東京都現代美術館のMOTコレクションの特集展示で横尾忠則「水のように」が開催 生誕100 年サム・フランシスの作品も

東京現代美術館の「MOTコレクション」展は、会期ごとにさまざまな切口を設けて作品を展示し、現代美術の持つ魅力の発信に努めている。7月15日〜11月5日に「被膜虚実(ひまくきょじつ)」「特集展示 横尾忠則―水のように」「生誕100年 サム・フランシス」を開催する。

1階では、前会期から引き続き1980年代末以降の作品を紹介する「被膜虚実」を開催する。1980年代末以降の作品が、緩やかなテーマにそって時系列順に並ぶ。約30年間に、生み出された作品を巡りながら、時間の経過やその背景とともに、絵画、立体、写真、映像、インスタレーションなど多彩な現代美術の表現に触れることができる。

新規収蔵した三上晴子の1990 年代初めの貴重な作品群を一挙に公開する他、石原友明、平川典俊、ホンマタカシ、開発好明、加藤美佳、名和晃平、百瀬文、潘逸舟、トーマス・デマンド(Thomas Demand)、方力鈞等による多種多彩な作品をたどりながら、身体観の移ろいと生への眼差しに着目する。

3階では、「特集展示 横尾忠則―水のように」と題し、2021年に同館で開催した横尾忠則の個展を機に収蔵された作品を中心に絵画とグラフィック約70点を展示する。1960年代から近作まで、「水のように」変化に富んだ数々の作品から横尾の軌跡をたどる。展示にあわせて、横尾とゆかりの深い作家である、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)やトム・ウェッセルマン(Tom Wesselmann)、デイヴィッド・ホックニー(David Hockney)、ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)の作品も紹介。また、常設展示されている宮島達男の一室にも横尾の作品を展示。さらに、今年生誕100年を迎えるサム・フランシスの大きな絵画のシリーズも引き続き展示する。

■MOTコレクション
会期:7月15日~11月5日
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1
時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休日:月曜(7/17、9/18、10/9 は開館)、7/18、9/19、10/10
入場料:一般 ¥500、大学生・専門学校生 ¥400、高校生・65 歳以上 ¥ 250、中学生以下無料(または企画展のチケットでも入場が可能)

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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