写真家・石間秀耶の展示「ONOMICHI」が開催  映画「逆光」が描く過去と、現代の尾道の記憶が交錯する作品

写真家の石間秀耶の展示「ONOMICHI」が新宿のPlace Mで開催する。会期は12月13〜19日。

石間は12月18日に公開する、俳優・須藤連と脚本家・渡辺あやによる自主制作映画「逆光」の撮影現場に密着する傍ら、広島県尾道市の景色を撮影してきた。撮影は映画の舞台である“1970年代”を映画の脚本を読み解きながら行われた。登場人物4人の視点と彼等を観察する第三者の視点から、現在につながる記憶の断片を写真家の視点から切り取り構成。過去を現在によみがえらせる映画に対し、撮った瞬間が過去になる写真の特性を対比させるような、映画を構造化する試みだ。

今年、広島県の8会場で開催した展示「ONOMICHI GYAKKO」で、自費出版の300部限定写真集「ONOMICHI」は会期中に完売した。同展では、広島に滞在中に撮り下ろした新作も展示する。

石間は1997年、静岡県生まれの写真家。独学で写真を学んだ後、2019年に「Ether 」(ROCKET) 「トーキョーアナログ」Vol. 8、 Vol.10で作品を発表する。ノンバイナリーである自身をテーマにしたシリーズ作品では、多様なセクシュアリティを持った50人にセクシュアリティについてインタビューし、作品を制作した。2021年に写真集 「ONOMICHI」を自費出版した。

■「ONOMICHI」
会期:12月13~19日
会場:Place M
住所:東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
時間:12:00~19:00
入場料:無料

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

この記事を共有