ハートモチーフのアイテムで、多様な愛の形を表現する――連載「Tokyo Wish List」

今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。今回は、2月のビッグイベントでもあるバレンタインムードで盛り上がったハートモチーフに注目したい。ハートのアイテムと言えば、パートナーへのプレゼント選びに思いを巡らせるかもしれないけれど、自分への愛も忘れずに持っておきたいところ。さまざまな想いが詰まったハートアイテムの温かな愛で寒い冬を乗り越えて。

COMME des GARÇONS PARFUMS

目が合えば、恋が始まる

世界中のファッションアディクトから愛される日本を代表するブランド「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」と、同ブランドの中でも、つい目が合ってしまうハートのアイコンがおなじみの「プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)」。そのハートのアイコンが大胆に配されている「コム デ ギャルソン・パルファム(COMME des GARÇONS PARFUMS)」の香水をご紹介。ボトルにもこちらを見つめるハートのアイコンが大胆に配されている。
それぞれ香りは違って、シャープでモードな印象の黒いハートは、ブラックペッパーやバイオレットが香り、スパイシーで重厚感のある仕上がりだ。メンズライクな印象もあるので、バレンタインデーのギフトにもおすすめ。そして、ボトルからのぞき込むようにこちらを見つめる赤いハートが届けてくれるのは、つけた瞬間に爽やかな柑橘系とゼラニウムなどのフローラルな香りがミックスしたフェミニンなトップノート。時間が経つとセカンドノートはハーブ系、最終的にはシナモンのような深みのある香りに変化する。モードでありベーシックであり、遊び心にあふれたハートのアイコン。大きな瞳と目が合ったなら、あなたもきっと恋に落ちるはず。

コム デ ギャルソン 03-3486-7611

AMBUSH®

シンプルなハートに愛を込めて

東京を拠点に世界のストリートシーンを席巻する「アンブッシュ®(AMBUSH®)」。同ブランドのデザイナーでアメリカ出身のYoonの交友関係は幅広く、彼女の友人であるキム・ジョーンズに招かれ、2018年からは「ディオール メン(Dior MEN)」のジュエリーデザインも手掛けている。
その「アンブッシュ®」のジュエリーは、ゴールドやシルバーの艶とボリューム感が主張しているのが特徴だ。マッシュルームなどの原型をそのままに想起させる独特なモチーフ使いも特徴的だが、今回フォーカスするハートも定番モチーフの1つ。ぽってりとしたハートのモチーフが並んだブレスレットとリングは、甘い印象になりがちなハートに、チェーンのようなロックスピリッツを宿らせることでクールな印象にまとめあげた。そしてブレスレットは、マグネットでつけ外しすることができ、留め具が目立たず一貫したルックスがキープされている。ピアスはキャッチ部分も厚みのあるハート形になっていて、前後を逆にしてつけることも可能だ。サイドから見た時の印象もユニークで、ちょっとしたハートのシェイブの違いで、印象の変化も楽しむことができるはず。シンプルなハートのジュエリーは、心の輝きを失わないあなたにおすすめしたい。

アンブッシュ® ワークショップ 03-6451-1410

LOVE it ONCE MORE

そっと寄り添う優しいぬくもりに包まれて

まだまだ寒い日が続くこの季節、温かなぬくもりを届けてくれるストールはいかがだろう。こちらは、アップサイクルデザイナーのMaro Kurataniが手掛けるブランド「ラヴィットワンスモア(LOVE it ONCE MORE)」のストールで、本来であれば捨てられてしまう余剰糸を使って編み上げられている。しかもすべて手作業で編み上げられていて、ハートにクロスやリボン、エイリアンやチューリップなどといった、賑やかなモチーフがポップに彩られている。そして、ボリューム感のある厚めの生地で包まれる心地よさに、ブランド名でもあるハートウォーミングなメッセージがさらなる温かみをプラスしてくれる。ストールの真ん中が少し縫い合わせられていて、フードのようにかぶってストールの部分をくるっと巻けば、頭全体を包み込んでくれる。沈んだ心にもそっと寄り添って、元気づけてくれるようなハートウォーミングなストールのぬくもりに包まれて、心温まる毎日を。

ラヴィット ワンス モア info@loveitoncemore.online

Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata
Text Eri Imamura

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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