現代美術作家シャワンダ・コーベットの個展が開催 渋谷SAIで4月1日から

アメリカ出身で現在はロンドンを拠点とするシャワンダ・コーベットは、陶器や絵画、写真、映像、音楽からパフォーマンスに至るまで、多様なメディアを横断しながら複合的に創作活動を展開するアーティスト。型にはまらないイメージを導き出しながら、記憶や経験について、身体と空間との相互作用について探究を行う。これまで2021 年にTate のターナー・バーサリーとクラインワート・ハンブロス・エマージング・アーティスト賞を受賞。2022 年にはテート・ブリテンや、Salon94(現LGDR) で個展を開催するなど、西洋のアートシーンにおいて今まさに躍進し続ける気鋭のアーティストとして注目されている。

個展のタイトル「down the road」とは、コーベットが育った南ミシシッピでよく耳にした言葉であり、アフリカ系アメリカ人の老人らが交わしていたミシシッピ訛りの会話の追憶に由来している。特定のものを意図しない曖昧な方向性を示す言葉でありながら、コーベットの育ったコミュニティを凝縮するかのように表現しているのだという。

展示は、映像から陶器と絵画まで合計41点の作品から構成。その多くは、アーティストのミシシッピでの記憶や体験から生まれており、また、作品を彩る色と線のフォルムは、記憶に残る人物の個性や、関わり合いによって呼び起こされた感情、あるいは制作中に聴くジャズの影響によって、コーベット自身の中にある物語を象徴的に描き出している。

■シャワンダ・コーベット個展「Down the road」
会期 : 4月1日〜4月23日
会場 : SAI
住所 : 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
時間 : 11:00〜20:00
会場Instagram: @sai_miyashita

■トークショー
日程:4月1日
会場:SAI
住所 : 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
時間:18:00〜

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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