乃木坂46の新曲『Actually…』の衣装を「ミカゲシン」の進美影がデザイン アシンメトリー&ニーチェの手記柄が特徴

ファッションブランド「ミカゲシン(MIKAGE SHIN)」デザイナーの進美影は、3月23日に発売された乃木坂46の新曲『Actually…』の衣装デザインを担当した。

今回の衣装は、歌詞中の目まぐるしく変わる自己の葛藤や情動に合わせてアシンメトリーにすることで、感情の危うさや意志の揺れ動きを表現。ベース生地には上質なウールスーツ地、メインカラーには無彩色を採用し、乃木坂46の上品さや気品といったアイデンティティー、そして凛とした同楽曲の世界観をイメージした。

加えて、「ミカゲシン」の2021-22年秋冬コレクションで登場した、哲学者ニーチェの手記をコラージュしたテキスタイルも取り入れた。これは、筆跡の力強さやところどころかすれている荒々しさが、楽曲の疾走感にマッチするという考えによるもので、さらに本になる前の殴り書きをもとにした同柄を使用することで、「今ここがゴールではなく、まだまださまざまな可能性や多様な未来が待っている」という願いを込めた。

その他、着用メンバーに合わせてパンツスタイルや肩が開いたデザインにするなど、アレンジを加えている。

進美影は、1991年東京生まれで、ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業後、2019年10月に現地で「ミカゲシン」をスタート。その後、海外でコレクション発表などを行なっており、2020年9月に日本に拠点を移した。ブランドは、「個々人の知性と強さを引き出す」をコンセプトに、性別や年齢、国籍などにとらわれず、哲学的なストーリーや構築的なパターンワーク、ウィットの効いたグラフィックが特徴で、アニマルフリー素材やリサイクル素材なども積極的に使用している。今回の発表に合わせて、「今までの可憐で優美なイメージももちろん、他にも格好いい一面や凛とした強さも持ち合わせていて、これからどんな表情や表現を見せてくださるのだろうと、私自身も楽しみで仕方がないです」とコメントを寄せた。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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