「ケンゾー」は9月15日、アーティスティックディレクターにNIGOを任命することを発表した。NIGOはフェリペ・オリヴェイラ・バティスタの後任で、9月20日付で就任して、来年1月にファーストコレクションを発表する予定だ。
ブランドを擁するLVMHファッショングループのチェアマン兼CEOのシドニー・トレダノは今回の発表に関して、「NIGOを『ケンゾー』のアーティスティックディレクターに迎える事ができてとても嬉しい気持ちでいます。彼のような非常に才能にある日本人のデザイナーを迎える事は髙田賢三氏の築いた『ケンゾー』の歴史に新しいページを刻む事になるでしょう。彼の想像性とイノベーション、そして『ケンゾー』ブランドの歴史に対する想いは今後の『ケンゾー』のポテンシャルを最大限にしてくれると確信しています」と、期待を寄せた。
NIGOは就任にともない、「『ケンゾー』のアーティスティックディレクターに任命していただきとても誇りに思います。私は髙田賢三さんがパリで最初のショップをオープンした年に生まれましたし、同じ東京の文化服装学院を卒業しました。1993年に『ケンゾー』がLVMHグループに加わった年に私はファッションのキャリアをスタートさせました。賢三さんがオリジナリティを創造するアプローチの仕方は多様な文化の理解に基づいています。それは私のクリエイション哲学の本質でもあります。賢三さんのクラフツマンシップのスピリットを継承し、新たな『ケンゾー』を築いていく事は私の30年のキャリアの中でも最大のチャレンジでもありますし、チームとともに成し遂げていきたいと思っています。最後に、このようなチャンスをくださった(LVMH会長兼CEOのベルナール・)アルノー氏とトレダノ氏に感謝します」と、ブランドとのつながりや抱負を語った。