Tokyo Wish List ―コーディネートに“新しさ”を足してくれる変化球シューズ―

今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でセレクトする「Tokyo Wish List」。今回は、多種多様にアップデートと新たなモデルチェンジを繰り返し続けるシューズにフォーカス。シンプルになりがちな冬のスタイルに自分らしさや新しさをプラスしてくれる独創的な3足だ。ぜひとも新しい組み合わせを楽しんでみてほしい。「どこで見つけたの?」って驚かれるはず。

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.

漆黒の中に光るジップと安全ピン

新型コロナウイルスの猛威にふるわれるファッションシーンにおいて、新しい衣服を追求する、宮下貴裕による「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」。今シーズンは、ブラックやホワイトをメインカラーに、安全ピンやチェーンといったシルバーをアクセントにしたアイテムをリリースしている。今回ピックアップした厚底のブーツもそうで、サイドにあしらわれたシルバーが漆黒のボディに映えた仕上がりとなっている。なによりシルバーの装飾以外をストイックにまとめ上げたソリッドなデザインが創造的だ。ボリュームはしっかりとあるので、細身のパンツに合わせてコーディネートのアクセントにしたいところ。そして、着脱しやすいよう、サイドにはゴムが入っているのでストレスフリーに履けるのも嬉しいポイントだ。

タカヒロミヤシタザソロイスト. 青山 03-6805-1989

Hender Scheme

スニーカー好きにはたまらないディテールが満載のレザーブーツ

ありそうでなかったではない斬新なアイデアと細部にまでこだわり抜いたプロダクトで唯一無二のプロダクトを届けてくれる、柏崎亮によるジャパンブランド「エンダースキーマ(Hender Scheme)」。同ブランドの魅力といえば、誰もが知る名作スニーカーをレザーで再現する“MIPシリーズ”が有名だが、本作はあの名バスケットシューズとドレスシューズを掛け合わせ、ウィングチップブーツに仕立てあげたこれまたエポックメイキングな1足ではないだろうか。パッと見はカジュアルなスニーカーにも見えて、実は上品なレザーシューズというギャップがたまらない。スニーカーデザインのよいところとレザーシューズのよいところのエッセンスが盛り込まれた1足は、コーディネートの幅を大きく広げてくれるはず。そして、モデル名が“冗談一”という遊び心もユニークだ。レザーシューズはちょっとという人にぜひともおすすめしたい。

スキマ 恵比寿 03-6447-7448

Y-3

防水仕様に高グリップを実現した2021年版のハイテクブーツ

現代のハイテクスニーカーシーンの中でも異彩を放つデザインに、高機能を兼ね備えた良作を次々とリリースする、山本耀司と「アディダス」による「Y-3(ワイスリー)」。先進技術とファッションデザインを融合させたシューズは、常に新しい驚きを届けてくれる。今回ピックアップしたブーツ“Y-3 TERREX SWIFT R3 GTX”は、アウトドアシーンでの着用を前提とした機能が詰め込まれているので、その機能性は文句なし。ボディには防水に優れたGORE-TEXを採用し、グリップは路面が濡れていても乾いていても圧倒的な静止摩擦を発揮するコンチネンタルラバーを使用している。そんな高機能に加えデザイン面では、ジップを開けると見える鮮やかなオレンジのネオプレンなど、随所の配色にもこだわりが落とし込まれている。他にも黒を基調としたカラーもあるので、好みによって選んでみてほしい。

アディダス ファッション グループ ショールーム 03-5547-6501

Photography Erina Takahashi
Styling Takuya Raita

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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