1970〜1980年代音楽・映画のグラフィックを再構築 「ザ・サルベージズ」のTシャツとスウェットが「TOKiON the STORE」で発売

2016年にスタートしたシンガポールのファッションブランド「ザ・サルベージズ」は、創設者のアーン・チェンとデザイナーのニコレット・イップが愛するカルチャーを落とし込んだアイテムを制作してきた。オープン以来「TOKiON the STORE」でも扱っている「ザ・サルベージズ」だが、このたび、1970〜1980年代の音楽・映画のビジュアルを再構築したグラフィックのTシャツとスウェットを2月4日に発売する。

英バンドのビジュアルから選定した3つの“目”

フロントプリントの鋭いまなざしは、女性ボーカリストのスージー・スーが率いたスージー&ザ・バンシーズと、ゴシック・ロックの代表格であるバウハウスのグラフィック。バックプリントには、バウハウスも所属していたレーベル4ADの創設者アイヴォ・ワッツ=ラッセルが主導し、同レーベル所属のミュージシャンが流動的に参加したプロジェクト、ディス・モータル・コイルのセカンド・アルバム『フィリグリー・アンド・シャドウ』のジャケットを採用している。

米音楽・映画の“HEAD”をミックスした遊び心あふれる1枚

ベースは、1977年公開の映画監督デヴィッド・リンチの長編デビュー作『イレイザーヘッド』。奇妙なキャラクターが登場するかなり不条理かつ難解な作品だが、今なおカルト的人気を誇っている。そこに掛け合わせたのは、1970〜1980年代を中心に活動したトーキング・ヘッズのフォース・アルバム『リメイン・イン・ライト』のアルバムジャケット。バンドの代名詞でもあるロックとアフリカン・ビートを融合した音楽性が一気に開花した作品で、音楽メディアなどの名盤ランキングにも必ずと言っていいほど入る1枚だ。

登場人物の集合ビジュアルが印象的な1970年代の2作品

映画同士をミックスしたアイテムも制作。フロントには、リロイ・ホースマウス・ウォレスやジェイコブ・ミラーなど、当時のジャマイカのレゲエ・ミュージシャンが実名で出演する1978年公開の『ロッカーズ』のビジュアルをプリント。バックには、個性豊かなギャングチームの抗争を描いた1979年公開の『ウォリアーズ 』をモチーフにしている。

Photography Shinpo Kimura

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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