写真家の水谷太郎が展示「淼/びょう」を蔵前のオルタナティブスペース「隙間」で開催

「エンダースキーマ(Hender Scheme)」が運営する「物々交換」をコンセプトとしたオルタナティブスペース「隙間」は、4月8日から16日まで写真家の水谷太郎による展示「淼/びょう」を開催する。

同展では、水谷が2022年冬にドイツ・ベルリンで撮影した未発表の新作を発表する。一見、印象派の絵画のようにも見える水面のモチーフは、写真家の目─レンズが運河に映る歪んだ波の反射を、サイケデリックなイメージとしてすくい上げたもの。水谷は、撮影した画面の反転という最小限の操作によって、具象と抽象、意識と無意識、現実と虚構の間を提示する。
メディア=媒介としての写真は、ある具体的な対象を写すとともに、それではないなにか/どこかへの変換可能性を孕んでいる。水谷は、写真が持つイメージの二相性を、曖昧で不定形な画面を通して差し出そうとしている。

展示に際し、水谷は以下のステートメントを発表した。
一瞬でなくなる世界、景色、境界。
意志と偶然の狭間に写真の儚い夢を見る。

水谷は1975年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業後、ファッション、カルチャーの誌面上で実験的な写真表現を追求、以後、ファッションブランドのキャンペーンやアーティストポートレイト、音楽、コマーシャルのフィールドを中心に、写真、そして映像表現を展開。また、コミッションワークと並行、あるいは間接的な関係から生み出される、写真家自身の作品も継続的に発表している。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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