ケンドリック・ラマーの“いばらの冠”を「ティファニー」が制作 「グラストンベリー」でも着用

「ティファニー(Tiffany)」は、アーティストのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とコラボしたクラウンを発表した。ラマーは、ヘッドライナーとして出演した6月26日の「グラストンベリー・フェスティバル」でも同クラウンを着用している。

チタンとパヴェダイヤモンドを使用したこのクラウンは、昨年ラマーと会社pgLangの共同設立者であるデイヴ・フリー(Dave Free)が「ティファニー」に依頼をしたもので、ニューヨークの「ティファニー」の工房で職人達が10ヵ月間にわたって手作業で制作した。重さは約200gで、8,000石以上のダイヤモンドを用いており、さまざまな形のとげ50本をあしらっている。

着想源はいばらの冠と、ジュエリーデザイナーのジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)が1947年に制作したいばらのブローチ。宗教的図像の象徴であるいばらの冠は、芸術面での優れた能力、謙虚さ、忍耐力を表すメタファーで、今回はラマーによる先輩アーティスト達への敬意、そして音楽や文化への影響力と貢献を表現した。

「ティファニー」のプロダクト&コミュニケーション部門のエグゼクティブ バイス プレジデントのアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)は、「ケンドリック・ラマーは、2世紀近くにわたって『ティファニー』を定義してきた芸術性、リスクを恐れない創造性、そして絶え間ない革新性を体現するアーティスト。優れた先見の明の持ち主であるケンドリックと共に、彼がイメージするクラウンのビジョンを形にできたことを誇りに思うと同時に、とてもエキサイティングな気持ちでいっぱい」と今回のプロジェクトへの喜びを語った。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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