日本人陶芸家・平井明子の陶磁器がロンドンの「JW アンダーソン」旗艦店で展示をスタート

ロンドン・ソーホーにある「JW アンダーソン」の旗艦店で、12月9日から陶芸家の平井明子の陶磁器とロシア人アーティストのアイヴァン・コシュカレフの絵画の展示が行われている。“Setting a Hare in the China Shop”というタイトルのもと、クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソンがそれぞれの作品をセレクトした。

平井明子はロンドン郊外のストーク・ニューイントンにスタジオを構える陶芸家で、日本の製陶技術を用い、デコラティブなアートワークやテーブルウェアなどといった現代的な作品を手掛けている。今回の展示についてジョナサン・アンダーソンは「私は平井明子氏の作品の何年にもわたるファンで、彼女がこのプロジェクトを快諾してくれたことをとても光栄に感じました。私達は特別な取り組みをしたいと考えてきて、ソーホー地区における飲酒文化のアイデアに基づいたアイテムを取り上げることに決めました。ただのショップではなく、文化的なスペースを生み出そうという強い意志を持って今年の3月にこの店舗をオープンしましたが、新型コロナウイルスの影響で、オープンして間もなくクローズせざるを得なくなってしまいました。その後、長い間、平井明子氏とこの計画について話し合ってきて、ついに実現できることになり、非常に興奮しています。今回展示される作品は本当に美しいものです」とコメント。

陶器と磁器をミックスしたような作風が特徴の平井の作品は、旗艦店でのみ購入が可能で、ソーホー地区のナイトライフのカルチャーからインスピレーションを得た、ビアマグやウイスキーカップ、猪口、壺、花瓶を含む25点以上をラインアップする。

また、セットデザイナーのアイヴァン・コシュカレフによる“Setting a Hare in the China Shop”というタイトルの展示は“Soho Hares”と 名付けられた2枚の油彩画で構成されている。絵画に描かれた野ウサギに加えて、“Squirrel【リス】1”と“Squirrel 2”と題された2枚の油彩画も展示される。同展は12月20日まで開催されている(作品が売り切れた場合は終了)。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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