「アンダーカバー」2022年春夏コレクション OGRE YOU ASSHOLEとのコラボも

「アンダーカバー」は、2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。コレクションのテーマは、茶人の千利休の名言「一期一会」を元にした“ONCE IN A LIFETIME”。高橋は「特に何も起こらない平穏な日常、されどこの時間は二度と訪れないかもしれない。1日1日を尊く思う事がテーマ」とコレクションについて語り、「過度なものではなく生活に根付いたデザインをしたい」という思いのもと、海が近くにある山中に新しいスタジオを構えて制作をしたという。

今シーズンは、千利休の肖像画を思わせる着物風のコートや茶人帽などのアイテムのほか、アウトドアを連想させるアイテムが多数披露された。ハンティングベストをドッキングしたコートやブルゾン、トレッキングシューズ、「イーストパック」とのコラボレーションで、バックパックのポケットのような実用的なディテールを取り入れたコートやパーカーなどが登場。カラーが全体的にトーン違いのベージュやグレー、ネイビー、グリーン、黒など落ち着いた配色が中心なのも前述の思いを反映しているようだ。

また、日本のバンドOGRE YOU ASSHOLEとのコラボアイテムが登場。高橋のコレクション制作時の思いが、彼らの楽曲やアートワークとリンクしたことがきっかけでコラボが実現した。ギター・ボーカルの出戸学がデザインした 『ペーパークラフト』(2014)、『ハンドルを放す前に』(2016年)、『新しい人』(2019)といったアルバムのジャケットやライヴ用のアートワークをコートやスウェット、Tシャツなどに落とし込んだ。

OGRE YOU ASSHOLEは2009年にメジャーデビュー。活動初期はアメリカのインディーロックを思わせるギターの音が前面に出た作風だったが、現体制となった2011年ごろからサイケデリックロックやクラウトロックなどの要素を取り入れた楽曲を制作し始めた。2019年に「アンダーカバー」が「ヴァレンティノ」のコラボした際のムービーでも楽曲制作を担当している。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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