Sponsored by MASUNAGA1905

「増永眼鏡」×スタイリスト鈴木香織 「今季は大胆なデザインのアイウェアが大本命」

アイウェアのクラシックブームも一段落し、オーバーサイズやカラーフレーム、デコラティヴといった、1990年代を彷彿とさせるデザインが少しずつトレンドの波になりつつある。新たな価値観を提案するようなデザインのアイウェアも街で見かけるようになった。コロナ禍のマスク生活から少しずつ開放されている今、アイウェアの楽しみ方も多種多様だ。今回は、増永眼鏡による「マスナガ シンス 1905(MASUNAGA since 1905)」と「マスナガ|K三(MASUNAGA|K三)」の新作をファッション誌やブランドのキャンペーンを手掛ける、人気スタイリストの鈴木香織のライフスタイルとともに紹介する。

ファッションの潮目がドレスに移り、ミニマルなスタイルのアクセントとしてアイウェアを取り入れる

「普段は、ジャケットにパンツというミニマルなスタイルに、その時の空気感に合わせて、アクセントになるカラーや柄でエッジを利かせるのが自分のスタイルです。最近は、やや大振りなシェイプの眼鏡や珍しいカラーリング、スタイリングの決め手になるような大胆なデザインのサングラスをセレクトしています。ちょうど、今季はストリートからドレスアップのような潮目に戻ってきているので、洋服のカラーに合わせてビッグシェイプの眼鏡や1990年代っぽいキャッツアイのサングラスを取り入れることで、スタイリングの幅を広げて楽しみたいですね」。

鈴木香織
服飾系専門学校を卒業した後、アシスタントを経て、スタイリストとしてブランドのヴィジュアルや国内外のファッションメディアで活動している。エッジの効いたスタイルが特徴。
https://www.instagram.com/kaori_912/

インスピレーション源になる国内外のアートブックをチェック

「ジャケットとデニムという自分好みのクラシックスタイル。ジャケットとフレームの同じトーンのブラウンが好相性です。1990年代らしいフォルムとマットなべっ甲調のフレーム、前から見るとシンプルなボストンなんですが、横からから見た時のインナーリムの存在感が今回のスタイルのポイント。大きさもちょうど良く、顔なじみが良いので重宝します」。

「トレンドのリサーチやスタイリングのインスピレーションを得るために国内外の雑誌をチェックしに書店へ行くことが多いです。BOOK AND SONSはアートやデザイン、ファッションと自分好みのつい手に取ってしまう本がたくさんあるし、落ち着いた雰囲気でゆっくり本に向き合える空間が好み。定期的に展示をしているギャラリースペースも魅力ですね」。

「マスナガ|K三」の“ALYA”は、1990年代のヨーロッパのブランドをほうふつとさせるディテールが特徴。10ミリ厚の生地を使用し、レンズ側に向かって生地に丸みが出るように入れたテレビジョンカットでシェード風に仕上げた。フロントの見え方はシンプルなボストンだが、横を向いた時に見える、すり鉢状にテーパードしたカッティングの存在感と繊細さを併せ持ったモデルだ。

新しいブランドとの出合いとトレンドのヒントを見つけに

「オーバーサイズのシャツのアクセントとして、パキッとしたカラーのワイドパンツと初夏をイメージしたハットを合わせました。コーディネートの小物選びで意識することは、ジュエリーを身に着けるような感覚を持つこと。ビッグシェイプで多角形型のフレームの眼鏡はトレンドですし、顔周りの程よいインパクトになりつつ、リムが細くゴールドで上品さがあるところがお気に入りです」。

「『studiolab404.com』はリースでお世話になっているのはもちろん、普段、買い物をしに定期的に通っています。洋服の他にも、アクセサリーや雑貨等、海外を中心としたデッドストックから新進ブランドまでをセレクトした、クオリティの高いラインアップが魅力です。これまで知らなかったブランドとの出合いもあり、通うたびにインスピレーションをもらっています」。

ウィメンズアイウェアのトレンド傾向の1つとして、クラシカルなフォルムとオーバーサイズの組み合わせが挙げられる。1980〜90年代のメゾンがこぞって発表していたデザインで、メンズのアイウェアとしても違和感のないサイズ感が特徴の“モデル名MARGOT”。マスクを付ける機会が減りつつある今だからこそ、大振りなスクエアや多角形型の眼鏡をセレクトしてみてはいかがだろうか。

フォーマルなアイテムで適度な“きちんと感”を備える

「お気に入りのノースリーブベストは、同色のジャケットを合わせることで、トレンドでもある多様化するフォーマルのイメージに仕上げました。白でまとめたスタイリングの中にボリュームのあるビッグフレームを取り入れることで全体が締まってエレガントな印象になります。キャッツアイのフォルムはカジュアルにも掛けられるので、今季重宝するアイテムです」。

「打ち合わせやリースで人と会う時は、ジャケットなどのフォーマルなアイテムを取り入れることで、適度な“きちんと感”を備えた節度のあるバランスを心掛けています。スタイリングにトレンドやお気に入りのアイテムを組み合わせることで会話の引き出しになることもあるので、普段より意識的にコーディネートを考えることが多いですね」。

サングラスのトレンドの筆頭候補である、1990年代を彷彿とさせるキャッツアイ。ボリューミーなフロントが目を引く“光輝 098SG”は、薄く削り出したプラスチック生地を使用し、レンズは当時を再現するためにガラスレンズを採用することで、トレンドと掛けやすさを実現した。カラーはブラックとべっ甲の2色展開。

撮影の時はシンプルで動きやすいスタイルが定番

「ブラックのワイドパンツに合わせたのはメンズのストライプシャツ。リラックス感がありつつもクールな雰囲気でまとめました。シンプルなスタイリングだからこそエッジの利いたサングラスで全体をモードな印象に。サングラスは、よく見るとフレームに繊細な彫金が施されていたり、細かなパーツまでこだわりが詰まっているところが魅力です」。

「撮影の時は基本的にシンプルで、動きやすいスタイルが定番です。カラーも落ち着いた色で統一することが多いですね。ロケや海外での撮影は、暑かったり寒かったり気温が読めないことがあるので、シャツ等、簡単に脱いだり着たりすることができるアイテムが役立ちます」。

「マスナガ|K三」の真骨頂といえる“SUZU SG”。フロントは3mm厚のチタンシートメタルを切り出し、ボリュームを持たせながら、表面はフラットに仕上げることでクラシックな表情に。トップバーの上面には、アラベスク模様の彫金を施した別パーツを取り付けた。工芸品のような美しさと機能性が共存した1本。

時代やトレンドの潮目の変化をキャッチしながら続けた、実着なものづくり

1905年、増永五左衛門が福井に「増永眼鏡」を創業し、大阪・東京から職人を呼び寄せて、帳場制と呼ばれる制度で高品質のアイウエアの生産を始めた。今なお、自社一貫生産体制を維持することで技術と職人の継承を続ける。歴史に裏打ちされたアイウェアは、高度な技術力に加えて、デザインでも高い評価を得ている。2013年から、メガネ界のアカデミー賞とも称される“シルモドール(SILMO D’OR)”を3年連続受賞という、日本のアイウェアブランドでは初の快挙を成し遂げた。以降、時代やトレンドの潮目の変化を敏感にキャッチしながらも実着なものづくりを続け、愛好家からの高い信頼を得ている。一方で、パリの「コレット」やLAの「フレッド・シーガル」をはじめ、有名セレクトショップがいち早くバイイングしたことで、多くの海外ファッション関係者が愛用している。現在はヨーロッパ、アメリカ、アジアでの“三極プロダクト構想”を掲げ、「マスナガ シンス 1905」「マスナガ|K三」「カズオ カワサキ(KAZUO KAWASAKI)」を中心にしたブランド展開を行っている。

北乃きい主演。増永眼鏡の歴史を映画化した「おしょりん」が公開 

作家の藤岡陽子が「増永眼鏡」の創設者、増永五左衛門の史実をもとに綴った小説「おしょりん」が映画化した。“国産のめがねの祖”とも呼ばれる五左衛門が、産業がなかった福井の暮らしを向上させるため、大阪から眼鏡職人を招いたことから物語が始まる。映画は工場を立ち上げた五左衛門と弟の幸八、五左衛門の妻むめを中心にした物語だ。 眼鏡を通じ、もの作りの魅力と卓越した技術を持った職人、彼等を支える家族の姿を綴る。10月20日に福井で先行公開し、11月3日に東京・角川シネマ有楽町他、全国で公開する。

MASUNAGA1905
03-3403-1905

Photography Kohei Iizuka
Styling Kaori Suzuki
Cooperation BOOK AND SONS, studiolab404.com

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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