この春は“イエロー”を主役にしたい。トレンドカラーで選ぶ春アイテム――連載「Tokyo Wish List」

コロナ禍もあって気楽に外出できない日々が続き、気が滅入ることもあるが、そんな時はファッションで元気な色を取り入れて気持ちを前向きにしたいもの。そこで今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」では、2022年春夏のトレンドカラーである“イエロー”にフォーカス。この春のコレクションでは、たくさんのブランドでイエローに目をうばわれた。そしてイエローと言っても、ビタミンカラーや落ち着いたイエローなどその色合いはさまざま。この機会に自分好みの“イエロー”を探してみては。

TAN

春先のレイヤードスタイルにぴったりなサマードレス

2015年にスタートした日本発のニットブランド、「タン(TAN)」。デザイナーは村上亜樹。国内生産にこだわり上質なニットのみでコレクションを展開。ボディラインがきれいに見えるように計算され、着た時に美しいシルエットが魅力だ。また、1つの着方だけではなく、さまざまなコーディネートができるようにデザインされているのもポイント。今回ピックアップしたニットドレスもレイヤードを意識しており、ワンショルダーのトップス、ワンピースと、それぞれ単体での着用が可能となっている。ボーダーとストライプで構成され、春らしい柔らな色味とストレッチ性の高いテキスタイルも嬉しい。

タン contact@tanteam.jp

W/cashmere

カーディガンとしても着ることができる2WAYアイテム

上質な素材使いのニットウェアで人気を得ている「ババコ(babaco)」のデザイナーである白石陽子が、2021年秋冬からスタートしたカシミヤニットブランドが「ダブリュカシミヤ(W/cashmere)」。そのコンセプトは「warm up your day with cashmere」で、スウェットのような気軽な感覚でカシミヤを楽しんでほしいと、日常使いしやすいウェアを提案している。本作もコンセプトに忠実で、カジュアルに着られるポロシャツを上品に細リブで仕立てている。しかも前ボタンを開け閉めできるので、カーディガンとしても使えるデザインがユニークな視点となっている。そんな鮮やかなニットポロは、1枚で着てもいいし、中にタンクトップを合わせてラフに着こなすというのもいい。自分なりのコーディネートを楽しんでほしい。

ダブリュカシミヤ https://wcashmere.jp

FILL THE BILL

セットアップでも楽しめる大人のイエローコーディネート

生地や縫製、パターンなどを研究し追求することで、生み出すプロダクトにプラスαのエッセンスを注入する日本発のブランド「フィルザビル(FILL THE BILL)」。デザイナーは、数々のブランドで経験を積んだ金田淳一で、2012年からブランドをスタートしている。その新作となるカバーオールとトラウザーパンツは、セットアップで着用することが可能で、落ち着いた色合いのイエローを使ったオリジナルのストライプ柄が魅力的だ。素材は、柔らかで通気性のよい綿麻を使っており、これからの季節にぴったり。サイズもゆったりめなので、オーバーサイズで楽しみたいアイテムだ。カラーは、ピックアップしたイエローに加えて、パープルも用意されており、こちらもトレンドカラーの1つなので、ぜひともチェックしてみてほしい。

フィル ザ ビル マーカンタイル 青山 03-6450-3331

Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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