福岡県在住のアーティストSoh Souen(ソー・ソウエン)とオランダ・アムステルダム在住のアーティストのサラ・ミリオは、遠隔パフォーマンス『We will sea』を福岡県のアートギャラリー「虚屯」で開催する。日時は11月26~28日の各日19:00からで、チケットはイベント公式サイトで取り扱っている。価格は前売りが¥2500、当日が¥3,000、オンライン配信が¥1,000。
両者が今年5月に始めた『We will sea』は、ZoomやSkypeなどのサービスを用いて通信し、遅延などの現象も踏まえながら、2人の間にある“隔たり”と“共有”を考察するパフォーマンスプロジェクト。2人が同時に同じように動くシンクロのパートでは、オンライン上で発生する遅延によって“隔たり”を可視化する。プロジェクションされた身体像をトレースするパートや、お互いのペン先を合わせて行うドローイングのパートでは、実空間では共存していないものの、2人の描いた線が痕跡として残るため、仮想空間と実空間の“共有”の可能性と限界を表現する。パンデミック収束後には、両者は同じ空間でのパフォーマンスも予定しており、一連のプロジェクトを通して、「他者と通じ合うことはいかにして可能か」という問いを投げかける。
また「虚屯」では、今回のパフォーマンスのアーカイブ展示を12月1~5日に行う。入場は無料。