アメリカの映画監督、ジム・ジャームッシュの過去12作品の特集上映「ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021」が7月2〜22日に都内のミニシアター4館で行われるにあたり、各作のポスター展示イベントが開催される。場所は画家のヒグチユウコのギャラリー「ボリス雑貨店」で、会期は6月29日〜8月1日。
同展示イベントでは、グラフィックデザイナーの大島依提亜が手掛けた特集上映のメインビジュアルや各作品のビジュアルポスター、ヒグチとともに雑誌「MOE」の連載「映画のはなし」で共作した『ダウン・バイ・ロー』のイラストを展示する。また、ヒグチが今回のために制作した『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』の登場人物イヴがグラスに入った真っ赤な血を飲む姿のイラストも用意。ヒグチは制作について、「(イヴを演じた)ティルダ・スウィントンへの想いが強いので、あえて彼女に似せないように、姿を見ずに描きました」とコメントしている。
「ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ2021」の期間中は、「新宿武蔵野館」では『ダウン・バイ・ロー』(1986年)、『デッドマン』(1995年)、『コーヒー&シガレッツ』(2003年)、『デッド・ドント・ダイ』 (2019年)の4作品、「ヒューマントラストシネマ有楽町」では『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984年)、『パターソン』(2016年)の2作品、「シネクイント」では『ミステリー・トレイン』(1989年)、『ゴースト・ドッグ』(1999年)、『ギミー・デンジャー』(2016年)の3作品、「アップリンク吉祥寺」では『パーマネント・バケーション』(1980年)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991年)、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013年)の3作品を上映する。また、4館以外の全国の映画館でも描く作品が順次公開予定となっている。