コロナ禍もあって、より多様化しているライフスタイル。それに合わせて洋服選びも新しい目線で選んでいきたいところ。そこで今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」では、ビジネスライフと日常生活、どちらでも着られるセットアップアイテムを集めてみました。自分自身の生活に合わせたジャケットスタイルを選んでみては。
AURALEE
ディテールまでこだわったヘリンボーンシャンブレー
2015年のブランドスタート以来、極上の素材を探求し、最高品質のオリジナルファブリックを開発する「オーラリー(AURALEE)」から、リラックスして着られるセットアップが登場。こちらはしっかりと高密度に打ち込んだヘリンボーンシャンブレー素材を採用しており、柔らかな風合いを出すために、何度も生地をたたいてもみ洗いするというこだわった加工が施されている。こうして完成したセットアップには、上質な光沢感と滑らかな肌触りが生み出されており、デザイナー、岩井良太の研ぎ澄まされた美意識がしっかりと注がれている。シルエットはややゆったりめに設計されており、夏でもひんやりと着られる素材なので、気負わずにラフに着こなしたい。
NICENESS
オン・オフ問わずに楽しめるニューフォーマルセットアップ
2018年に国内外で経験を積んだデザイナーの郷裕一が立ち上げた「ナイスネス(NICENESS)」。今シーズンは、コロナ禍により人やものや文化の往来が分断され、世界が細切れになっている状況から“Tribe Circle”というテーマを掲げたもの作りを展開している。この“Tribe Circle”では、過去から受け継いだ知見を生かし、こだわりを詰め込んだアイテムを作り上げている。そこで今回ピックアップしたセットアップは、細番手のファインウール糸を高密度で織り上げたギャバジン生地を使用した1着だ。ジャケットは、オーバーサイズに設計されており、肩の落ち方やシルエットにこだわり、着脱式のショルダーストラップを配置している。着脱が容易なため、コート感覚で着ることができる新しいジャケットを提案している。パンツは、スラックスベースながらもミリタリーパンツのエッセンスを注入しており、またひと味違ったシルエットを生み出しているのがおもしろい。ベーシックに新たな要素が混じり合ったセットアップは、オンでもオフでも楽しめるはず。カラーは、全3色展開だ。
YLÈVE
今シーズンからスタートしたメンズコレクション
2018年の春夏からスタートした「イレーヴ(YLÈVE)」は、デザイナーの田口令子が立ち上げたブランドで、「テーラリング」「ベーシック」「シーズンアイテム」「ミリタリー・ワーク」という4つの軸で服作りを展開している。今季からはメンズコレクションも立ち上がっており、今回はそのメンズコレクションの中から、高い評価を得ているセットアップにフォーカスしたい。こちらの1着は、ベーシックなデザインながらもゆったりとしたシルエットが魅力的で、淡いカラーとも見事に融合している。まさに同ブランドが提案する「余白のある服」を体現した1着となっている。余分な装飾を削ぎ落とし手間とこだわりが詰まった1着なので、さまざまなシーンで活躍するはずだ。