マリー・トマノヴァによる写真集「It Was Once My Universe」の出版を記念した展覧会を開催 初日はサイン会も

フォトグラファーのマリー・トマノヴァ(Marie Tomanova)は写真集「It Was Once My Universe」の出版を記念して展覧会を神保町の「スーパーラボ ストア トーキョー(SUPER LABO STORE TOKYO)」で開催する。会期は9月22日〜11月13日。初日には本人が来日し、オープニングレセプションとサイン会を開催する。

『It Was Once My Universe』に収録された写真は、トマノヴァが8年以上ぶりにチェコの南モラヴィアにある家族の農場に帰省した際の、2018年12月16日から2019年1月5日の間に制作された。トマノヴァは2011年に渡米後、現地の生活で感じた居場所のなさを解消するために写真を始めた。アメリカ滞在中で困難な状況に陥った時に故郷を追体験し理想化したために、2018年の冬にチェコに戻った時、故郷にいる自分自身への混乱と葛藤が生まれた。この時に自分が異質な存在になったと感じつつ、それでもどこかに所属していると感じたという。同作はこの矛盾した感情や方向感覚の喪失とトマノヴァの家、家族、記憶、距離、時間についてをテーマにした作品だ。

トマノヴァは同作について「これらの家の写真は、今でも私を不安にさせます。この写真には、私という人間と、私がどこから来たのかが、深く刻まれています。旅の終わりに古い採石場に立ち、母のティール色のコートを着て、かつて私の世界であったことを知りながら、心の中に深い奇妙な感覚を覚えながら周囲を見回したことを覚えていま す。そのすべてが。それは私がかつて知っていたすべてだったのです」とコメントしている。

It Was Once My Universe
価格:¥7,800
出版:スーパーラボ

■Marie Tomanova 『It Was Once My Universe』
会期:9月22日〜11月13日 ※9月22日はオープニングレセプションのため21:00まで
会場:スーパーラボ ストア トーキョー
住所:東京都千代田区神田猿楽町1-4-11
時間:12:00〜18:00
休日:日曜、月曜
公式サイト:http://www.superlabostoretokyo.com

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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