マシュー・M・ウィリアムズによる「ジバンシィ」がアーティストのChitoや「リモア」とコラボ 2022年スプリングコレクション

マシュー・M・ ウィリアムズがクリエイティブ・ディレクターを務める「ジバンシィ」は、2022年スプリングコレクションで、シアトル生まれでメキシコを拠点とするアーティストのChito(チト)とコラボ。その遊び心溢れるデザインは、ウェア、アクセサリー、そして「リモア」のスーツケースなどに表現されている。なお本コレクションは2021年11月5日から展開される予定だ。(一部アイテムは7月16日から公式サイトで限定先行販売される)。

マシューは今回のコレクションに関して、「私はコレクションにおいて、常に生きたリアリティーを取り上げます。2022年スプリングコレクションは、私のルーツであるアメリカと、パリでの新しい生活を融合させたいと考えました。そこには、新たな冒険に踏み出すエネルギーがあり、身近なものを利用しながらも、まったく新しいものを生み出すことができるのです。Chitoは理想的なコラボ相手でした。というのも、私たちはそういったストーリーを共有し、同じ言語を話すからです。私と同じように、彼は独自のビジュアル・シグネチャーをユニークな作品で表現し、人々が自由に創作活動を行えるようにしています」とコメントする。

ジャスミン・ロイグノンが撮影したコレクションの動画は、マシューのアメリカからフランスへの旅路を想起させるものとなっており、冒頭では、「ジバンシィ」を身にまとった女性や男性が、自由の女神の誘いに応じ、アーバン・アドベンチャーを求めて動き出す。街の中を自由に歩き回る彼らの姿を通して、リッチで、そしてややサリアルなイメージで繰り返し表現されるのは、クロスボーダー(越境)の概念。世界の橋渡しをする心意気が、パリの鉄道操車場に設置されたランウェイと共に、マシューの「ジバンシィ」で初となるコラボレーションの理想的なメタファーとなっている。そして、最後の場面ではニューヨークとパリがひとつになる。

マシューは、長年の友でありファンでもあるChitoに、エアブラシによるグラフィックの制作を依頼し、「ジバンシィ」の世界に彼の作風を取り込むことに挑んだ。Tシャツ、ジャケット、アクセサリーなどのエッセンシャルアイテムに、デザイナーのシャープな仕立てとグラフィックな美的センス、さらにメゾンのエンブレムに対するChitoの新しいアプローチが融合し、個性的なスタイルに仕上がっている。また、抽象的かつ具象的なモチーフに、保護と忠誠の象徴である犬のイラストなど、Chitoが描く風変わりなキャラクターがミックスされている。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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