この夏のシャツ選びは、シンプルよりも“デザイン”を――連載「Tokyo Wish List」

暑い日が続く夏に手に入れておきたいファッションアイテムといえば、半袖シャツだ。夏なら1枚で、ちょっと肌寒い季節ならば、ラグランやロングスリーブでレイヤードするなど、着まわせるのも嬉しい。

そこで今の気分にフィットし、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」では、メゾンからリリースされているデザインシャツにフォーカス。この夏は、シンプルよりもデザイン性sがあるシャツで個性をアピールしてみては。

DIOR

細部にまでこだわり抜かれたゴージャスなバンダナシルクシャツ

メンズ アーティスティック ディレクターのキム・ジョーンズが手掛ける「ディオール」からリリースされているショートスリーブシャツは、その柄が特徴的な1枚。こちらはSUMMER2022コレクションでも印象的だったアイテムで、キム・ジョーンズがタイムレスなモチーフを再解釈して、パリとテキサスのインスピレーションを落とし込んでいる。素材には、着心地が良くゴージャスなシルクツイルを採用し、ホワイトのバンダナプリントでアレンジを施している。さらにボタンは、マザーオブパールを使っており、「DIOR」のロゴが入ったまさにラグジュアリーな逸品となっている。その存在感は、シンプルなショーツでも十分に際立つはず。

クリスチャン ディオール 0120-02-1947

PRADA

力強い海の船乗りを想起させるボウリングシャツ

デザイナーのミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが共同で手掛ける「プラダ(PRADA)」から登場したのは、ボウリングシャツからインスパイアされたボックスシルエットのデザインシャツ。2022年春夏のメンズコレクションでは、地中海にあるサルデーニャ島の海辺の美しい景色がフィーチャーされていただけに、そのデザインは、まるで船乗りが入れているようなタトゥーを連想させる、アンカーやバラクーダ、マーメイドといった海のシンボルが落とし込まれている。モノトーンなのも潔く美しい仕上がり。デザインが入ったショーツやカラフルなボトムスで合わせるのがおすすめ。

プラダ クライアントサービス 0120-451-913

DRIES VAN NOTEN

シルクシャツに描かれた17世紀の名画

アートや音楽など、さまざまカルチャーに時代性といったエッセンスを加え理性的で華やかに仕立て上げることで、唯一無二の世界を作り上げるベルギー生まれのメゾン「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」。今シーズンは、過去・現在・未来のアントワープを舞台にした旅をテーマにコレクションを構築している。そのコレクションでも目を引いたシャツは、過去に描かれた名画を取り入れている。それは17世紀のフラマン画家の巨匠、ピーテル・パウル・ルーベンスの『ライオン狩り』で、光沢のあるシルクのオープンカラーシャツに大胆にプリントしている。さらにシルエットも特徴的で、長めの丈に、肩から自然に落ちるオーバーサイズとなっている。リラックスしたサイズ感なので、ワイドパンツなどを合わせて自由に着こなしたい。

ドリス ヴァン ノッテン 03-6820-8104

Photography Erina Takahashi
Styling Takuya Raita

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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