「エンダースキーマ」の2022年冬春コレクション “冗談一”や“スロッチー”の新色、バッグや財布など豊富なバリエーション

「エンダースキーマ」は、独自のシーズンタームに変更してから2度目の冬春コレクションとなる「2022 winter/spring」を発表した。12月4日から直営店のスキマ各店舗と全国の取り扱い店舗にて順次発売予定となっている。

今季のシューズは、ドレスブーツ“冗談一”のインパクトある新色や、花のモチーフがポイントのパンプス、副資材を用いたサンダルといった新作をはじめ、スエードシューズからサンダルなどをラインアップ。

そのほか、多数の新型バッグやウォレットをはじめ、コットンジュートを用いたバッグや、コードバンのスモールレザーグッズなど、新たな素材の採用やアップデートの豊富なバリエーションも魅力となっている。

シューズ

“冗談一(じょうだん いち)”は、端正で堅牢なウィングチップのドレスブーツに見えながらも、既視感あるスニーカーを想起させるレザーシューズ。今年6月に初めて発表した本モデルは、レザーシューズとスニーカーの隙間(すきま)にプロダクトを落としこんだ一足で、“見たことがあるようで見たことのない”、奥行きのある違和感を感じさせる。今シーズンは「black/white」「red/black」の2色が登場し、全4色展開となる。

“スロッチー”は、ブランドのスタンダードモデルであるローファー。オリジナルとは異なるレザーで製作した新作は、明るい発色が鮮やかな「pale orange」「royal purple」「pistachio green」の3色展開。今作では、ベジタブルタンニンレザーからタンニン成分による渋の色を抜いたレザーを採用し、より明るく鮮やかな発色を実現した。

新作の“ブルーム”は、花のモチーフを甲に添えたパンプス。レザーでできた花のモチーフがアッパーに花咲くように添えられた本モデルは、「black」「natural」と、フロントの切り替え部分をグリーンにすることで、一輪の赤い花が咲いているように見える「black/red」の3色展開となります。かかとを踏んでも着用できる2WAY仕様。

“ラバーピット”は、アッパーにいくつもの丸い穴を空けた、レインシューズとしての機能を問うようなラバーシューズ。ソックスとの合わせによるコーディネートのアクセントを楽しめるだけでなく、ラバーシューズの柔らかでクッション性の高い履き心地が魅力。

発色の良いヘアレザーのアッパーを主役に、シンプルに仕上げたサンダル“アージャー”。スムースレザーのライニングをボンディングで圧着し、ステッチレスにすることでヘアレザーの毛流れを邪魔することなく、素材の魅力を引き出している。「black」「brown」のベーシックなカラーに加え、「lime green」「pink purple」「orange」の鮮やかなカラーの5色で展開する。

コインローファーとUチップのレースアップシューズという普遍的なシューズに、ヴィブラム社のカップソール「#2146」をアッセンブルした新型シューズ2型をリリース。レザーシューズらしさをキープしながらも、クッション性や耐久性に優れたソールのボリュームとマッチするよう、アッパーのアウトラインを整えている。

レフト トゥ ライト

「レフト トゥ ライト」シリーズでは初のシューズ。このサンダル2型の製作は、レザーの廃材を限りなく0にするための新しいソリューションとなった。直径わずか18mmの円形パーツは、生産過程でうまれる残革をほぼ余すことなく2次利用できる。「こぼれ落ちる資材、見過ごされる素材の見方を変え、アイデアを注ぐことで適切な場所を与える」という「レフト トゥ ライト」のコンセプトを体現する画期的なプロダクト。同じデザインで円形のパーツをスポンジゴム材で製作したモデルも合わせてリリース。

フット キャスト

新しい“ジャストフィット”の提案“フットキャスト”は、新型を1型加えた全4モデルで展開。新型シューズはスクエアトゥのミュールタイプで、スリークなアッパーのシルエットをステッチレスで仕上げたミニマルなデザインとなっている。

マニュアル インダストリアル プロダクツ

“マニュアル インダストリアル プロダクツ”の新作は、ダックブーツをモチーフにしたブーツがリリース。アッパーはフルレザーで、筒周りにはレザーの繊維をほぐして、滑らかで柔らかいタッチ感のカウレザー、トゥの部分にはコシがあり堅牢なカウレザーを使用している。アウトソールには9mm厚のシングルのクレープソールを採用、「エンダースキーマ」特有のタルトのように巻き上げる製法が応用されている。

ファブリックシリーズ

シーズン毎に素材を変えて展開するファブリックシリーズ。今シーズンは、抽象的な構成による「abstract burgundy」「abstract stone gray」「abstract cobalt blue」の3カラーで製作。ファブリックシリーズと相性の良い、大きなパターンで構成するシューズやバッグ、ポーチなどのアイテムセレクションで展開する。

バッグ・小物

シボ感とハリのあるレザーバッグのラインナップに、巾着型の“ザック”とペーパーバッグ型の“ペーパーバッグ”が登場。カラーバリエーションは定番の「black」「dark brown」に加え、今シーズンのニューカラー「orange」「royal purple」「lime green」の計5色。

ジュートとコットンの極厚ツイルを使用した新型バッグを4型リリース。ジュート特有の柔らかさを引き出した素材は、厚みがありながらも、くたっとした質感と自然な粗さのある風合いが特徴。“スクエア ショルダーバッグ”は、底面のみでなく側面まで、同じ幅のテープをぐるりと充てがうことで、ショルダーストラップがボディの芯材の役割まで果たすミニマルな構造。“アズマバッグ”は普遍的な風呂敷型のバッグ。各モデル2サイズ展開で、ストラップの先端やハンドルのトップ、マチのディテールに、弾力のあるベジタブルタンニンレザーを使用している。

ジュートのテープを巻いた底面が特徴の“ジュートバッグ”は、シューズと同じステッチダウン製法を採用した今季の新作。シューズのアッパーとソールのように、バッグのボディと底面をアウトステッチによって縫合している。3色展開のうち、「dark brown」と「taupe」は、ショルダーストラップの二つのパーツの色味を変えており、全体のカラーバランスにバリエーションを持たせている。

ワックスレザーを用いた新型の2つ折りの“フラップ ウォレット”をリリース。使うほどにツヤが増し、味わい深く経年変化するワックスレザーは、ウォレットと相性がよく、長く親しんで使える。新作は、ボディの開閉フラップが、コインケースと硬貨の受け皿と一体型となったミニマルな構造で、必要最低限のお札、カード、コインを、コンパクトに収納できる。

2021saにリリースした、ミモザのタンニンに特別なフレグランスを加えたベジタブルタンニンレザー、ミモザラックスレザーを使用したプロダクトのラインナップに、新型ウォレット2型と、新色の「choco」が加わった。新型ウォレット“ロング レイヤード パース”“2 レイヤード パース”は、“3 レイヤード パース”から派生して生まれたプロダクトで、1つのファスナーから、重ねた複数のポケットに一度にアクセスできるミニマルな構造が特徴。

コードバンを用いたスモールレザーグッズをリリース。定番の“ウォレット”“L パース”“ハーフ フォールデッド ウォレット”“フォールデッド カードケース”をはじめとしたスタンダードなアイテムをコードバンで製作した。「natural」と「black」の2色展開で、とくに、「natural」は生産に技術を要し、表面の質感がもっとも顕著に現れる色味のため、他ではみられない珍しいカラーリングとなっている。

アッセンブル

ガラスレザーをリベットで留め、ステッチレスに成形する「アッセンブル」シリーズにレコード盤を入れるバッグがモチーフの“アッセンブル ディスク バッグ”と、レザーコードがついた首からかけられる“アッセンブル ネックポーチ”(ワイヤレスイヤホンサイズ、スマートフォンサイズ、マルチパーパスの3サイズが追加された。

化瓶(サイエンス ベース)

”science vase:化瓶”シリーズに新色「white」が追加。植物の色が明るく映える色味は、落ち着いた印象を与える「natural」、「black」とは別の角度から、インテリアに新しい印象を添える。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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