カバンを着る。バッグいらずの大容量ウェア――連載「Tokyo Wish List」

移動することが常な私達にとって、物を持つという行為はできる限り快適にしたいところ。そこで今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」の今回は、これさえあればバッグいらずといった、収納力が高いウェアを集めてみた。どれも独創的なアイデアで大容量を確保しているので、そのギミックにも注目してほしい。

White Mountaineering

ハイスペックで大容量を実現したジップジャケット

2021年でブランド設立15年を迎えたデザイナーの相澤洋介が手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」。その中でも、同ブランドが持つテクノロジーとファッション性を、現代のアウトドアウェアに落とし込んでいるのが「ホワイトマウンテニアリング ビーエルケー(White Mountaineering BLK)」ラインだ。
今回ピックアップしたジャケットでは、その機能がふんだんに盛り込まれている。具体的には、防風、透湿、撥水性をプラスしたストレッチツイル生地をメインに、撥水と防風性のあるリップストップをミックスし、さらに環境にも配慮された裏地に、軽量保湿性に長けたトリコットラッセル素材を使用。そしてさらに、大小さまざまなポケットが配置されているので、デイリーで使うアイテムが丸ごと収納可能となっている。ミニマルなフォルムから想像できないほどの収納力なので、ぜひ自身で体感していただきたい1着だ。

ホワイトマウンテニアリング 03-6416-5381

beta post

TPOに合わせて選ぶことができる2ウェイベスト

“観る人の思考を促すこと”をブランドコンセプトに、自由なアイデアから生み出されるプロダクトを通して問題提起を行う「ベータポスト(beta post)」。そんなコンセプチュアルなアイテムを作り出す同ブランドからリリースされている定番の1着は、まさしくバッグを着るといったことを体現したベストで、ジップを下ろすだけで三角バッグへと早変わりする。その容量は抜群で、デイリーグッズなら問題なく収納が可能だ。今の季節ならアウターの上に羽織るのもいいし、ナイロンメッシュが使われているので夏ならそのまま着ることもできる。1年を通してシーンを問わず使えるので、旅のおともにもおすすめだ。ストレスフリーな生活を求めるあなたにぜひとも使っていただきたい。

ベータ https://betapost.jp

D-VEC × ALMOSTBLACK

フィッシングとファッション、そしてアートが融合した次世代ウェア

“日本の美意識”と世界中の美術や音楽といったカルチャーをファッションで表現する、デザイナーの中嶋峻太が手掛ける「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」と、フィッシングブランドの「ダイワ(DAIWA)」 から派生したファッションブランド「ディーベック(D-VEC)」のコラボレーションウェア。本作はボディに快適素材であるゴアテックス インフィニアムを採用した1着で、デザインのベースには、ドイツ軍のシャツを採用しているのが特徴だ。そして実用的な収納力を確保すべく、胸、袖、背中にフラップポケットを配置しているのがおもしろい。さらに注目してほしいのが同色で刺しゅうされたロゴマークで、デザインはグローバルに活動する画家の加藤泉が手掛けている。シンプルなデザインの中に、高機能とアートがうるさすぎずに同居した1着は、まさに日本の美が表現されているのではないだろうか。

オールモストブラック info@almostblack.jp

Photography Erina Takahashi
Styling Takuya Raita

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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