カイカイキキギャラリー Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/kaikaikiki-gallery/ Wed, 26 Jul 2023 08:30:23 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png カイカイキキギャラリー Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/kaikaikiki-gallery/ 32 32 村上隆の「Murakami.Flowers」の新作版画の展示&予約即売会が「カイカイキキギャラリー」で7月26日から開催 https://tokion.jp/2023/07/26/murakami-flowers-nft-images-prints-other-prints-exhibition/ Wed, 26 Jul 2023 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=200618 会期は7月26日〜8月2日。ぺインティング作品108種を手刷りの版画にして展示。

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「カイカイキキギャラリー(Kaikai Kiki Gallery)」は、7月26日から8月2日まで村上隆の新作版画展示予約即売会「Murakami.Flowers(NFT) Images Prints & Other Prints Exhibition」を開催する。

2022年5月、NYのガゴシアンで開催された村上隆個展「An Arrow through History」にて、「Murakami.Flowers」ペインティングが初めて披露。この作品群は、村上隆の初めてのNFT作品を絵画にしたもので、クリプトの世界とリアルな芸術界の橋渡しをテーマとしている。

今回はそのMurakami.Flowersのガゴシアンで展示されたペインティング作品108種を手刷りの版画にして展示。今年4月30日に開催された新人アーティストインキュベーションイベント「GEISAI」でも1日限定でこの作品を展示したが、今回は、「カイカイキキギャラリー」の壁面いっぱいに作品が並ぶ。

さらに、「Murakami.Flowers」版画に加えて、村上隆の過去に即完売したフラワーポスターの数少ない残りのEDも展示販売する。

■Takashi Murakami Murakami.Flowers(NFT) Images Prints & Other Prints Exhibition
会期:2023年7月26日〜8月2日
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビル B1階
時間:11:00〜19:00
休日:日曜、月曜、祝日
https://gallery-kaikaikiki.com

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彫刻家・前川秀樹が試みた「現代アートとしての仏像」への挑戦 https://tokion.jp/2022/12/17/interview-sculptor-hideki-maekawa/ Sat, 17 Dec 2022 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=160839 個展「古雅—平安~鎌倉時代の彫刻様式より」を開催している彫刻家・前川秀樹へのインタビュー。

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彫刻家・前川秀樹が試みた「現代アートとしての仏像」への挑戦

彫刻家・前川秀樹による個展「古雅—平安~鎌倉時代の彫刻様式より」が12月2日から22日まで東京・広尾の「カイカイキキギャラリー」で開催されている。

前川は、木工での彫刻を中心に、絵画や生活道具オブジェ、そして物語まで手掛けており、5年前からの村上隆との対話により、仏像の制作を開始。各地のさまざまな造仏を研究してきた前川は、今回の個展では平安時代から鎌倉幕府に移り変わるまでの造仏文化に着目し、12体の仏像作品を展示する。

自身にとって「カイカイキキ」での初の個展、また仏像のシリーズのみを展示するのも初となる。どのような対話から仏像シリーズを制作することになったのか、その制作背景を聞いた。

前川秀樹(まえかわ・ひでき)
1967年淡路島生まれ。1989年に武蔵野美術大学油絵学科を卒業し、1996年に渡仏。彫刻・絵画・生活道具などで個展、グループ展を行い、ワークショップなども多数開催。2006年頃から、里山の伐採木を人の形に刻む「像刻」シリーズを開始し、同年より「DEE’S HALL」(東京)、「ギャラリーたむら」(広島)にて像刻個展数回開催。著書に像刻作品集『VOMER』、物語集『Zuhre』がある。仏像の制作は5年前の村上隆との対話より開始した。
Instagram :@lolocaloharmatan
Instagram:@hideki.maekawa_wamono

——これまでの活動についてまずはお聞きできればと思います。大学では油絵専攻だったのに、なぜ彫刻をやるようになったのか、教えていただけますか。

前川秀樹(以下、前川):学生の時は課題で絵を描いてましたが、卒業すると大学のような立派なアトリエも持てないですから、卒業と同時に絵はやめて。6畳一間でできるものは何かと、現実的に考えた時に、小刀が1本あったので、流木を拾ってきて、それを削って作品を作ったんです。そこに小さな喜びがあり、彫刻家として活動をスタートしました。

最初は抽象的な作品を作っていたんですが、それで賞をもらって、副賞としてパリにも1年行かせてもらいました。それでパリにいる間に器などを作っている工芸の人に出会ったりもして、そこから家具や照明器具、アクセサリーとか使えるものを作るようになりました。当時は工芸品でも、自分が作ったものにお金を出してもらうことで、「社会に受け入れられている」という実感が持てたんです。そうして、彫刻と工芸を同時にやっている時間が結構長かったですね。

その後、人物の彫刻作品を作るようになるんですけど、それは茨城の田舎の方に住んで、そこで捨てられる木があるのを知ってからです。「屋敷林」と呼ばれるもので、昔だとそれで農機具や家具を作ったりしていたそうなんですけど、最近は使われなくなってしまって。その切った木は、良くて段ボール、悪いとお金を払って廃棄することになるんです。

それで、その木で何か作れないかと考えて、人の形をしたものなら蔑ろにできないだろうと思って、人物の彫刻を作り始めたんです。本来捨てられるはずの木で捨てられない彫刻を作って、それに値段をつけると買ってくれる人がいる。そうした価値が転換するのって、痛快だったし、それが自分の役割なのかなと思いました。それが2006年頃で、そこから人物だけを彫るようになりました。

——村上さんの個展に寄せたメッセージによると当時は西洋的なものを作っていたそうですが。

前川:実は村上さんに言われて、初めて自分の作品が「西洋的」なのかって気付いたくらいで、そこまで意識はしてなかったんです。でも、日々の暮らしの中で、僕等の世代が憧れる何かって、やっぱり西洋風のものだったんでしょうね。

——そこから、なぜ仏像を作ろうと思ったんですか?

前川:僕が住んでいる茨城の村の人から「近くの祠に祀っている弁財天が傷ついているので、この倒れた木で修復してほしい」と依頼を受けたんです。さすがに修復はできないけど、「まねて作ることならできます」と答えて、それで祠と弁財天を見よう見まねで作ったところ、村の人達が喜んでくれて、それがすごく嬉しくて。その時、こうして依頼されたのもお役目なんだと思いました。その後に広島で鬼の面を作ったんですけど、それと弁財天を村上さんがInstagramで見て、仏像で展示しないかとご提案いただき、それでやることにしたんです。

——個人的には仏像を作るのは弟子入りして修業するイメージでした。

前川:僕も最初はそう思っていましたし、今でもそう思っています。ただ、それは正当な仏師になりたい場合で、僕は仏師になりたいわけではなかったから、正門から入る必要はないと思って。自己流でやってもいいのかと思って、取材で東北に行ったんです。仏師は、京都仏師が最高峰にいるんですけど、東北にはそれに触れていない地元の大工さんなどが作った仏像がいっぱいあって、信仰の対象となっている。それが村の人にとっては機能しているんですよね。

本流は免許皆伝であって然るべきだとも思うんですけど、僕は支流なので。自分なりに勉強して作ってもいいのかなと思って、そうやって作っています。

自分なりに編集した仏像を制作

——デザインとかはどう考えるんですか?

前川:いろいろです。例えばあそこにある仏像、まずは象の目から思いついたんですが、それは伊藤若冲の描いた象でした。それで象に乗っているのは、普賢菩薩だということで、いろいろと見に行って、調べて、そこで1度理解したものを編集作業をし、自分なりの普賢菩薩を作りました。デザインの発想はいろいろですが、いずれも元のモチーフを自分なりに解体して作っています。

——ちなみに全部1本の木から作っているんですか?

前川:丸彫りという原始的な手法で作っています。組み木という板状のもので、組み合わせていく手法もあって。そっちのほうが効率的ではあるんですけど、それは分担作業には向いているんですが、僕は彩色まで全部1人でするので、丸彫りで作っています。

——制作期間はどれくらいかかりましたか?

前川:今回の展示では12体作ったんですけど、全部で3年かかりました。最初に12体と決めてスタートし、2年ほどやった頃に大体作るペースがわかってきて、1年前に村上さんに「1年後に個展をやります」と伝えました。

——やっていくとコツみたいなものがつかめてきた感じですか。

前川:そうですね。最初に彫った作品と最後の作品とでは、自分でもずいぶん差があると思っています。師匠のいない僕が気付いたレベルの話ですが、こう彫ったら目を引くとかなんとなくわかってくるんですよね。

最初はびびりながら小さい模型を作って、それを何倍にしたら……とか考えて作っていたんですけど、それが面白くなくて。途中から丸太をチェーンソーで一気に切るようにしたら楽しくて、その作り方に切り替えたり。やっていくうちに、ここまでならできるなっていうのもわかってきて、どんどん難しいものを作りたくなる。最後に作った准胝観音(じゅんていかんのん)は、3年前は作れないと思っていたけど、今だと作れたので、上手くなっているんでしょうね。

——個展に関して、村上さんから何か要望はありましたか?

前川:いつ頃できそうですかっていう連絡くらいで、内容に関しては仏像でやること以外は特になかったです。その分、1人で考えることが、自分のペースになりました。

——今回、「カイカイキキ」での個展です。現代アートのイメージがあるギャラリーで仏像の個展を開くというのは意外でした。

前川:最初に現代美術的な何かを加えたほうがいいのかって村上さんに聞いたんですけど、「そんなことは一切しなくていい。ストレートなものだけを作ってほしい」と言われて。

それは僕も最初は何でかわからなかったんですけど、よくよく考えるとそんな現代的な解釈はこざかしいんですよ。そんなことよりも、日本にあるいいものをそのまま紹介する。そのほうが効果があると考えていたんでしょうね。美術風の味付けなんて、思いつくものは誰かがやっていて、新しくないんだと思います。

——今回の個展は海外の人も意識したりしたんですか?

前川:僕は具体的に海外の人って思い浮かばないんですよ。お客さんとして海外の人がいなくて、イメージがわかない。ただ、「カイカイキキ」っていう場所が海外に向けて発信する場所というのは認識しているので、個展が終わってみてどうだったか、後の楽しみにとっておきたいです。

——個展のタイトル「古雅」は、どう決めたんですか?

前川:2ヵ月前くらいにプレスリリース作る時に個展のタイトルどうしましょうかって聞かれて。その時まで全然決めていなくて。村上さんからせっかくなので、雅って入れたらと提案されたんですけど、そのまま雅とするのはおこがましいと思って、せめて「古」をつけて古雅にしました。

——木がなくなってきているなんて話もしてましたが。

前川:反らない、割れない良材は少なくなっていると思いますが、僕は雑木の楠の木を使っていて、それはまだあるんですが、生木だから割れ目もできるんです。最初は割れたらダメだと思っていたんですけど、全国を回ってずいぶん割れた仏像を見てきて、これもありなのかと思って。顔が割れるとか、心情的に嫌なことは避ければいいという感じです。

——最後に展示の見どころを。

前川:表向きのメッセージとしてはシンプルで「仏の形をした彫刻を楽しんでください」っていうくらいでなんです。ただ裏テーマとしては、今回の展示は作品説明のラベルもないし、有名な仏師が彫ったものでもない。歴史もない。まさに無印の状態。その無印でも、仏の形をしたものに僕等は無条件で反応するのかって問いを投げかけている。ぜひ、実際に見て、どう感じるか体験してみてほしいです。

前川秀樹個展「古雅—平安~鎌倉時代の彫刻様式より」

■前川秀樹個展「古雅—平安~鎌倉時代の彫刻様式より」
会期:2022年12月2〜22日
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F 
時間:11:00〜19:00
休日:日・月曜・祝日
https://gallery-kaikaikiki.com

Photography Kohei Omachi

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VERDYが「カイカイキキギャラリー」で個展を開催 初の立体作品も https://tokion.jp/2021/11/11/verdy-rise-above/ Thu, 11 Nov 2021 04:30:00 +0000 https://tokion.jp/?p=75751 “VICK”や“VISTY”のシェイプド・キャンバス作品や、「カイカイキキ」のスタジオが制作したペインティングシリーズ、VERDYにとって初の立体作品も展示。会期は11月19日~12月9日。

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グラフィックアーティストのVERDYは、個展「RISE ABOVE」を東京都・港区の「カイカイキキギャラリー」で11月19日~12月9日に開催する。

VERDYは、1987年大阪府生まれで、原宿カルチャーやパンクロックをルーツに持ち、「ガールズ ドント クライ」「ウェイステッド ユース」といった自身のブランドからさまざまなコラボレーションまで、数多くのプロジェクトを手掛けている。

今回の「RISE ABOVE」では、オリジナルキャラクターの“VICK”や“VISTY”のシェイプド・キャンバス作品のシリーズ、「カイカイキキ」のスタジオが制作したペインティングシリーズといった新作に加えて、VERDYにとって初の試みとなる立体作品も展示する。

VERDYは今回の個展に関して、「僕はこれまで自分の経験してきたことや日々の感情、 言葉を形にして表現してきました。それが自分を表現するのにとても大切な要素だと考えています。今回の展示では、その要素を自分の分身である“VICK”と“VISTY”に投影しました。初めての立体作品も『カイカイキキスタジオ』と制作し、 素晴らしいものができたのでたくさんの人に見てもらいたいです」と開催を喜んだ。

■RISE ABOVE
会期:11月19日~12月9日
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビル B1階
時間:11:00〜19:00
休日:日曜、月曜、祝日

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グラフィティアーティスト・Futuraが個展を開催 初となるシェイプドキャンバス作品なども展示 https://tokion.jp/2021/09/17/futura-solo-exhibition-cast-of-characters/ Fri, 17 Sep 2021 05:30:00 +0000 https://tokion.jp/?p=61152 9月24日から10月14日までに「カイカイキキギャラリー」で開催。

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グラフィティアーティストのFutura (フューチュラ)は、9月24日から「カイカイキキギャラリー」で個展「Cast of Characters」を開催する。

2019年からFuturaとカイカイキキはアートフェアやグループショー、そして村上隆とのコラボレーション版画など、何度かコラボレーションを行なってきたが、「カイカイキキギャラリー」で展示は今回が初。

本展では、Futuraが生み出したキャラクターに焦点を当てた新作を発表。Futuraの特徴的なキャラクター「Pointman(ポイントマン)」達がひしめく3メートルの大作ペインティングに、作家にとって初となるキャラクターの形を切り取ったシェイプドキャンバス作品、そしてイサム・ノグチ財団とのオフィシャルパートナーシップによって生まれ、本展で初販売となる手描きのコラボレーションランプ「AKARI」など、10数点にわたる作品群で、Futuraの多様な世界観を感じることができる内容となっている。

Futuraの描き出すキャラクター達の元祖は、SFから着想を得て生み出され、異世界的な雰囲気が特徴的な Pointman。それは革新的で探究心に溢れる作家自身のメタファー的存在でもあり、まさに彼がクリエイティブの探求における中心的な役割を担うということを示している。

■FUTURA SOLO EXHIBITION「Cast of Characters」
会期:2021年9月24日~10月14日
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1階
時間:11:00~19:00
休日:日曜、月曜、祝日
入場料:無料
http://gallery-kaikaikiki.com

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【追記】「レディメイド」デザイナーの細川雄太による初個展が開催 アーティストとしての一面を体感 https://tokion.jp/2021/04/22/yuta-hosokawa-yes/ Thu, 22 Apr 2021 07:30:47 +0000 https://tokion.jp/?p=30418 「レディメイド」「セントマイケル」のデザイナーとして活躍する細川雄太による初のアート個展「-YES-」が、6月8日から「カイカイキキギャラリー」で開催される。

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【追記】緊急事態宣言の影響で会期が6月8〜26日に変更。

「レディメイド」「セントマイケル」のデザイナー細川雄太は、初となる個展「-YES-」を6月8日から「カイカイキキギャラリー」で開催する。今回の個展では、服飾デザイナーやクリエイターとして活動している細川のプロダクトに用いられる“洋服のデザインとしてのグラフィック”ではなく“アートピースとしてのグラフィック”に焦点を当て、制作。そして、それらアート作品の制作は、大阪を拠点とする細川と、密なLINEでのやり取りやサンプル素材、モックアップの行き来などを経て、すべてカイカイキキの三芳工場で行った。本個展では、3Dデータによるコミュニケーションから出てきた立体作品も展示されるなど、細川のアーティスティックな一面をより身近に体感できる内容となっている。

細川は、アパレルブランド「レディメイド」のデザイナーとしてデビュー。ヴァージル・アブローも注目し、アメリカから日本へ逆輸入されて瞬く間に「ストリートラグジュアリー」のトップランナーとなった。2020年には、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストのカリ・ソーンヒル・デウィットとの共同プロジェクトとして、新たなブランド「セントマイケル」をローンチするなど、世界から注目を集める日本人デザイナーだ。

展覧会の開催にあたって村上隆は、「細川雄太さんは、3年ほど前から僕の図案を使った衣類を作ってくれたり、とても上手に僕とコミュニケーションを取ってくれました。 僕はそもそも、あまりコラボレーションが好きではなく……『そんなはずあるかい』と思うかもしれないですが、とにかく人とコミュニケーションするのが大嫌いなんです。ただ、クリエイターに良い感じで言い寄られると、逆にすぐに胸襟を開いてしまうという癖がありまして。だから、クリエイター仲間からコラボをふわっと依頼されると、ビジネス抜きにやってしまうことがホントによくあって、自分でもなんだか嫌になります。ですが細川さんとは、本当に気心が合って楽しくやらせてもらっていました」とコメントする。

■YUTA HOSOKAWA SOLO EXHIBITION「-YES-」
会期:2021年6月8~26日(※会期が変更になりました)
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F
時間:11:00~19:00
休日:日曜、月曜、祝日
入場料:無料
http://gallery-kaikaikiki.com

TOKION ARTの最新記事

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MADSAKIが個展「1984」を開催 ジョージ・オーウェルの小説との関連性は? https://tokion.jp/2020/09/16/madsaki-held-a-solo-exhibition-1984/ Wed, 16 Sep 2020 13:00:09 +0000 https://tokion.jp/?p=5682 MADSAKIが個展「1984」をカイカイキキギャラリーで10月1日まで開催している。タイトルともなった「1984」にはどういった意図が込められているのか。

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MADSAKIの個展「1984」が東京のカイカイキキギャラリーで開催されている。会期は10月1日まで。同展は、MADSAKIが幼少期に影響を受けた「マスターズオブザユニバース」のマテル製のフィギュアやコミック、包装を題材に、当時の玩具を約15倍に拡大した彫刻作品や10歳の頃のMADSAKIのぎこちない笑顔の写真をモチーフにした絵画作品で構成されている。

©2020 MADSAKI/Kaikai Kiki Co., Ltd. ©2020 Mattel 

村上隆によるコメントでは、「1980年、MADSAKIが6歳の時に英語を全く話せない状態で、大阪からアメリカのニュージャージーのバーゲン・カウンティへ移住した。当時彼はクラスメートとの間に大きな壁を感じていて、放課後は家で1人でテレビアニメを見ることが多かった。とりわけ熱中したのは、マテル社が開発した『マスターズオブザユニバース』という玩具をもとにしたアニメ番組『ヒーマン&ザマスターズオブザユニバース』だった。同シリーズは、1982年に玩具としてデビューし、その後テレビアニメ、コミックス、ゲーム、実写映画など、幅広いジャンルへ展開。たくましい体躯をもつ金髪のヒーロー『ヒーマン』は、どんなときも自分が置かれた状況と行動の1つひとつをはっきりと自信満々に説明する。そうした有無を言わさぬ調子で繰り出す教訓めいた解説は、MADSAKIにとっては途切れることなく耳に飛び込んでくる英語の教材であり、なじみのない周囲の環境と自分との間に、文化的かつ言語的な絆をもたらしてくれるものでもあった。そうした継続的なリスニングを通じてMADSAKIは自分の思いを英語で声に出して伝えられるようになった。つまり、ヒーマンこそ、彼にとって、文化の架け橋を作ってくれた作品であり、人格形成の中核を担っている。その英語をマスターした年が1984年。そして、『マスターオブユニバース』が、ブームの頂点に達した年も、その年であった」とMADSAKIと「マスターオブユニバース」、「1984」の関係を説明する。

加えて、オーウェルの小説『1984』との関連性については、「アップルが1984年1月22日のスーパーボウルの時に放映した、リドリー・スコット監督によるマッキントッシュのCM。コンピューター業界最大手のIBMに挑むインディー企業アップル、という物語は、新しいコンピューター世代の台頭とともに、時代そのものがガラリと変わった象徴でもあった。その元ネタがジョージ・オーウェルの小説『1984』であり、権威と体制と個人の自由の相関性が書かれたものだった。つまりMADSAKIにとって、難攻不落の壁は言語であり、その壁を破ってくれたヒーローが『ヒーマン』であった、と。MADSAKIの人生における真のヒーローと世界観を描き出す、という意味において、オーウェルの『1984』も援用された」と解説する。

MADSAKIは1974年大阪府生まれ。1980年、6歳の時に大阪からアメリカのニュージャージーのバーゲン・カウンティへ移住。1996年にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインでBFAを取得。アーティス集団Barnstormersのメンバーとして数年間活動。1999年〜2002年まで、マンハッタン島内でメッセンジャーの仕事に従事。2004年に日本へ帰国。裏原宿のブランドとのコラボを行いながら、年に1~2回個展を開催。2017年カイカイキキの所属作家となる。 

■MADSAKI「1984」
会期:9月11日~10月1日
会場:カイカイキキギャラリー
住所:東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1階
時間:11:00~19:00
休日:日曜、月曜、祝日
入場料:無料
http://gallery-kaikaikiki.com/2020/09/1984/

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