

——学生時代から世界を見ていたんですね。それ以降も定期的に撮影されていたんですか? 

松本:大きなレースや短時間の媒体取材などで撮影はさせてもらっていたんですが、そういった撮影だと、表面的な部分しか撮れないなと思って。大迫君の本当の部分をどれだけ自分がわかっているのかというと、そこには疑問があった。それでちゃんとコミュニケーションを取ってもっと人間的な部分を撮影したいなと思って。でも、「僕の作品として撮らせてください」って言っても大迫君にはメリットがないなと思ったので、まずは撮るなら継続的に掲載してもらえる媒体を探すことを大事にしていました。

展示には2017年のボストンでの初マラソンの時の写真もあるんですけど、それは自費で行って、撮影したものなんです。スポーツ選手に信頼してもらうには、仕事を飛び越えないといけない瞬間があると思っていて、ボストンはその瞬間でしたね。もしかしたら、変な奴が来たって思ってたかもしれないですけど(笑)、そこまで追いかけて来てくれているっていうのは伝わったと思います。

それ以降は、レース前の合宿やレース後の取材を年2〜3回くらいのペースで撮影を続けてきました。

——長年、撮り続けてきた松本さんから見た、大迫さんの魅力は?

松本:さっきも言ったんですけど、取材されることの意味をちゃんと考えてくれているのがいいなと思います。あと、相手がいても、1人で走っているような感じに見えて、それがすごくおもしろく感じました。それは今考えると、意識がもっと高いところにあったからなのかもしれないですね。

僕も高校時代は陸上の長距離をやっていたんですが、トップ選手にはなれなかった。だからトップ選手がどういう風景を見て、どんなことを考えているのか、すごく興味があって。大迫君を撮り続けたら、それが少しわかってくるかもしれないという思いもありましたね。

「レース以外にもいい瞬間はたくさんある
そうした一面を見せたかった」

——今回の展示「HARDWORK」はいつ頃から企画したんですか?

松本:今年のはじめくらいですね。もともと大迫君がケニアで合宿するって話をしてくれて、それでもし撮影できるなら写真展をやりたいなと思っていたんです。それで「BOOK AND SONS」の川田(修)さんは以前から知っていて、展示をするならここがいいっていうのはずっと考えていました。

結局、ケニアでの撮影はできなかったんですけど、アメリカでの合宿は撮影できることになって、それだったら展示できるなと思って、やることにしました。もともとはその時の合宿の写真で構成しようと思っていたんですが、結果的にオリンピックで引退ということになったので、当初の方向性を少し変えて、これまで撮影してきた写真もプラスして入れています。

あと1階の入って右側に足とシューズの写真があるんですが、あれはオリンピック後に撮影したもので、実際に走ったシューズと走り終わった足です。

——結果に関係なく、写真展はやるつもりだったんですね

松本:そうですね。結果は考えてなかったです。この引退直前の合宿で撮影した写真って今後、大迫君にとっても大きな意味を持つものになると個人的には思っています。レースの写真はいっぱいあるけど、その過程を撮影したものってあまりないじゃないですか。だから、記録として残しておくべきだと思ったし、それをいろいろな人に観てもらえたらという思いもありました。

——アメリカはいつ頃行かれたんですか?

松本:6月中旬から後半にかけてですね。撮影は1週間くらいですが、自主隔離の期間を含めると2週間以上は滞在してました。

——オリンピックの1ヵ月半くらい前だと、大迫さんはナーバスになっていたりしないんですか。

松本:そう思うじゃないですか。でも実際は日常の延長で合宿している感じでした。最後だったからかもしれないけど、普段は呼ばない家族を呼んだりして。休日にはみんなでグランドキャニオンに行ったりもしましたね。

——確かに展示の写真を見ると、リラックスしている雰囲気の大迫さんも写っていますよね。

松本:展示の写真ってほとんど走ってないですよね。みんなマラソン選手の大迫君を観にきてくれるので、びっくりするかもしれない(笑)。走っている大迫君の写真って僕が撮影していないものも含めていっぱいあるので、そこじゃない大迫君の写真が撮りたかったんです。

陸上をやっていた経験があるので、レース以外にもいい瞬間ってたくさんあるのになってずっと思っていて。僕はスポーツ写真家ではないので、そういった違う一面を見せていけたらいいなと思って撮ってました。

——大迫さんの今回のオリンピックにかける思いみたいなものは実際に身近にいて感じました?

松本:心の中ではあったと思うけど、こちらから見る分には特別意気込んでるというのはあまり感じなかったですね。

——大迫さんはいつもクールなイメージです。

松本:実際に会ってみると、よく笑うし、よく冗談も言いますよ。僕としては、そういった人間っぽい部分を知っているので、メディアで見る大迫君のイメージだけだともったいないなと思ってたんですけど、最近彼がYouTubeを始めたんで、より多くの人に大迫君の魅力を知ってもらえるといいですね。

大迫選手の孤独を捉えた1枚

——松本さんは主にファッションやポートレートの撮影をしていますが、スポーツ関連を取り始めたのはいつ頃ですか?

松本:最初は自分の作品として箱根駅伝を走る選手を撮影していました。当時は若木(信吾)さんのアシスタントについていたんですが、正月は仕事も休みだったので、鶴見の中継所に撮影しに行ってました。その時も、走っている時よりも、走り終わった選手の姿の方に魅力を感じて、その姿を撮影していました。

それが、最初に話した「Number」の箱根駅伝特集の撮影につながっていくんです。でも僕が撮影するものっていわゆるスポーツ写真ではなくて、ドキュメンタリーに近いので、「スポーツ写真を撮っている」っていう意識はあまりないですね。

——難しいと思いますけど、一番お気に入りの写真ってどれですか?

松本:1階に飾ってある、大迫君が部屋にポツンといる写真です。こういうのを撮りたかったというのが撮れた1枚。

実際、大迫君には家族もいるし、仲間もいて、孤独じゃないんだけど、それでも基本的には自分と向き合うしかない。そういう瞬間を撮影できて良かったです。

——確かに、この1枚は不思議な雰囲気でした。

松本:この写真も含めて、大迫君にはこういう一面があるっていうのは伝えたかった。だから引きの写真が多いんです。SNSでは映えないかもしれないけど(笑)。

——いずれ写真集にしたりはしないんですか?

松本:展示まで時間がなかったので、今回はできなかったんですけど、いずれはしっかりとした本にしたいとは思っています。あと、先日大迫君がYouTubeに展示の様子をアップしてくれたので、今回の展示に来れない人はぜひ、そっちで観ていただければと思っています。

松本昇大(まつもと・しょうた)
写真家。1983年大阪府生まれ。2008年から2011年まで、写真家・若木信吾に師事。雑誌や広告などで活躍する一方、スポーツを題材に写真を撮り続け、写真作家としても活動の場を広げている。
http://shotamatsumoto.com
Twitter:@matsumotosho_ta
Instagram:@sho_ta.matsumoto

■松本昇大写真展「HARDWORK」
会期:2021年8月28日〜9月14日
会場:BOOK AND SONS
住所:東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
時間:12:00〜19:00 
休日:水曜日
入場料:無料
https://bookandsons.com/blog/hardwork.php

Photography Yohei Kichiraku

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写真家・小見山峻の大規模展示「風が応える」が渋谷パルコで開催 https://tokion.jp/2021/09/02/shun-komiyama-photo-exhibition/ Thu, 02 Sep 2021 10:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=57732 会期は9月17〜20日。渋谷パルコ10階の「ComMunE」および屋上スペースで行われる。

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写真家・小見山峻(こみやま・しゅん)の写真展「風が応える」が渋谷パルコで開催される。同展は、「SHIBUYA PARCO ART WEEK」の一環で、会期は9月17〜20日。渋谷パルコ10階の「ComMunE」および屋上スペースで行われる。

本展は、屋上スペースという会場を活かし、空間演出を含め、自身にとってはかつてないほどの大規模で、さらに初となるポートレートを本軸に据えた展示となっている。生地にプリントされた写真をさまざまな手法で設置し、屋上を吹き抜けてゆく風によって写真にもう1度「動き」を吹き込む。それは、本来「思い出」としての機能を持つ写真を、改めて見返した時に起こる心の動き、感傷に通じるという。

展示を開催するにあたり、小見山は「風が応える」と題したコメント寄せる。

誰かが言っていた。

忘れることは生きてゆく為の機能だと。

しかし僕らはそれを恐れ、抗うようにシャッターを切る。

目の前の出来事を、屈託のない視界を、そしてあなたのいる世界を。

残すために。

それでも、積み上げた記録はしだいに、非力な僕らの手から零れ落ちてゆく。

抱えきれない思い出たちは何処へやればいいのだろうか

きっと風が応えてくれるだろう。

この心地良い場所で。

きっと風が運んでくれるのだろう。遠くへ。

小見山 峻

■小見山峻 写真展「風が応える」
会期:2021年9月17〜20日
会場:渋谷パルコ ComMunE 1 & ROOFTOP PARK
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 10階
時間:11:00〜20:00 ※渋谷パルコの営業時間に準ずる
入場:無料

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写真家ライア・アブリルは女性の視点から歴史を振り返る。オランダで開催中の最新写真展リポート https://tokion.jp/2021/06/27/photo-series-wordless-dialogues-vol5/ Sun, 27 Jun 2021 06:00:43 +0000 https://tokion.jp/?p=37472 オランダはアムステルダム在住のアート・プロデューサー、トモ・コスガが世界のアートフォトの現在を探求する連載コラム。第6回ではアムステルダムの写真美術館・foamで観た「herstory」(女性史)を紐解く最新個展を取り上げる。

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パンデミックを起因とするオランダのロックダウンは昨年12月から始まり、延長に延長を重ね、実に半年間に及ぶ長期的なものとなったが、この春を過ぎてようやく緩和され始めた。そして6月5日にはロックダウンを終えるためのオランダ政府による6段階計画のうち3段階目に当たる施策が実施され、これによってバーやレストラン、そして美術館などの屋内施設が再開を許された。

いよいよ美術館に訪れることができるとなって筆者が一番に予約を入れたのは、本連載の第2回で紹介したアレック・ソス展が開催された写真美術館「Foam」だ。世界遺産に登録されたアムステルダムの環状運河エリア内に位置する「Foam」は、行政に強く依存しない起業家精神と経済的独立性を保ちながら、地下1階から地上3階にかけての4フロアでそれぞれ異なる展示を常時同時開催する意欲的な美術館である。キュレーター達の年齢層が比較的若いこともあって、この時代に生まれた最新のアートワークが堪能できる美術館の1つとして親しまれている。

このタイミングで公開されていたのは、2つのアワードの2020年度受賞展だった。Foam Paul Huf AwardとFoam Talentと名付けられたそれらは、どちらも「Foam」が毎年主催するもの。オランダやヨーロッパに限らず、世界中のアーティストが対象となることから国際的な関心を常に集めている。昨年末から始まったどちらの受賞展も、半年間に及ぶ展示会期がパンデミックの影響による長期的ロックダウンとそれに伴う美術館閉館措置が敢行された時期と完全に重なり、会期の大半が公開されることはなかったが、「Foam」の英断によって会期が延長され、美術館が再開された6月中はどちらも観られる見込みだ。
本稿では、前者のグランプリ受賞展を取り上げたい。

スペイン出身のアーティスト、ライア・アブリル(1986-)による個展「On Rape: A History of Misogyny, Chapter Two」(レイプについて:ミソジニーの歴史 第2章)は、2020年度の第14回Foam Paul Huf Award受賞作品展だ。2007年から「Foam」が毎年主催してきたこの賞は若手写真家支援を目的としたもので、受賞者には20,000ユーロの賞金や「Foam」での個展開催権利などが与えられる。過去の受賞者にはピーター・ヒューゴやアレックス・プラガーといった今や国際的評価を得る写真家のほか、岡部桃や横田大輔といった日本人作家も名を連ねる。

2020年度の同賞グランプリを見事獲得したアブリルの作品は、そのタイトルが示すように、女性が蔑視されてきた歴史を女性の視点からビジュアル化しようと試みる長期プロジェクトの一環にあるもの。第1章に当たる前作「On Abortion」(中絶について, 2016)についてここで軽く触れると、今なお多くの国において法律や宗教などの戒律によって妊娠中絶が認められておらず、それが安全かつ自由に行なわれていないことによって女性の身に起こる危険性や損害を視覚化した作品だ。これは2016年の南仏・Les Rencontres d’Arles(アルル国際写真祭)で展示発表され、その後ニューヨーク、シカゴ、ヘルシンキ、パリ、ロンドンを含めた計10都市を巡回し、その作品集は世界中の写真作家にとって名誉な国際写真賞として知られるParis Photo / Aperture Foundation主催の2018年度年間賞を受賞するなど、アブリルは前作をもって既に世界的な評価を得てきた。

その続編にあたる本展「On Rape」も同様に、女性にまつわる社会問題から触発されて作られたものだ。2018年、18歳の女性をレイプした5人の男に対し、スペインの裁判所はレイプではなく性的虐待の罪という判決を下し、男達はその後釈放された。この1件は結果的に同国過去最大のフェミニスト抗議を引き起こしたが、アブリルもそれに触発されたうちの1人だった。

特定の権力と社会規範を維持するために、なぜ加害者が黙認されなければならないのか? 彼女がその理由を探るためにレイプの歴史を振り返ったのが本展である。

サバイバーの服が訴えかける惨劇

最初の部屋に飾られたのは2メートル近い高さのある大きなプリント8点で、どれも洋服を写したものだ。写真の上に添えられた文章を読むことで、それらがレイプされた女性たちの衣服だと分かる。

コロンビアで幼稚園の保育士から性的虐待を受けていた幼女。アパルトヘイト時代の南アフリカでレズビアンとして生まれたがために牧師の父から16歳で勘当され、ホームレス生活を送る日々でレイプされて妊娠し、流産を経験した女性。アメリカの刑務所で看守にナイフをつきつけられ、独房でレイプされたトランスジェンダー。アメリカの軍隊で指揮官にレイプされた女性隊員。身の毛もよだつほどおぞましい体験の告白1つ1つが実際に現実として起きた出来事であることを、彼女達の衣服を写した写真群が沈黙のうちに訴えかける。

筆者はこれらを眺めながら、ストリーミングサービスのHuluが製作・配信するドラマ『ハンドメイズ・テイル』を思い返した。出生率が異常に低下した世界の物語で、なお妊娠可能な女性達が特権階級の所有物とされ、妊娠できない女性に代わって出産を強制されるのだが、その実態とは儀式を模したレイプであり、彼女達の日常生活は厳しく監視されるというものだ。あまりに悲惨すぎて創作ディストピアに思えなくもないストーリーだが、原作者のマーガレット・アトウッドが「想像で描いた部分は一切ない」と語ったように、それが世界のどこかで実際に起きている女性虐待の数々を継ぎ接ぎした物語だと知った時、筆者は女性に対する性的虐待がいかに歴史的に黙認され、まともな議論すらされてこなかったかを逆説的に思い知らされた。

話を展示に戻すと、サバイバー達の肖像こそ確かめることはできないが、代わりに1人1人の衣服が写真として提示されたことによって、各体験が固有の枠を超越した特定の集団性を帯びたとも言える。それらがこうして複数集められたことで、人種や環境、年齢、あるいは職などに関係なく、過去から現在に至るまで、世界中で日夜女性達が性的暴行の被害を受けるか、またはその可能性に怯えなければならない現実およびその理由と向き合わずにはいられなくなる余白を生み出していた。

女性の視点から振り返った歴史

続く部屋で展示されているのは、世界中でレイプが黙認されてきた歴史を証拠づける様々な物品のスティルライフ写真だ。長い歴史で男達が繰り広げてきた戦争の戦利品となるのは常に女性であったことを示す歴史的彫刻。アメリカでは73秒ごとに1人が性的暴行を受けているが、そのDNA証拠を含む数千がこれまで行方不明となってきたレイプキット。有罪判決を受けた性犯罪者や小児性愛者の減刑と引き換えに与えられるリビドー減退薬。中世に製造されたレイプを防ぐための貞操帯。そうした物品を写した写真群が、世界中の男性権力者がレイプを肯定する発言を抜粋掲載したパネルと共に陳列された。

女性に対する非人道的な行為が世界中で歴史的に繰り広げられてきたことを証拠づける物品や証言を集めた本展を知って、男性であればもしかすると万一にこう思うかもしれない。これらはあくまで世界のごく一部で起きた出来事に過ぎず、男性の歴史的功績をおとしめるような作者の悪意すら感じられると。

しかし本展にあるのは、過去に女性達の身に起きた悲劇を伝える物品とそれらの証言や説明であり、展示を構成したアブリル自身の声明と呼べるものは何も含まれていないのだ。冒頭で触れたように性加害者が黙認されてきた理由を探るためにレイプの歴史を振り返ることが本展の目的であり、その点において彼女は冷静かつ客観的に歴史的事実を拾い集めて並べたに過ぎない。

歴史(history)という言葉ひとつをとってもhis story、すなわち「男の物語」であると解釈できなくもない。その語源についてここでは別として、それは実際に男性の視点から記録されてきたのだから。幾章にもわたって展開するアブリルのシリーズ「A History of Misogyny」とは、言ってみれば女性の視点から歴史を改めて振り返ったherstoryと言えるだろう。

historyとherstory。それらに加えてさらに、男女の枠組みに収まらない性的マイノリティにとっての歴史、すなわちtheirstoryも知ることで、初めて語り合えることは多いのではないだろうか。これまでベールに包まれてきた女性達の物語を果敢に教えてくれるアブリルに、名誉ある写真賞が与えられたのは実に素晴らしいことだ。彼女が紐解くherstoryにこれからも注目したい。

2020年にパリのGalerie Les Filles du Calvaireで展示された本展の3Dツアーページを見つけたので、気になった方はご覧いただきたい
https://embed.artland.com/shows/on-rape

■Laia Abril “On Rape: A History of Misogyny, Chapter Two”(オランダ)
会期:2020年11月6日〜2021年6月27日
https://www.foam.org/museum/programme/laia-abril-on-rape-a-history-of-misogyny-chapter-two

Photography Tomo Kosuga

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