写真家の瀧本幹也の25年に及ぶ広告作品をまとめた仕事集『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』が2月末に出版 3月には特装版も発売

青幻舎は、トップランナーの1人として日本の広告写真界をけん引する写真家の瀧本幹也の、キャリアのスタートから25年に及ぶクライアントワークをまとめた初めての仕事集『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』を2月末に刊行する。また、3月上旬にはオリジナルプリントが付いた特別仕様の「特装版」を部数限定で発売する。

広告写真をはじめ、コマーシャルフィルム、作品制作活動、映画など幅広い分野の撮影を手がけ、さまざまな表現ジャンルをクロスオーバーさせながら、その独自の表現を深化させ続けている写真家の瀧本幹也。本書はその多岐に渡る活動の中でもクライアントワークにフォーカスし、25年に及ぶ広告の仕事を1冊にまとめた、瀧本にとって初めての仕事集となる。

本書は広告写真とコマーシャルフィルムの2部構成で、前半の広告写真のパートでは、バラエティに富んだ約120作を収録。続くコマーシャルフィルムパートでは、約70のコマーシャルフィルム作品を収録している。

また、スペシャルコンテンツとして、お互いの独立当初から仕事を重ねている盟友ともいえる存在である、アートディレクターの佐野研二郎との対談「写真とデザインの理想的な関係」も収録。掲載作品のセレクトは瀧本自ら行い、これまでに手がけてきた膨大な仕事の中からほんの1割程度に厳選したものの、それでも結果的には総頁数約600ページというボリュームになった。

時代がめまぐるしく変化し、あらゆるデバイスの中で「広告」が氾濫する現在。常に変化を求めながら深化を続ける、唯一無二の「広告芸術」とも呼ぶべき瀧本幹也の世界観を堪能できる1冊だ。

瀧本幹也
写真家。1974年愛知県生まれ。1994年から藤井保に師事。1998年に写真家として独立し、瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真やCM映像をはじめ 国内外での作品発表や出版など幅広く活動を続ける。写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を評価され、是枝裕和監督から映画撮影を任された『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』では、 独自の映像世界をつくり出している。代表作に、ドイツの造形学校バウハウスを構成的にとらえた『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』(2005)、世界7大陸を巡り観光地の非日常性に集まる人々を撮影した『 SIGHTSEEING』(2007)、『LOUIS VUITTON FOREST』(2011)、地球の原風景「LAND」と文明の象徴としての宇宙開発「SPACE」の相対するシリーズをまとめた『LAND SPACE』(2013)、『Le Corbusier』(2017)、『CROSSOVER』(2018)などがある。

■『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』
著者:瀧本幹也
アートディレクション:矢後直規 
出版社:青幻舎
判型:B5変形/上製本
ページ数:596ページ
定価:¥9900
ISBN:978-4-86152-927-6 C0072 

■特装版『Mikiya Takimoto Works 1998-2023』
3月上旬発売
定価:¥ 60500
部数:125部限定(5種×25部)
詳細:特製BOX入、写真集1部、プリント、作品証明書
プリント詳細
サイズ:八つ切り(165×216mm)
エディション:各25(5種)
*マット付 
*プリント裏に手書きでエディションナンバーとサイン入り

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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