ペインター・藍嘉比沙耶が個展「OUTLINE」を3月25日から開催 滲みが特徴的なアウトラインが存在しないシリーズの新作を発表

東京・代々木上原にあるギャラリー「HENKYO」はペインターの藍嘉比沙耶(あおかび・さや)による個展「OUTLINE」を開催する。会期は3月25日〜4月8日。

本展は、藍嘉比沙耶にとっては2021年の初個展以来、2年ぶり2 度目の個展となり、2018年より制作を続ける“OUTLINE ”シリーズの新作を発表する。

1997年生まれの藍嘉比沙耶はその前後に制作された日本の商業アニメーションを参考に平面作品を制作。本来アニメの絵には陰影の境界線が明確にあり、均一な色面でつくられた画面が特徴的。藍嘉比はまずその様なアニメ特有の性質を持った絵をiPad を用いて制作し、それらを自ら引用する形でさまざまな作品に落とし込んでいる。“OUTLINE”と名付けられた作品は 2018 年から制作している滲みが特徴的な、アウトラインが存在しないシリーズ作品。下地の処理がされていない生のキャンバスに大胆に水を吹きつけ、その上から絵具で一気に色面を塗っていく。水と絵具が混じり合い、絵具同士も混じり合い、もともとあった明確な色面の境界線を越えて、自身が考えていた絵からは想像もできない全く別の物に変化していくと藍嘉比は言う。

■藍嘉比沙耶個展「OUTLINE」
会期 : 2023年3月25日〜4月8日
会場:HENKYO
住所:東京都渋谷区上原1-17-3-10
時間:13:00〜19:00
休日 : 日曜、月曜、祝日
※完全予約制。予約は HENKYO WEB サイト内の予約フォームから。
https://henkyo.jp

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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