Tokyo Wish List ―マイルームに彩りを。身近に置いてアートを楽しめるインテリア―

今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でセレクトする「Tokyo Wish List」。めっきり寒さも増してきた冬は、家にこもりがち。そこで今回は、おうち時間を明るくしてくれるインテリア小物に注目してみました。どれも部屋に彩りをプラスしてくれるはず。そして、フォーカスしたアイテムは、日本のアーティストが手掛けており、ポップで目のつけどころもユニーク。遊びの効いたアートな小物でお部屋の中にスパイスと温もりを。

MOHEIM × TRICOTÉ

エコな気分も盛り上がる

福井県発のインテリアプロダクトブランド「モヘイム(MOHEIM)」と、日本国内の生産にこだわりニットの生地開発やテキスタイルを手掛ける「トリコテ(TRICOTÉ)」のコラボレーションで生まれたのがこちらの花瓶カバー。なんと、500ml程度のペットボトルにかぶせて使うと、その形が浮き上がって花瓶カバーとして使うことができるニット製のグッズだ。
ボディとサイドのニットは異なる編み方になっており、かぶせることでサイドの部分にギャザーが寄ってフリルのような形に。また両面バイカラー仕様のため、向ける面を変えれば、反転した配色でも楽しむことができる。ほっこりとしたニットの質感が温かく、絶妙なカラーリングのバイカラーがインテリアのアクセントに。本体のカラーリングをそのまま生かして圧縮したパッケージもキュートで、ホリデーシーズンのプレゼントにもピッタリなのでは。捨ててしまえばゴミになるペットボトルを有効にリユースすることで、エコへの意識も高めてくれそう。

モヘイム https://www.moheim.com

BAKU TAKAHASHI

意外性がある方がおもしろい

一見すると「これは何?」と思ってしまいそうな、不思議な形をしたガラスのオブジェ。1つ1つは見慣れた形のパーツでもランダムに重ね合わせると、不思議な世界観を生み出している。
この作品は、ガラス工芸作家の髙橋漠が制作するアート作品でありオブジェでもある。どちらも有機的なフォルムとポップなカラーリングが特徴的。淡いシャーベットカラーを組み合わせた本2作品は、どことなく1980年代の空気を感じさせる。コロンとした形なのに表面はザラザラと磨りガラスのように加工され、一見柔らかくて軽いゼリーのようにも見えるのに、持ってみるとしっかり重みがあって硬い。見た目と実物のギャップがとてもユーモラスで、それはどこか人に対する印象にも似ている。人だって、見たままの中身の人よりも、知っていくうちに意外性のある人のほうが興味深くて、色気を感じてしまうもの。そんな人に、私もなりたい。

ディエチ 天神橋店 06-6882-7828 

Yuki & Daughters

賞味期限は永遠です!

どこか海外のミートショップか、グローサリーストアの店先に吊るされていそうなソーセージの束。これが自宅のキッチンなんかに吊るされていたら思わず「何これ!?」となってしまいそう。そんなユーモラスなオフジェを手掛けているのは、ブルックリン在住の松尾由貴が主宰するブルックリンにある架空のフードショップ「ユキ&ドーターズ(Yuki & Daughters)」。今回ピックアップしたのは、さまざまな食べ物をテーマにした布製のオブジェで、20年愛用しているというミシンと手縫いによって、1つ1つ手作りされている。
この加工肉シリーズは、それぞれがニューヨークのコーシャ・サラミ、ドイツのフランクフルトやヴァイスヴルスト、ポーランドのキィエルバサ、スペインのフエなど、各国に古くから伝わり親しまれているものがモチーフとなっている。どれも真剣に愛情込めて手作りされた高度な再現性が魅力だ。どこかクスッと笑えて、ほっこりと温かみのある彼女のオブジェで、生活にユーモアを取り入れてみては。

ニック ホワイト 03-3407-3110

Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata
Text Eri Imamura

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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