写真家の細倉真弓が銀座の「Sony Park Mini」で個展「CELL(s)」を開催

写真家の細倉真弓が銀座の「Sony Park Mini」で展示「CELL(s)」を開催する。会期は8月31日〜9月13日。

触覚的な視覚を軸に、「身体や性」、「人と人工物」、「有機物と無機物」など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱うことで、「かつて当たり前であったはず」の境界を揺らがせ、再編して見せる、細倉真弓。銀座の地下駐車場と隣接するこの場に、彼女の作品がインストールされることで起こる情景を、楽しむことができる。

展示に合わせて、細倉はステートメントを発表した。

今回展示するのは私の「NEW SKIN」というシリーズの中から54番目の「NEW SKIN #54」という作品です。このシリーズは私の過去の作品からの男性ポートレートや美術館に置かれた男性彫刻の写真、自身が影響を受けたゲイ雑誌からの切り抜き、ネット上の男性セルフィーなどを合成した巨大なデジタルコラージュの写真作品とその中を漂う映像作品から成ります。
映像の中で視点は酔ったように画面上を彷徨いながら寄り引きを繰り返します。 時に何重にも重ねられたレイヤー合成が生み出す美しい細部を、印刷物の網点やその奥のデジタルピク セルなど細胞のように伸び縮みをしながら、画面は決定を避けるように漂い続けます。
Sony Park Mini ではガラス張りの建物自体が細胞の一つのように見えます。 その細胞の中に漂う無数の網点やピクセルが別の生き物のように振舞い、 見ている人がまたその細胞の中に取り込まれている、そのような状態を作り出したいと思いました。
細倉真弓

細倉真弓
写真家。1979年京都生まれ 触覚的な視覚を軸に、身体や性、人と人工物、有機物と無機物など、移り変わっていく境界線を写真と映像で扱う。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に「Sen to Me」(2021 年、Takuro Someya Contemporary Art、東京)、「NEW SKIN |あたらしい肌」(2019 年、mumei、東京)、 「Jubilee」(2017 年、nomad nomad、香港)など。写真集に『NEW SKIN』(2020年、MACK)、『Jubilee』(2017年、artbeat publishers)、『transparency is the new mystery』(2016年、MACK)など。
Instagram:@mayumi_hosokura

■CELL(s)
会場:Sony Park Mini
住所:東京都中央区銀座5-3-1地先 西銀座駐車場地下1階
会期:2022年8月31日〜9月13日
時間:11:00〜19:00
https://www.sonypark.com/mini-program/list/014/
※ウェブサイトは8月30日公開予定

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

この記事を共有