お家の中にも和の雰囲気を取り入れたい。でも工芸品をそのまま取り入れるのではなく、今のライフスタイルに合わせてアップデートしたインテリアアイテムをピックアップ。インテリアショップやファッションブランドとのコラボレーションや、伝統的な技巧や手法を使った新しいもの作りなど、自然や風土に根付く日本のもの作りを感じさせるインテリアアイテムをご紹介。
IDÉE × BUAISOU × YUNOKI SAMIRO
サイズは、H約180cm × W約44cm
天然藍が生み出す普遍的な魅力
今ファッション界からも熱い視線を集めている、徳島の藍師・染師「ブアイソウ(BUAISOU)」が、「イデー(IDÉE)」とコラボレーション。“POWER OF INDIGO”と題して、天然藍の持つ力と風合いに敬意を表したコレクションを発表。
藍の栽培から染色、仕上げまでを一貫して行い、膨大な時間と労力をかけた手仕事のもの作りから生まれる天然藍の風合いは、それでしか表現できない複雑な濃淡や深みを持ち合わせている。藍色の自然の風合いとコントラストを成す幾何学的なデザインは、染色家の柚木沙弥郎が手掛け、藍の色としての魅力を最大限に引き出す。世界中にそれぞれの手法があり、各地で愛され続ける藍染め。日本の伝統と自然の中で育まれた手仕事を、あなたの毎日にも。
IDÉE TOKYO 03-5224-8861
KIKOF
信楽の里と琵琶湖への愛を込めて
滋賀県の琵琶湖周辺で活動する職人達と「キギ」がともに立ち上げたプロダクトブランド「キコフ(KIKOF)」の、独特なフォルムと優しい色合いが美しいマグカップ。カクカクとした独特なフォルムは、折った紙の形状からインスパイアされており、手仕事の優しく温もりのある風合いと、直線的なデザインが生み出すコントラストが美しい。
素朴で温かみのある独特の粘土質が特徴の信楽の土と信楽焼の手法が用いられ、薄く、軽いマグカップに仕上げている。印象的な器の色は、琵琶湖の朝、昼、夕、月夜の湖面に映る色をイメージ。カップの内側に刻印されている数字“670.25”は琵琶湖の面積、5つの四角のマークは「器」「湖」の漢字の中に含まれる「口」の部分を抽出して模したもの。その湖のように深く広い、滋賀・琵琶湖への愛がこの一品に詰まっている。
アワ フェイバリット ショップ 03-6677-0575
NEPENTHES
心安らぐ”PURPLE HAZE”
目にすることはできないけれど、お家の中でも重要なインテリアの1つである、香り。美しい香りに満ちた空間は、心を安らげ幸せな気持ちにしてくれる。
日本一のお香の生産量を誇る兵庫県淡路島で100年以上続くお香の老舗「薫寿堂」と「ネペンテス(NEPENTHES)」がコラボレートしたお香が登場する。パッケージは「ネペンテス」のイメージカラーである紫で彩られ“PURPLE HAZE”と名付けられた香りは、白檀、甘松、桂皮、カッ香などの香木や生薬が、こだわりの配合でブレンドされた「ネペンテス」オリジナルの香り。日本古来のさまざまな植物から香りを抽出し、自然由来の香りで心を満たしてくれるお香は、フレグランスとはまた違った和の空気を運んでくれる。”PURPLE HAZE”の香りに包まれ、ジミー・ヘンドリックスでも聴きながら、秋の夜長にリラックスタイムを。
ネペンテス 03-3400-7227
Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata
Text Eri Imamura