「アディダス」とアーティストの高橋理子がコラボ ブランド初となる法被ジャケットなど

「アディダス」は、着物を使った作品制作を行うアーティストの高橋理子とのコラボコレクション「HIROKO TAKAHASHI COLLECTION」を6月11日に発売した。直営店およびオンラインショップで取り扱っている。

本コレクションは、高橋によるいくつもの円を重ね合わせたグラフィックが特徴で、アパレル44品、ゴルフ用アパレル4品、フットウェア26品、アクセサリー15品の計89品をラインアップ。「アディダス」初となる法被や浴衣型のジャケットをはじめ、キッズサイズの甚平、ランニングウェア、スイムウェアなどのほか、「アディダス」の代表的なモデルである“スーパースター”や“ウルトラブースト”なども用意した。発売を記念してコンセプトムービーも公開している。

今回のコラボレーションについて高橋は、「『制約から生まれる無限の可能性』をテーマに、正円と直線という最低限のモチーフで表現を続けています。円というかたちは、性別や世代、国籍、人種、あらゆる枠組みを超えて存在する普遍的なもの。このコレクションでは、人と人とのつながりや循環、再生、無限の広がりを感じさせる円が幾重にも連なったグラフィックを、多様なアイテムに展開しています。中でも、法被や浴衣のように直線的なシルエットのジャケットは、着物をはじめとした、日本の合理的で無駄のないもの作りに宿る精神性に共感した『アディダス』との取り組みだからこそ生まれた日本らしいアイテム。スポーツウェアの枠を超えて、誰もが自由に楽しめる、このコレクションを象徴するものとなりました。ミニマムで普遍的ともいえる、円のみで表現された このコレクションの世界観を通じて、1人ひとりが互いを認め合いながら、自分に自信を持って生きられる新しい社会への希望や、未来へと進む大きな力を感じてもらえたら嬉しいです」と語っている。

高橋は1977年生まれのアーティスト。東京藝術大学で伝統染織を学び、博士課程在学中にはフランス外務省 AFAA (フランス芸術活動協会)の招聘によってパリで活動していた。アートワークだけでなく、オリジナルブランド「ヒロコレッジ」では日本各地のメーカーや職人達とともにさまざまなものづくりを行なっている。2019年にはロンドンのウヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に作品が永久収蔵されたほか、今年4月には武蔵野美術大学の造形学部工芸工業デザイン学科の教授に就任した。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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