スタイリスト・ファッションディレクターの長谷川昭雄がディレクションする「カウラム」がローンチ 洋服やファッションマガジンを制作

スタイリスト・ファッションディレクターの長谷川昭雄がディレクションする「カウラム(CAHLUMN)」が4月28日に誕生した。

「カウラム」では洋服とともにファッションマガジンを制作していく。第1号目のテーマは「ブルー」。アイテムは「フリークス ストア」、「デイトナパーク」、「ZOZOTOWN」で販売する。

長谷川昭雄は1975年生まれのスタイリスト、ファッションディレクター。大学在学中に喜多尾祥之に師事した後、スタイリスト / ライターとして独立。2007年に英国発の国際情報誌「MONOCLE」の創刊に参画し、2014年にはファッションディレクターに。2012年には、「POPEYE」をリニューアルさせ、2018年までファッションディレクターを務めた。現在は「フイナム」と制作している「AH.H」のディレクションをする一方、ファッションブランドのビジュアルディレクション、プロダクト製作に携わっている。

「カウラム」のローンチに合わせて、長谷川は以下の文章を発表した。

雑誌を作るのは楽しい。

服を作ることもいいのだけど、それを誰かに着てもらって、
写真で表現して、さらに本に落とし込んでいく作業が好きなのだ

だから、新しく雑誌を作ることにした。同時に服も作っていく。
そのビジュアルを撮り、気になる人や店を取材して、紹介していく。

でも、自分達の服だけしか扱わないなんて、ケチなことは言わない。
将来的には、他人の服でも、気に入ったら、どんどん紹介していく予定だ。
カタログではなく、ファッションマガジンを作りたい。

名前は〈カウラム〉。

コラムという言葉がその名のルーツ。そう、当初はコラム集にする予定だったけど、自分の一番得意なファッションビジュアルを前面に出すってことに話が変わったのだ。
ゼロから作り始めた分、暗中模索の時期が長かったけど、
先がまったく見えない感じは新しいクリエイティブだからこそだ。

第1号目のテーマは「ブルー」。僕の一番好きな色だから。
青といえば、青果ということで〈ブローシャー〉の加藤さんの市場に行ってみたり、グラフィティライターのJOTAさんにスローアップを描いていただいた。

思いつきや行き当たりばったりの連続だから、転げ落ちるような展開で、
1冊目がなんとなく完成した。

大丈夫か? とも思うけど、かつて、とある偉大な編集者は言った。
「不安定だから面白いんじゃない!? 完成した本なんてつまんないわよ!」。

そう、それこそが雑誌だ!
というわけで〈カウラム〉をどうぞご贔屓に。

文 / 長谷川昭雄(ファッションディレクター) 

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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