ホンマタカシによる「即興 ホンマタカシ」展が10月6日から開催 日本の美術館で開かれる約10年ぶりの個展

東京都写真美術館は「即興 ホンマタカシ」展を10月6日から2024年1月21日まで開催する。本展はホンマにとって日本の美術館で開かれる約10年ぶりの個展。作家は建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影した、本展の中核をなす出品作品〈THE NARCISSISTIC CITY〉について、「都市によって都市を撮影する」と述べています。外に向かって開かれた小さな穴から差し込む光は、真っ暗な部屋の中に倒立した都市の風景を即興的に描き出す。出品数は61 点。

そして、この「即興」という言葉が本展では1つのキーワードとなっており、作品や展覧会自体に偶然性を取り入れることに作家の現在の関心はあり、作品の中にも文字として現れる本展の英題 「Revolution 9」は、イギリスのロックバンド、ビートルズがさまざまな音源を元にコラージュのように制作した、同名曲へのオマージュとして捧げられている。

本展では、この10年あまりに制作された作品を中心に、写真・映像表現にラディカルな問いを投げかける作家の今に迫る。

会期中にはホンマの映像作品を1階ホールで特集上映するほか、ホンマが講師を務める計6回の連続ワークショップや、出品作家とゲストによるトーク(12 月17日15:00~16:30)なども予定している。

ホンマタカシ
1962年、東京都生まれ。1999年、写真集『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞。2011–2012年、個展「ニュー・ドキュメンタリー」(金沢21世紀美術館、東京オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)を開催。著書に『ホンマタカシの換骨奪胎―やって みてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社、2018年)など。作品集に『Tokyo and my Daughter』(Nieves、2006年)、『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK、2016年)、『Looking Through: Le Corbusier Windows』(窓研究所/カナダ建築センター/Koenig Books、2019年)など。また、『Thirty-Six Views of Mount Fuji』(MACK、2023年)、『TOKYO OLYMPIA』(Nieves、2023年)を刊行予定。

■「即興 ホンマタカシ」
会期:2023年10月6日〜2024年1月21日
会場:東京都写真美術館 2F 展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間:10:00〜18:00(木・金は20:00まで)※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月1日) 
料金:一般 ¥700  /大学・専門学校生 ¥560 /中高生・65 歳以上 ¥350
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2人まで)は無料。 ※1月2日、3日は無料。開館記念日のため1月21日は無料。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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