Tokyo Wish List ―素材が持つ温かみで寒くなる冬のファッションに華やかさを―

今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。
今回は、冬になると途端に愛おしくなる、フワフワ、モコモコ、ぬくぬくといった素材に注目したい。今シーズンは特にファーやパデット、キルティングなど、冬らしい素材を生かした小物のリリースが豊富にラインアップされている。スタイリングのアクセントにもなるボリュームアクセサリーで、体も心も温めてファッションを楽しもう。

STELLA McCARTNEY

ペットのようにかわいい存在感

ころんとしたラウンドフォルムに、毛足の長いマーブルのファー フリー素材。「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のショルダーバッグは一見、本物と見間違えるようなファーのふさふさ感が目を引く一品。1990年代の雰囲気を感じさせる短めのハンドルは、ワイドな上にブレイドで編み込まれていてボディに負けない存在感を放ち、バッグとの相性も抜群。そしてふわふわしたボディは、マチもゆったりめに設計されており、ジップ付きの内ポケットもあって収納力も文句なし。
小脇に抱えている人を見かけたら、思わず駆け寄ってなでて、「かわいいですねえ」と声をかけてしまいたくなってしまうほど、ペットのように愛嬌たっぷりな存在ではないだろうか。もちろんブランドの掲げるスピリットの通り、動物由来の素材は一切使用していないのでご安心を。この冬、あなたのそばに寄り添って、スタイルも気分も上げてくれること間違いなし。

ステラ マッカートニー カスタマーサービス 03-4579-6139

JIL SANDER+

ボリュームたっぷりなシンプルストール

「ジル サンダー+(JIL SANDER+)」は、2019年秋冬から誕生したコレクション。「ジル サンダー(JIL SANDER)」のシンプルで洗練されたデザインに、リラックス感と少しカジュアルな雰囲気をプラスしたムードが人気を博している。
そんな「ジル サンダー+」から登場した冬のマストアイテムであるストールは、どんなスタイルにも合わせやすいのに個性を演出できるボリューム感が魅力だ。ウールモヘアの素朴な風合いと表情を生む素材感は、太めでラフなタッセルエッジなデザインにもぴったり。そしてお決まりのブランドのロゴラベルも、そのデザインの一部となっているようで、フラットなストールのアクセントに。ボリューム感があるのに軽く、やや長めの丈感も、さっと巻くだけでスタイリングに程よいエッジィさをプラスしてくれる。上品なコートスタイルでも、カジュアルな着こなしでも、さまざまなコーディネートに新しい風が吹くはず。

ジルサンダージャパン 0120-919-256

JW ANDERSON

ゆるふわとモードのコントラスト

ゆるふわ×ブリンブリンという対局の世界観が、このチェーンローファーには落とし込まれている。デザインを手掛けたのは、アンビバレントな魅力が満載な「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」。今や“おしゃれは忍耐”的な合言葉がまことしやかに流れていた時代は過ぎ去り、ファッションにも快適性は欠かせない。そのムードを象徴するかのようなこのローファーは、ワイドなシルエットに疲れを軽減するヒールなしのコルクソールを採用、そして脱ぎ履きしやすいバックレスタイプと、リラックスなムードにあふれている。
インナーはボアのラムスウェードで、冷えがちな足先を暖かく包み込んでくれる。スウェードのほっこりした素材感と、チェーンのゴールドが織り成すコントラストは圧倒的な存在感だ。トップにあしらわれたスーパーチャンキーなチェーンのモチーフで、エッジィなモード感も抜かりなし。体を温めてくれるミルクティのようなカラーリングもまた、この季節にぴったりでは。ビビッドなカラーの厚手のウールのソックスなどを合わせて、個性的な冬のソックスコーディネートを楽しみたい。

JW アンダーソン伊勢丹新宿店 03-5315-0058

Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata
Text Eri Imamura

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

この記事を共有